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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月18日の百物語
(11月18日的日本鬼故事)
叱られた幽霊
罵鬼
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかし、とても口やかましい奥さんがいて、主人の侍に文句ばかり言っていました。
從前有條潑婦、幫自己武士的男人都要過搞癲了。
その奥さんが、ぽっくり死んでしまったのです。
這就有天、人終於是死了。
「やれやれ、これで静かになったわい」
男人等這天都有好久了。
侍は悲しさよりも、奥さんが死んでほっとしていました。
也是慶幸自己終於解脫了。
ところが間もなく、奥さんの幽霊が毎晩侍のところへ現れる様になり、生きていた時と同じ様に、
哪曉得這人死了還每天陰魂不散、就每天到武士旁邊舌舌舌
『ああでもない、こうでもない』
又是這樣那樣啊
と、文句を言うのです。
反正就是追到你舌
毎晩毎晩奥さんの幽霊に文句を言われて疲れ果てた侍は、とうとう病気になって寝込んでしまいました。
這晚上一到睡覺時間堂客就來了、這就到武士耳朵邊上開始舌、武士這也是最後受不了、著搞癲了、就這麼到床上一癱。
すると、それを聞いた仲間の侍たちがやって来て、
後面另外一起做事的同僚就曉得這事。
「おれたちが文句を言って、奥さんの幽霊を追い払ってやろう」
就講我們一起到你屋去幫她勸走去算了。
と、代わる代わる泊まりに来てくれては、奥さんの幽霊を追い払おうとがんばってくれました。
這就輪流上陣、幫別個要耗死起來。
しかしそんな事で引き下がる幽霊ではなく、反対に仲間の侍に文句を言い続けて、仲間の侍をみんな追い返してしまったのです。
但是女鬼根本就不在意這些外人、還要連他們都一起舌、這就幫敢過來幫忙的也全部舌走完了。
「あんた、なめんじゃないよ!
あんなへなちょこに頼んでわたしを追い出そうなんて、本当にあんたはだらしないね!
あんたは、むかしからそうだよ!
あんたはね、・・・・・・」
你們這是看不起那個!
你們這些批兒有甚麼卵用?這一天天的、怕不是吃錯藥了啊。
你看你請的這些傢伙
從以前我就曉得
你們這些…………
毎日がこんな調子なので、侍の病気はますます重くなる一方でした。
武士被舌得一點㫘得還手之力、這情況是越來越嚴重了。
ある日、年寄りの侍がこの話を聞いて言いました。
這後面就有條上了年紀的武士過來講。
「よし、わしが、なんとかしよう」
讓我過去幫這事解決了。
草木も眠るうしみつどき(→午前二時ごろ)。
這就三更半夜。
いつもの様に病気で寝ている侍の枕元に現れた奥さんの幽霊は、また文句を言い始めました。
堂客的幽靈又出現到武士的枕頭邊上開始舌了。
「だいたい、あの時にあんたが・・・。それから、あれがこうで・・・」
唉、你看你從那條時候開始起……………然後、這就這麼到……
這就開始如何如何了。
両手で耳を押さえながら苦しむ病気の侍の隣で、年寄りの侍は奥さんの文句を黙って聞いていましたが、ついにたまりかねて奥さんの幽霊に怒鳴りました。
男的就用手幫自己耳朵一唔、著折磨到的、邊上的老武士就邊上看到他堂客到一直舌、這就盡舌盡舌、幫老武士人也是舌的脾氣來了。
「黙りなさい!!
莫唏!!
あなたは侍の妻でありながら、何とけしからん女だ!
人講三從四德禮儀廉恥。
やる事が、ひきょうですぞ。
你一無素養
そもそも、そんななさけない姿を、人に見せるものではありません!
二不顧及臉面。
死は神聖な物であり、侍の美徳(びとく→ほめるべき、立派な事)です。
人講視死如歸、武士視榮耀亦為歸宿
つつしみなさい!」
你就只曉得到這裡叫叫叫!
「・・・・・・」
堂客這過一哈不做聲了
奥さんの幽霊は何か言いたげでしたが、年寄りの侍の言う事は正論で言い返せないので、やがてきまりが悪そうに姿を消して、そのまま二度と現れませんでした。
又想舌回去些甚麼、但看來堂客的鬼魂還是有聽別個到講甚麼、這就㫘繼續舌、也㫘得甚麼臉面的就走了、再也㫘出現過。
病気の侍は奥さんの幽霊がいなくなっても病気が治らず、やがてこの世を去りましたが、幽霊を叱りつけた年寄りの侍には何のたたりもなかったそうです。
雖講這鬼魂散去、但是武士這病情也㫘見好轉、估計是心裡陰影太大、這㫘幾天又下去陪他堂客去了、反而是幫他堂客罵了一餐的老武士人好好的、一點事都㫘得。
おしまい
结束
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