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6月26日の日本民話
(6月26日的日本民間故事)
村をおおった大木

村をおおった大木 (健全普通話版)
覆蓋村子的遮天巨樹

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、ある殿さまのところに、ある村から手紙と一緒にたくさんの木の枝や葉っぱが届けられました。
在很久很久以前、某位城主大人的手頭這就給送來了一個村莊的一封書信、以及與書信一起大量樹枝樹葉。

手紙には、こう書かれています。
信裡頭是這樣寫到的。

《村の土を掘ったところ、このような木の枝や葉がいくつもの層になって出てきました。ためしに村のはずれや川向こうの土も掘ってみましたが、どこを掘っても同じ物が出てきます。あまりにもおかしなことですので、現物(げんぶつ)をお届けいたします》
我們村子正在開墾土地之時、卻有無意中在土地中發現了這個、就是這些樹枝樹葉在土地中形成了斷層大面積的覆蓋在了村子各地、我們想試試看它所覆蓋的範圍到底是有多麼的廣泛、開始朝四周擴大了挖掘、最後竟發現村外小河的對面的土地裡都出現了這些枝葉的痕蹟、而且數量到處都有十分的龐大、因為此事過於怪異蹊蹺、所以就連同了書信還有物證請大王過目。

それを読んだ殿さまは、不思議に思いました。
大王這就也讀完了信、開始這匪夷所思了呀。

「はて、これはどういう事だろうか?」
那麼這到底究竟是個怎樣一回事呢?

広い村のあちこちから同じような物が出てくるのは、おかしなことです。
那麼大的一個村莊、而四處的土裡都有大量發現了此物的蹤影並形成了斷層、這可真奇怪呀。

そこで殿さまは家来たちに、あれこれと書物を調べさせました。
就這樣大王的臣子們為了給其分憂、是開始翻閱起了這古書的典籍、想要從中摸索出一些個甚麼蛛絲馬跡。

するとある古い書物に、こんな事が書いてあったのです。
就這樣呀、在一本古文的典籍之中是這樣的記載到了。

そのむかし、天皇(てんのう)が重い病気になったので、御所(ごしょ→天皇の住むところ)の人たちは有名な占い師を呼んで病気の原因を占ってもらいました。
在很久以前、天皇身患重病、身邊之人為其想盡了各種辦法、最後決定是請到了一位有名的天師來算算看、這天皇病上的癥結到底何種原因而導致。

すると占い師は、
於是乎呀這就人家天師掐指一算。

「東の方に、一本の大きな木があります。その木が、天皇にうらみをいだいているのです。木を切ってしまえば、ご病気はたちどころに治るでしょう」
と、言うのです。
位處東邊、有一遮天巨木、而正是因那顆樹靈對天皇有怨所以實施了詛咒、只要能可將那橷樹靈剷除、那麼自然的天皇病情定可完全治癒。
天師就是這樣的說道。


大きな木は、琵琶湖(びわこ)の近くの村にありました。
遮天大木的方位、最後給確定了也就是這琵琶湖邊的不遠處的一個村莊。

その大きな木は幹(みき)のまわりが百メートルもあるという、信じられないほどの太さの大木で、村中を木かげにして天高くのびています。
可巨木的主幹竟是粗壯到了百米有餘、完全是龐大的讓人難以置信的這種程度、它的高度所產生的樹蔭也可謂了遮天閉日直達雲天、樹蔭的範圍廣到了竟能完全的覆蓋住了整片的村莊。

御所ではたくさんの木こりを集めて、すぐにその大木を切り倒す事にしました。
可最終皇居還是召集起了大量的伐木工人、計劃跟商議好了這倒樹的事宜。

ところがその大木は、切っても切っても次の日の朝には元通りの姿になっているのでした。
但又真等伐木工人們一上陣後又是發現了新的問題所在、那就是不管如何的費力去砍、那就是第二天這橷大樹它都會又重新的恢復成昨日的原樣呀。

御所では、また占い師を呼んでたずねました。
就這樣呀、皇居又是再一次的請來了天師讓人家來算算。

すると占い師は、
天師這就又說了呀。

「切った木のくずをまわりに残しておくと、木が元通りになってしまうのです。天皇をよく思わない者が、それほど強いのろいをその木にこめたのでしょう。きった木のくずを毎日残らず焼いて灰にしてしまわなければ、切り倒すことは出来ません」
巨木能夠復原、那都是因為依賴了被砍下的那些木屑、而這是因為還有人也想對天皇圖謀不軌、所以才將這樹靈上又給施加了一份如此強大的加持、所以說若是沒有將這每日砍落下的木屑用火給燃成了灰燼、那麼大樹它也就永遠沒有能夠砍倒的那一天呀。

