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福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 八月
馬とウシとイヌと人間
马与牛与狗与人
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
人間を作ったのはゼウスの神ですが、始めゼウスは人間が早く死ぬ様に、短い寿命しか与えませんでした。
制作人类的是宙斯神,但一开始,宙斯只给了人类短很快就死掉的短暂寿命。
しかし人間は頭が良かったので、冬になると自分で家を建てて、その中で暖かく暮らしました。
但是因为人头脑聪慧,到了冬天自己修建房子,在那之中温暖度过。
さて、ある日の事。
接下来,某一天。
寒さが急に厳しくなり、冷たい雨まで振り出しました。
寒冷突然变得严峻,飘起了冷雨
外にいた馬は、もう我慢が出来なくなって人間の家にやって来ました。
在外面的马,已经变得忍受不了过来到人类的家。
「人間さん、どうかわたしをあなたのお家に入れて、寒さをしのがせて下さい」
人兄,还请让我进入你的府上让其御寒。
すると人間は、
于是,人。
「いいよ。ただし、1つだけ条件がある。お前の寿命を少しわたしに分けてくれるなら、入れてやるよ」
好啊,但是,有一个条件,把你的寿命稍微分一点给我话,就可以进入。
「はいはい。喜んで差し上げます」
是是,乐意呈上。
馬は寿命を何年か分けてあげる約束で、家に入れてもらいました。
马约定了把多少年的寿命分给人,得以进入了家。
今度は、ウシが来ました。
这次,牛来了。
「おお、寒い寒い。もうたまらない。あなたの家に入れて下さいよ」
噢哦,好冷好冷,已经不行了。请让我进你的屋子。
人間は今度も、
人类这次也是,
「お前の寿命を、わたしに少し分けてくれれば、入れてやるよ」
把你的寿命稍微的分给我一点的话,就让你进来。
ウシも寿命を少し譲る事にして、入れてもらいました。
牛也让出了一点寿命,得以进入。
最後にイヌが、寒さで凍え死にそうになって来ました。
最后的狗,冷得就快要冻死了的来了。
そしてまた、寿命を少し人間に分けてあげる事にして、家に入れてもらいました。
然后又是,把寿命稍微分一点给了人类,得以进入家。
さあ、この為にどういう事になったか、わかりますか?
好了,因此,成为了何种事态,明白吗?
人間が始めにゼウスの神からもらった寿命を生きている間は、無邪気で良い性質です。
人类用一开始从宙斯哪里得到的寿命活着的时候,是朴质无邪的天性。
ところが、その寿命が無くなって馬から分けてもらった寿命を生きる事になると、偉そうにして威張り屋になります。
可是,那个寿命散尽,变得用从马哪里得来的寿命而活着的时候,变得傲慢不可一世起来。
次に今度はウシからもらった寿命の分を生きる時には、命令したりするのが自分の仕事だと思う様になります。
次回,用从牛哪里得来的寿命活着的时候,变得认为命令他人就是自己的工作。
そして最後に、イヌのくれた年を生きる頃には、怒りっぽい頑固者になるのです。
再来是最后,用从狗哪里得来的寿命活着时,变成了易怒的顽固者。
このお話しは、怒りっぽくて頑固者の、気難しいお年寄りに聞かせてやるとよいでしょう。
这个故事,说给暴怒非常又顽固的难对付老人听,十分适合。
おしまい
结束
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