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9月18日の日本の昔話
白ナス
白茄子
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
むかしむかし、ある山寺に、和尚さんととんちのきく小僧さんがいました。
頭擺頭擺,某隻山頂个寺廟,廟肚戴一個和尚摎一個伶俐个細沙彌。
ある日の事。
有一日,
和尚さんが檀家(だんか)の人からもらったゆで卵を小僧さんに隠れて食べようとすると、そこへ小僧さんがやってきてたずねました。
和尚想愛摎施主送个水煠卵,毋分該兜細沙彌知,自家偷偷食忒,毋過恁堵好該兜細沙彌行過來。
「おや、和尚さま、かわった物を食べていますね。それは、何と言う食べ物ですか?」
「唉哦,師父在該食平常無看過个東西呢,師父,你食該係麼个東西?」
すると和尚さんは、すました顔で答えました。
過後,和尚師父就詐無事人樣應講:
「うむ、これは白ナスという物だ。色は変わっておるが、味は普通のナスと同じだよ」
「m11,這係白茄仔,雖然色無共樣,但係味道摎普通个茄仔共樣共樣。」
ちょうどその時、お寺で飼っているニワトリが、
堵好該下,寺廟肚畜个一隻雞嫲,
「コケー、コッコッコッ」と、鳴いたので、
「koke~、ko ko ko,ko ko ko」緊叫,
小僧さんはすかさず
「おや、白ナスの親が鳴いていますね」
と、言いました。
細沙彌就黏時應講:
「白茄仔个阿姆在該叫呢。」
「あははは、何じゃ、知っておったのか」
「啊哈哈哈,麼个,你也知嘎!」
和尚さんは小僧さんにもゆで卵をわけてやり、二人で仲よく食べました。
和尚師父摎水煠卵分兜細沙彌,兩儕歡歡喜喜在該食。
おしまい
煞咧
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