と、言いました。
天師這樣的說道。

そこで毎日、切った木のくずを焼き捨てました。
後又是依據了天師指示、每日焚燒掉了砍下的木屑。

そして七十日目にようやく大木は切り倒されて、枝や木の葉が村中に飛び散って土にうまったのです。
終於也是費工耗時了七十日之久後完成了巨木的砍伐、其間巨木的樹幹與枝葉是瀰漫至漫天的煙塵、在空氣中四處飛舞。

この木が倒れてから天皇の病気は一度はよくなりましたが、すぐにまた別の病気にかかって亡くなってしまいました。
雖就是這橷遭伐之後天皇的病情是得到了暫時性的治癒、可就不久後天皇是又立馬患上了新疾、很快便亡故了。

御所で、他の占い師を呼んでたずねたところ、今度は、
而此次的皇居為調查此事是又給重新喚來了另一位新的天師、可這次呀。

「大木を切ったのが原因だ。どうしてそんなことをしたのだ」
根本的原因其實就是出在被伐倒的那顆巨木、當初是為何要幹出這種的荒唐事呢?

と、言ったそうです。
新的天師是這樣的說道。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

村をおおった大木
大大樹

むかしむかし、ある殿さまのところに、ある村から手紙と一緒にたくさんの木の枝や葉っぱが届けられました。
到好久以前、藩王這就接到來信、信裡面包到好多樹枝葉子一起。

手紙には、こう書かれています。
信上這麼寫到的。

《村の土を掘ったところ、このような木の枝や葉がいくつもの層になって出てきました。ためしに村のはずれや川向こうの土も掘ってみましたが、どこを掘っても同じ物が出てきます。あまりにもおかしなことですので、現物(げんぶつ)をお届けいたします》
村裡面翻土、地裡就出這條傢伙、而且數量甚巨、想講是哪裡來、村口也翻兩鋤頭、河對岸也翻兩鋤頭、都有、這事太過蹊蹺、這就取了實物過侯爺目。

それを読んだ殿さまは、不思議に思いました。
「はて、これはどういう事だろうか?」
信一讀完這藩王也覺得怪、不是到騙我吧?

広い村のあちこちから同じような物が出てくるのは、おかしなことです。
一條那麼大的地方、怎麼可能甚麼地方全部都埋有同樣的東西、是樹葉跟枝幹、這是甚麼意思?

そこで殿さまは家来たちに、あれこれと書物を調べさせました。
這就實地專人調查、又是翻閱典籍。

するとある古い書物に、こんな事が書いてあったのです。
邏到一本古冊、上面這麼寫到的。

そのむかし、天皇(てんのう)が重い病気になったので、御所(ごしょ→天皇の住むところ)の人たちは有名な占い師を呼んで病気の原因を占ってもらいました。
久前、帝患恙、邏了條天師問卦。

すると占い師は、
「東の方に、一本の大きな木があります。その木が、天皇にうらみをいだいているのです。木を切ってしまえば、ご病気はたちどころに治るでしょう」
と、言うのです。
東有巨木、是為病根、要伐木除病根。

大きな木は、琵琶湖(びわこ)の近くの村にありました。
剛好這巨木就對應這琵琶湖。

その大きな木は幹(みき)のまわりが百メートルもあるという、信じられないほどの太さの大木で、村中を木かげにして天高くのびています。
樹大要百人合抱、樹蔭掩天蔽日。

御所ではたくさんの木こりを集めて、すぐにその大木を切り倒す事にしました。
曉得真有此巨木、朝廷這就下來人、全是砍樹的、這就伐木來了。

ところがその大木は、切っても切っても次の日の朝には元通りの姿になっているのでした。
但是怎麼砍這樹都是不倒、第二天血又回滿了、砍過的地方會自己復原。

御所では、また占い師を呼んでたずねました。
すると占い師は、
這就又喊天師要主意。

「切った木のくずをまわりに残しておくと、木が元通りになってしまうのです。天皇をよく思わない者が、それほど強いのろいをその木にこめたのでしょう。きった木のくずを毎日残らず焼いて灰にしてしまわなければ、切り倒すことは出来ません」
天師明言這是術法、要燒灰才能阻止、不然巨木依然復原、講這是有心人專門設計加害。

と、言いました。
そこで毎日、切った木のくずを焼き捨てました。
そして七十日目にようやく大木は切り倒されて、枝や木の葉が村中に飛び散って土にうまったのです。
這就每天砍落來的木屑全部用火餤了去、七十日、樹毀、四野煙塵、這就散落各地了。

この木が倒れてから天皇の病気は一度はよくなりましたが、すぐにまた別の病気にかかって亡くなってしまいました。
功成、帝雖暫復泰勢、後不日又染新疾、縊。

御所で、他の占い師を呼んでたずねたところ、今度は、
這就又喚來新天師一條、問這甚麼案。

「大木を切ったのが原因だ。どうしてそんなことをしたのだ」
と、言ったそうです。
這天師就講是樹砍的、當初是哪個講要砍的樹?

おしまい
结束

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