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福娘童話集 > 百物語 > 十月
10月9日の百物語
(10月9日的日本鬼故事)
死骸を取る魍魎(もうりょう)
盜屍鬼
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、江戸(えど→東京都)の侍(さむらい)が仕事でよその国へ行く時、一人の男を召使いとしてやといました。
到好久以前、江戶(現東京都)一條武士準備出遠門辦事、這就顧了個隨行的人。
その男が実によく気のつく男で、どんな用事を言いつけても、てきぱきと片付けてくれるのです。
這男的懂得會意、吩咐他甚麼事都可以幫其做好。
侍はこの男が気に入って、いつか正式な家来にしたいと思っていました。
武士就覺得這人也還可以、就準備幫別個招到自己屋裡面算了。
旅の途中で、美濃の国(みのうのくに→岐阜県)のある宿に泊まった時の事です。
中途到了美濃国(現岐阜県)的一個旅店。
真夜中頃に、召使いの男が眠っている侍の枕元にやって来て言いました。
這就半夜、男的就走到武士枕頭邊上、武士睡熟了。
「旦那さま、旦那さま」
老闆老闆
「うん、どうした?」
有甚麼事?
「まことに申しわけありませんが、もう仕事が出来なくなりました。旅の途中ではありますが、このままおいとましたいと思います」
這就港了、
聽男的港話意思、是他要急辭、也㫘港是甚麼原因、反正是這就不打算繼續跟到武士了。
「なんだと!」
啊!
侍はあわてて飛び起きると、男につめよりました。
武士這就馬上從鋪蓋裡面起來、處進男的。
「なぜだ? 何か気に入らない事でもあったのか? もしそうなら」
這就問這裡面的脈絡、要聽別個港個緣由、是不是哪裡不舒服了。
「いいえ、そんな事はありません。
男的就港不是這些
実はわたしは人間でなく、魍魎(もうりょう)と呼ばれるものです。
而是自己非人、實屬鬼類、為魍魎。
わたしたちはなくなったばかりの人の死骸(しがい)を取ってくる事になっていて、わたしにも順番が回ってきました。
我們天性是取死者遺體為生、現在我的機會也來了。
この宿から一里(いちり→約4キロメートル)ほど行ったところにある、お百姓(ひゃくしょう)さんの母親がなくなり、その死骸を取る事になったのです」
離這旅館一里處、有條農民他媽死了、我這就要過去收。
侍は驚いて男の顔を見ましたが、どう見ても人間で、妖怪とは思えません。
武士再又幫男的多看幾眼、怎麼看都是條人、不像是妖啊。
「魍魎なら黙って姿を消せばいいものを、なんだってわざわざ断るのだ?」
你要是條鬼、何必顧忌我還來請辭、直接不見了去、不是一樣?
「はい、そうしようかとも思ったのですが、旦那さまによくしていただいたので、黙って立ち去るのもどうかと考え、正直に事情を申し上げました。では、失礼します」
也是港這鬼也論忠義、不願不告而別。
男はそう言うと、なごりおしそうに部屋を出て行きました。
男的港完、走到時候還帶到點惋惜。
翌朝、侍が起きてみると、どこへ消えたのか男の姿はありません。
第二天、武士一醒、男的確實是哪裡都看不到了。
(ゆうべの出来事は夢でなく、やはり本当の事であったか)
看來昨天晚上那事確實不是夢。
そこで宿の人に訳を話して、一里ほど行ったところにある村の様子を調べてもらいました。
武士幫這事也港起了旅店的人聽、讓別個幫自己去一里外的村子幫訪哈子。
夕方になると、様子を見に行っていた宿の人が戻って来て言いました。
天差不多黑了、人也回來了。
「おっしゃる通り、村は大変な騒ぎでした。
是真的、村裡面動靜好大。
今日、その母親の葬式(そうしき)をしたところ、野辺送り(のべおくり→死者をお墓まで送っていく事)の途中で急に黒雲が立ちのぼって空をおおい、気がついたら棺桶(かんおけ)の中の死骸がなくなっていたそうです」
今天死人下葬、運送途中、突來黑雲掩日、過一陣、棺材裡面的屍體也不見了去。
「・・・そうか。いや、ご苦労だった」
武士也是跟店家港一聲麻煩了。
侍は仕方なく、一人で旅を続けました。
少了人陪同、㫘的辦法、武士這就一個人開始獨行了。
おしまい
结束
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