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福娘童話集 > 百物語 > 十月
10月10日の百物語
(10月10日的日本鬼故事)
置いてけ掘り
置行堀
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、大きな池がありました。
到好久以前、一條地方、有條大深潭
水草がしげっていて、コイやフナがたくさんいます。
鯉魚和鮒魚全部都躲到水草影子底下的。
でも、どういうわけか、その池で釣りをする人は一人もいません。
但是這麼條好地方、一條釣客都㫘得。
それと言うのも、ある時、ここでたくさんフナを釣った親子がいたのですが、重たいビク(→さかなを入れるカゴ)を持って帰ろうとすると、突然、池にガバガバガバと波が立って、
這其中也是因為這地方出來條鬼事、有天來這水潭釣魚、一個小兒和他老頭、鮒魚是搞得一些、幫魚籠都壓滿了、這就準備提到魚回去了、這就突然、水面激盪。
「置いとけえー!」
幫東西跟爹放到!
と、世にも恐ろしい声がわいて出たのです。
這就一條好駭人的聲音到唏。
「置いとけえー!」
爹喊你放到啊!
驚いた親子は、さおもビクも放り出して逃げ帰り、長い間、寝込んでしまったのです。
這兩父子就著駭到㥬、竿子魚籠都不要了、馬上跑、回去之後人一瘐、還要到床上再癱半個月。
それからと言うもの、恐ろしくて誰も釣りには行かないというのです。
這鬼事一出、就㫘人再去這條地方釣魚去了。
「ウハハハハハッ。みんな、意気地がないのう」
都是些㫘得卵用的傢伙、看爹來。
うわさを聞いた、三ざえもんという人がやってきました。
有條喊三左衛門的聽到這風聲、這就要動身了。
「よし、わしが行って釣ってくる。いくら『置いとけえー』と言われても、きっと魚を持って帰って来るからな。みんな、見とれよ」
我今天就去幫這條魚釣了、他要是喊我放、我就是不放、我看他能幫我怎麼樣。
三ざえもんは大いばりで池にやって来ると、釣りを始めました。
左衛門走到潭子一點都不虛、開始下竿了。
初めのうちは、一匹も釣れませんでしたが、
剛開始一條魚都看不到。
♪ゴーン、ゴーン。
鐘聲
夕暮れの鐘夕暮れの鐘が鳴ると、とたんに釣れて、釣れて釣れて、ビクはたちまち魚でいっぱいです。
天要黑廟裡和尚就敲鐘了、這鐘一響、運氣就開始來了、魚籠裡面是一條一條的入、潽了。
「さあて、帰るとするか。魚はみんな、持って帰るぞ」
好、差不多了、可以提魚回去了。
すると池に波が、ガバガバガバ。
這就開始水面激盪了
「置いとけえー!」
幫東西跟爹放到!
世にも恐ろしい声が、聞こえました。
這條好駭人的聲音又出來了。
「ふん、誰が置いていくものか」
我放你條狗雞巴。
三ざえもんは平気な顔で言うと、肩をゆすって歩き出しました。
左衛門港完一點不慌慢慢走。
ところがしばらくすると、後ろから誰かついてくるのです。
這就一哈、後面來人追了。
見ると、それはきれいな女の人です。
一看、是條長得好乖的女的。
女の人は、三ざえもんに追いつくと言いました。
女的就追起左衛門港。
「もし、その魚、わたしに売ってくれませんか?」
港自己想買左衛門的魚。
「気の毒だが、これは駄目だ。持って帰る」
左衛門不買、硬是港要幫魚帶回去。
「そこを、何とか」
但是女的不斷堅持
「駄目と言ったら、駄目だ!」
我港不賣就是不賣!
「どうしても?」
你是怎麼都不肯是把?
「ああ、どうしてもだ!」
不肯!
「こうしても?」
那這麼到啦?
姉さまはかぶっていた着物を、バッと脱ぎ捨てて言いました。
女的幫罩到自己身上的衣服一解、再一甩。
「置いとけえー!」
就港喊你放到啊!
女の人の顔を見た三ざえもんは、ビックリです。
這就看到女的真容、幫左衛門駭了個卵卯翻天。
何と女の人の顔は、目も鼻も口もない、のっペらぼうだったのです。
原來是這女的臉上甚麼都㫘得、連條鼻子眼睛都看不到、無面鬼。
しかし、さすがは豪傑(ごうけつ)の三ざえもんです。
但是左衛門勇。
「えい、のっぺらぼうが何じゃい! 魚は置いとかんぞ!」
你無臉鬼就雄啦!我今天不幫魚放到你能怎麼樣嘛?
そう言って、しっかり魚を持って家に帰って行きました。
放完話這人就過回去了。
「ほれ、ほれ、帰ったぞ。たくさん釣ってきたぞ」
堂客、你看我今天釣得好多。
三ざえもんは得意になって、おかみさんに言いました。
左衛門好高興的樣子到自己堂客面前顯擺。
おかみさんは、心配そうにたずねました。
但是堂客看起來有點不安。
「あんた、大丈夫だったかい? 怖い物には、出会わなかったかい?」
就問左衛門、今天釣魚的時候有出甚麼是吧?有㫘有碰到鬼啊。
「出会った、出会った」
還真是有條鬼到
「どんな?」
甚麼樣子的?
「それはだな・・・」
左衛門這就開始回憶了。
三ざえもんが答えようとすると、おかみさんは、ツルリと顔をなでて言いました。
這就準備港的時候、堂客的手就往臉上一滑。
「もしかしたら、こんな顔かい?」
我曉得、就是這條臉嘛。
とたんに、見なれたおかみさんの顔は、目も鼻も口もない、のっペらぼうになったのです。
左衛門這就看到、自己堂客的眼睛鼻子這就都㫘得了、變成條無臉鬼。
そしてのっぽらぼうは、怖い声で怒鳴りました。
這鬼突然就開始大聲唏了。
「置いとけえー!」
「ひゃぇぇぇー!」
放!
さすがの三ざえもんも、とうとう気絶(きぜつ)してしまいました。
這一哈事出突然、還㫘等左衛門人緩過來、就著駭這麼到一唏、人也是一瘐、昏了。
やがて目を覚ました三ざえもんは、キョロキョロとあたりを見回しました。
這就等左衛門一醒、先幫旁邊看一眼這是哪裡。
「あれ、ここはどこだ?」
左衛門自己也不曉得了。
確かに家へ帰ったはずなのですが、そこはさびしい山の中で、魚もさおも全部消えていたという事です。
自己本來是回去了屋子、這人一醒就過到山裡面來了、魚還有竿子是甚麼都不見了。
おしまい
结束
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