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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月20日の百物語
(11月20日的日本鬼故事)
墓場へ行く娘
奇行
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある田舎に、たいそうな長者(ちょうじゃ)がいました。
到好久以前、一處田園、一條富農住到的。
長者にはきれいな一人娘がいて、もう年頃です。
そこで長者は、娘に婿さんを取る事にしました。
財主有個乖女兒、也到快結婚的日子了。
這就想跟自己女邏個女婿了。
すると、そのうわさがすぐに広がって、
這事一哈就著傳開了。
「よし、自分こそが、婿になろう」
都想爭到當財主女婿。
「いいや、おれこそが、長者の娘婿にふさわしい」
哪個都講自己才適合。
と、婿さんの希望者(きぽうしゃ)が、大勢来るようになりました。
這就一潽男的跑富農屋想跟他沾親帶故來了。
ところが、次の朝には、
這二天早
「あんな恐ろしい娘の婿になるなんて、とんでもない!」
他屋女是這麼條樣子、哪個敢要哦!
と、誰もが逃げてしまうのです。
這過一哈全跑完了
さて、この話を耳にした旅の男が、
有條到處旅遊到的男的剛好路過這裡、就看到這事了。
「これは、何かわけがありそうだ。面白い。別に娘の婿には興味はないが、それをつきとめてやろう」
就對這事來了興趣、也不是想當財主他屋女婿、單純只是想搞清楚這裡面的脈絡。
と、長者の屋敷をたずねました。
這就去財主他屋去訪了。
この男はひとり者で、なかなかの男前です。
男的單身、光看外面的樣子其實還可以。
その上、とても度胸があります。
人也不憨。
「わしの娘婿になりたいとは、ありがたい。
財主也是先歡迎了一哈這男的、這就開始講了。
しかし、娘には変なくせがありましてな、真夜中(まよなか)に、どこへともなく出かけていくのです。
就講自己女有怪癖、一到晚上這人就不曉得跑哪裡去了。
娘がどこへ行って何をしているのか、それを見届けてくれたなら、お前さんを婿に迎えましょう」
若是你幫這條事情搞清楚去、那我就歡迎你進屋。
「わかりました」
好。
さて、その日の真夜中。
這就半夜。
男が娘の部屋の様子をそれとなくうかがっていると、娘がロウソクを手に白い着物姿で現れました。
男的就到女兒屋邊上偷偷步、女手上捏到根蠟燭、換一身白衣服這就出現了。
長い髪を振り乱して、裏庭の方へと出ていきます。
長頭髮散起來披到的、人就自後院出去了。
まるで幽霊の様でしたが、男は気持ちを落ち着かせると娘の後をつけていきました。
樣子跟條鬼就㫘得區別、但是男的幫心一穩、就偷偷到後面幫人跟到的。
娘がやって来たのは、何と墓場でした。
最後到的地方竟然是條墓地。
「はて? こんな所で、何をするつもりだろう?」
到這裡來是要搞甚麼哦?
男が物陰からのぞいていると、娘はクワで棺桶を掘り出して、棺桶のふたを開けました。
男的就躲到有隱蔽的地方偷偷看到的、女這就幫土底下的棺材用鋤頭挖出來、再用手開蓋子。
そして棺桶の中にあった死んだ人の骨をポキンと折って、ポリポリとうまそうに食べ始めたではありませんか。
這就幫裡面的死人骨頭一崴、過就開始吃起來了、樣子好開心。
普通の男なら、『ギャーッ!』と叫んで逃げ出すか、腰を抜かしてしまうところですが、男は度胸をすえて、じっくりと娘の様子を観察しました。
要是普通人看到這條早就跑路了、但是男的㫘慌、硬是盯到女幫事情看詳細了。
娘は死んだ人の骨をうまそうに食べ終わると、ニンマリとまっ赤な舌で口のまわりをなめながら、屋敷の方へ戻って行きました。
女幫那條死人骨頭一豺完、這就滿意的用舌頭幫嘴巴皮舔一個圈、這就開始回屋了。
男は娘がいなくなると、棺桶にかけよって中を調べます。
女的一走、男的又是去棺材邊上步兩踋。
棺桶には、娘が食べ残した骨が散らばっています。
裡面都是些被吃剩的骨頭渣子。
男がその骨を手に取って調べると、フンワリと甘いにおいがしました。
男的又是撿起骨頭、發現裡面透到一股香氣。
「これは、もしや」
違是這條案子啊
口に入れてみると、なんと甘いアメではありませんか。
自己也吃了一口落去、這不就是蛋糕啊。
「よし、長者に持って行ってやろう」
幫這個帶回去就完事了。
男は骨の形に作られたアメを持って長者の屋敷へ戻ると、さっそく見て来た通りの事を長者に説明しました。
男的這就撿骨回去、再幫看到的事交待起財主一聽。
「そしてこれが、そのアメです。どうぞ、お食べ下さい」
這就是那個蛋糕、要吃一口試哈子把。
男がアメを差し出すと、長者はにっこり微笑んで、
男的用手幫東西摛出去、就看到財主開始笑。
「いや、食べんでもわかっておる。
我不吃也曉得。
それはわしが娘と相談して、アメ屋に作らせた物じゃからな。
這東西就是我和女商量好設計的。
実はわしらは、この屋敷の婿にふさわしい、どんな事にも驚かん、気持ちの落ち着いた男を探そうと、度胸試しをさせてもらったんじゃ。
實際上我就想邏個處事不驚的女婿、搞這些都是為了篩選。
今まで大勢の男を試して来たが、お前さんほどの男はいない。
這次男的也是來的好多、但是㫘一個是你這樣子的。
どうか、娘の婿になっていただきたい」
我也是想就幫女交起你算了。
と、言ったのです。
財主就這麼講了。
「いえ、わたしは別に、婿には・・・」
但是男的實際上一開始就㫘得當人女婿這個想法。
男が断ろうとするのも聞かず、長者は娘を呼びました。
財主這也不管別個是否願意了、直接幫自己女一呼。
すると、きれいな着物を着た娘が現れて、
女穿到乖衣服這就出來了。
「どうぞ、末永く、お願いいたします」
這開口就是要永結良緣了。
と、おじぎをしました。
幫話就這麼講了。
「あっ、その、・・・はい。こちらこそ」
男的看樣子也不能推辭、應和了。
次の日、男と娘は三々九度のさかずき(→結婚の儀式)をかわして結婚し、幸せに暮らしたという事です。
這第二天一早就開始準備、再就三拜九叩幫婚一哈過結了、之後就是一起過日子啦。
おしまい
结束
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