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福娘童話集 > 百物語 > 八月
8月4日の百物語
(8月4日的日本鬼故事)
お化けの行進
妖怪行列
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
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投稿者 「てるみー&えいみー」 みんなで元気に!
♪音声配信(html5) |
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朗読者 : てるみー&えいみー 応援サイト : みんなで元気に! |
むかしむかし、京の都に、藤原経行(ふじわらのつねゆき)という若い男がいました。
到好久以前、京都、一條喊藤原経行的年輕男的住這裡的。
夜遊びが好きな男で、いつもこっそり屋敷を抜け出しては、町へ遊びに出かけていました。
他一到晚上就喜歡偷偷跑出去搞些鬼事。
ある日の事、経行(つねゆき)が馬を引くお供の者を一人連れて屋敷を抜け出すと、向こうからたくさんの松明の明かりが近づいてきます。
這就有天、經行帶條跟自己牽馬的一起、這又偷偷摸出去了、對面這怎麼就過來好多火把啊。
「あれは、何の明かりだ? 何が起こったか知らないが、夜遊びに行くのを誰か知り合いの者にでも見つかってはまずいなあ」
對面這亮的是條甚麼東西哦?莫管他、不過我們晚上偷偷摸出來鬼混著熟人看到就不好了。
すると、お供の者が気を使って言いました。
帶過來的這條也是幫他想辦法
「経行さま、あそこに門があります。
扉を閉めて、隠れてください。
那邊有條門、你就幫他關到、先到裡面躲到。
わたしは馬と一緒に、その物陰に隠れて見張っておりますから」
我就和馬一起躲條黑角角看到
そこで経行は門に駆け込むと、扉を閉めて身をかがめました。
這就分開躲、經行跑到門那邊、這就關緊窩(縮)到裡面了。
そして扉のすき間から、通り過ぎて行く者たちをうかがっていました。
經行這就從門縫看過路的是甚麼傢伙。
(一体、何者たちだろうか?)
都是些那個哦?
やがて明かりの中に浮かび上がったのは、何と化け物たちではありませんか。
這一看、燈火裡面不都是一些鬼怪啊。
一本足の唐傘お化けを先頭に、目も鼻も口もないのっぺら坊、一つ目に、三つ目に、百目と、恐ろしい化け物たちが次々と通り過ぎて行きます。
單踋唐傘打頭陣、無面鬼、單眼、三眼、百目大妖、一條一條都是兇狠強悍。
(何と最後にいるのは、鬼ではないか)
走到最後面的是鬼。
経行は、ゴクリとつばを飲み込みました。
經行看到是這樣子就骸到咽了趴口水。
するとそれに気づいたのか、鬼の一人が急に立ち止まりました。
莫不是這一哈走漏風聲讓別個注意到了哦、一哈就停條鬼落來了。
「うん? 今の音は? くんくん、くんくんくん・・・。におう。におうぞ。この辺りから、人間のにおいがする」
唉?甚麼聲音?這就聞來聞去、我日、這旁邊有人啊、是人的味道。
近づいて来た鬼が門の扉に手をかけましたが、不思議な事に少ししか開きません。
鬼這就靠過來了、手拉到門上面、但就是一點打不開、怪事。
「だめだ。扉が開かん。人間がそこにいるのは確かだが、どうしても開かん」
開不了門、但我可以確定有人到裡面。
すると、大将らしい鬼がやって来ました。
這邊出了動靜、一條大鬼就過來了。
「どけ、どけ。わしがやってやろう」
爬、爹來。
大将の鬼は扉の間から毛むくじゃらの太い手を伸ばして、うずくまっている経行の頭をつかもうとしました。
大鬼直接幫手從中間的門縫硬塞進去、經行就睉(蹲)到地上的、這就要取他的腦殼、鬼毛上面全是毛、一根根跟針頭一樣的。
「ぬっ、ぬーーーっ! もう少し! もう少しだ!!」
差點!還有一絲絲!!
大将の鬼が大きなうなり声をあげると、その声に起き出したのか、周りの家々の明かりが次々と灯り始めました。
這一用力加勁就要發出聲音、鬼聲音又大、這一嬉、周圍屋裡的燈是全亮起來了。
「しまった! 残念だが、今夜は引き返すぞ」
稀爛!這次就算了、先回去啦。
大将の鬼の声とともに、化け物たちは逃げて行きました。
大鬼喊話、妖魔鬼怪就跟到一起閃了。
「ふーっ、危ないところだった。しかし鬼の怪力で、なぜ扉が開かなかったのだ?」
差點覓(沒)得了、但是鬼那麼大的力氣、為甚麼搞不開一扇小門哦?
経行は扉を開けて外に出ると、うまく隠れて無事だったお供と一緒に屋敷へ逃げ帰りました。
經行從門裡面出去、和另外一個躲到的家僕接頭、馬上跑屋裡頭躲到去了。
経行が自分の部屋へ入ると、経行の身の回りの世話をしている乳母がたずねました。
經行進屋、服侍經行的奶媽看他一臉白。
「どうしたのですか? お顔の色が、まっ青ですよ」
這就問碰到甚麼事了啊。
「・・・うむ、実はな」
經行也覓隱瞞。
経行は、夜遊びに出かけた事を父親に言いつけられる事を覚悟しながら、さっきの出来事を話しました。
也是估計奶媽到時候肯定又要跟老頭港自己出去鬼混了、但還是全部幫事交待了。
すると乳母が、静かな声でこう言いました。
奶媽聽完用好小的聲音港。
「いつでしたか、ある偉い尼さんに尊いお経を書いていただき、あなたさまのお着物の襟首に縫い込んでおきました。
到好久以前、我們有從個大廟的比丘哪裡請來了一篇經、就幫他縫到你領口裡頭的。
だからオニたちも、あなたさまに手が出せなかったのでしょう。
這也是你從鬼哪裡得以倖免的原因。
ですが、お経の力がいつも勝るとは限りません。
但是經文法力遲早也有散盡的一天。
夜遊びも、ほどほどにしないと」
你就莫天天晚上偷偷跑出去邏女的啦。
「う、うむ」
恩
今回の事ですっかりこりた経行は、それからは夜遊びをしなくなったという事です。
也是這次過後、經行也開始收斂的起來、這以後晚上都不出去啦。
おしまい
结束
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