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9月18日の日本の昔話
白ナス
和尚と小僧の笑い話
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
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投稿者 「癒しの森っ子」
むかしむかし、ある山寺に、和尚さんととんちのきく小僧さんがいました。
ある日の事。
和尚さんが檀家(だんか)の人からもらったゆで卵を小僧さんに隠れて食べようとすると、そこへ小僧さんがやってきてたずねました。
「おや、和尚さま、かわった物を食べていますね。それは、何と言う食べ物ですか?」
すると和尚さんは、すました顔で答えました。
「うむ、これは白ナスという物だ。色は変わっておるが、味は普通のナスと同じだよ」
ちょうどその時、お寺で飼っているニワトリが、
「コケー、コッコッコッ」
と、鳴いたので、小僧さんはすかさず
「おや、白ナスの親が鳴いていますね」
と、言いました。
「あははは、何じゃ、知っておったのか」
和尚さんは小僧さんにもゆで卵をわけてやり、二人で仲よく食べました。
おしまい
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