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福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 七月
旅人とクマ
游人与熊
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
※ 朗読のタイトルに間違いがあります。
「ライオンとクマとキツネ」→「旅人とクマ」
むかしむかし、ひげの生えている男と帽子(ぼうし)をかぶった男が、二人で旅をしていました。
很久很久以前,长胡子的男子与戴帽子的男子,二人去旅行。
ひげの生えている男の方が、帽子をかぶっている男に、
长胡子的男子,对戴帽子的男子说。
「おれたちは、友だち同士だよね」
我两,可是好朋友。
と、言った時、
如是,这样说的时候。
「ガォーー!!」
嘎噢!!
と、突然、大きなクマが出てきました。
如是,突然,出现了一条大熊。
ひげの男は帽子の男の背中に足をかけると、ヒョイと近くの木に飛び移ってスルスルと高い枝に登りました。
胡男在帽男背上垫了一脚,轻快的跳移到附近的树上,利索的攀上枝头。
帽子の男はどこへ逃げたらいいのか分からなくて、道にばったりと倒れました。
帽男不知道逃向哪里才好,突然的就在路上倒下了。
死んだふりをすればクマに襲われない、と言う話を聞いた事があったからです。
做出死掉的样子熊是不会攻击的。曾经听说过这样的话。
クマは、
熊。
「クンクン、クンクン」
嗅嗅,嗅嗅,
と、帽子の男のにおいをかいでいましたが、そのうちどこかへ行ってしまいました。
如是,虽是闻了一下帽男的气味,但一会就不知往什么地方走掉了。
それを見て、ひげの男が木から降りて来て尋ねました。
看到那个,胡男从树上下来打听。
「ねえきみ、いま、クマがきみに何か言っていたようだけど、何て言ったんだい?」
哎,老兄,刚才,熊好像对你说了什么话,说的是什么?
帽子の男は、こう答えました。
帽男,这样说。
「クマはこう言ったんだ。『危ない事に出会った時、自分だけさっさと逃げてしまうような友だちとは、もう一緒に旅をしない方がいいよ』って」
熊这样说,碰到危险的事,只顾自己一个人逃得朋友,就不要跟他再一起再走下去了。
それを聞いたひげの男は、とても恥ずかしそうな顔をしました。
听到了那个的胡男,漏出十分羞耻的神情。
本当の友だちとは苦しい時や危険な時に助けてくれる人だと、このお話しは教えています。
真正的朋友是在苦难和危险时伸出援手的人,这个故事如是教导了。
おしまい
结束
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