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5月15日の日本民話
(5月15日的日本民間故事)
馬坂(まさか)の行逢坂(ゆきあいざか) (健全普通話版)
逢馬坡
・日本語 ・日本語&中国語
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朗読者 : エクゼムプラーロ |
むかしむかし、上州(じょうしゅう→群馬県)と田口(たぐち→長野県佐久市の東)との境(さかい)がはっきりしていなかったころ、田口峠のあたりでは、境をめぐる村人の争いがたえませんでした。
在很久很久以前、上州與田口之間的交境之處就並沒有被分出個明瞭、所以這也就導致了田口峠所處的這塊、兩界村民一直是陸續的爭端不斷。
ある日のこと、田口の若者が山へたきぎを取りに出かけました。
就說說這天吧、今天是田口的年輕男子上山後劈柴。
ところが気がつくと上州との境を越えてしまい、高崎側の農民に取り囲まれてしまいました。
這劈著劈著自己都還沒感覺到不對勁呢、等到被了這一群的高崎村民們一圍、才知道完了自己越界了。
「盗人だ。ひっとらえろ!」
你這個不要臉的小偷、大夥來一起綁了他呀!
高崎の農民たちは若者を捕まえると、高崎の殿さまの前に突き出しました。
就這樣呀、等到這人被綁成了粽子再被一群村民又是給扔到了高崎王的面前之時。
若者は、まっ青になって、
年輕男子的臉當時可就是一整個全給黑完了呀。
「許してくれ。決して盗人でねえ。知らないうちに、入ってしまったんだ」
大王饒命、我就根本不知道咋回事呀、我發誓自己並不是小偷、我也沒有要犯界的意思呀。
と、説明したのですが、だれも信じてくれません。
男子就是這樣的給自己求饒呀、可綁他的眾人們是一個個都不信服。
ところが、この高崎の殿さまは心の広い人で、農民たちと若者の話をじっくり聞いた上で、こう言いました。
但高崎王人家不同呀、至少大王的心胸還是寬廣的、先是仔細的聽取了兩方的所有證言、然後就是這樣子的說道了。
「若者よ、お前もうかつだったが、こちらも早合点したようだ。これは田口との境がはっきりしないためだ。これを機に境を決めよう」
外鄉人呀、你咋就這麼稀裡糊塗呢、但你的話也不是沒有一點兒可信的程度、先不說這個、我覺得呢首先會發生這樣的事都是兩境的邊界太過於曖昧所引起、我尋思著吧、不如就剛好藉著這個時機給它明確的定了吧。
それから三日後、田口の殿さまと高崎の殿さまが、同じ時間に城を出て峠に向かい、出会ったところを境にしようと決めたのです。
這就三天之後呀、高崎王找來了田口王兩人這就商議決定了呀、我兩到時就同時間從城裡朝山上出發、大家各走各走、啥時候碰頭了、啥地方就是邊界。
これには、田口の殿さまも賛成です。
田口王就覺得這個提議可行呀。
気の早い田口の殿さまは、さっそく準備を始めました。
所以說人家就是滿心期待的已經是提前都佈置好了一切啦。
そしていよいよ、当日の朝。
真就等時間已經來到了這天吧、這就一大早。
早くに目覚めた田口の殿さまは、時間が来ると家来を従えて馬に乗って峠へと急ぎました。
田口王是一個睜眼就從床上起來守著了、再等時間一到呀、馬上是騎著快馬帶著一群隨行是快馬加鞭的開始急行了。
一方、高崎の殿さまは、家来の者が急がすのもかまわず、まるで散歩のような気分で牛の背に乗って出かけたのです。
而另一方面的高崎王、人家可謂是不慌不忙、還叫著自己的部下們也不要著急呀、跟著自己的屁股後面騎著頭老牛背上是慢悠悠的在出發呢。
馬と牛とでは、速さが違います。
一邊是馬、而另一邊則是牛、這速度想當然也是不能比的。
高崎の殿さまがやっと峠の坂道に差しかかったときには、すでに田口の殿さまの行列がやってきていました。
等到這高崎王剛剛才赴會到了地準備要上山、這可不、人家田口王的大部隊竟然已經是、可不就看到正從山上下來了嗎。
「ぬかった! まさか馬で来て、こんなとこで行き逢うとは」
天啦、是我大意!這傢伙怎會是騎馬赴會、而且現在還是在這兒碰的頭。
高崎の殿さまは、自分ののんきさを悔やみましたが、いまさら仕方ありません。
高崎王這一下就給開始悔恨起自己的軽疏了呀、可事到如今也不能跟人說自己又反悔了呀。
こうして二人の殿さまが出会った場所は、高崎の殿さまの驚きの言葉からとって、『馬坂(まさか)の行逢坂(ゆきあいざか)』と名づけられたそうです。
事情就是這麼的一個發展、於是乎雙王的相逢之地、也正是取了那句、當高崎王看見了人家大部隊後的那聲的驚呼、『我真是坡逢了你個馬呀』、這地也就給順理成章的給叫成“逢馬坡”了。
そしてそれ以来、境界争いはなくなったそうです。
而也就是之那以後、邊境之爭從此正式告終。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
馬坂(まさか)の行逢坂(ゆきあいざか)
逢馬坡
むかしむかし、上州(じょうしゅう→群馬県)と田口(たぐち→長野県佐久市の東)との境(さかい)がはっきりしていなかったころ、田口峠のあたりでは、境をめぐる村人の争いがたえませんでした。
到好久以前、這上州和田口的交界就㫘分清白、田口峠這地方就天天起衝突。
ある日のこと、田口の若者が山へたきぎを取りに出かけました。
這天照常、田口人上山砍柴。
ところが気がつくと上州との境を越えてしまい、高崎側の農民に取り囲まれてしまいました。
這就砍到砍到、好傢伙、算上州國了、這過就讓高崎農民一圍。
「盗人だ。ひっとらえろ!」
好傢伙、偷我屋柴是把!
高崎の農民たちは若者を捕まえると、高崎の殿さまの前に突き出しました。
這就過一抓、送藩王面前跪到去了。
若者は、まっ青になって、
年輕人是臉白完了。
「許してくれ。決して盗人でねえ。知らないうちに、入ってしまったんだ」
我這砍柴砍到砍到、這怎麼得曉得啦、就我屋旁邊山上、就講自己不是故意犯界。
と、説明したのですが、だれも信じてくれません。
但是別個認為這就是故意越界偷柴火。
ところが、この高崎の殿さまは心の広い人で、農民たちと若者の話をじっくり聞いた上で、こう言いました。
藩王著這柴火案子一扯、本來也不是甚麼大案子、聽兩邊搞清白這就也下答復了。
「若者よ、お前もうかつだったが、こちらも早合点したようだ。これは田口との境がはっきりしないためだ。これを機に境を決めよう」
就講這兩邊是哪邊跟哪邊我其實也不清白、那乾脆就現在分了、以後都有數。
それから三日後、田口の殿さまと高崎の殿さまが、同じ時間に城を出て峠に向かい、出会ったところを境にしようと決めたのです。
三天後、就這事高崎王幫田口王一呼、講我們同時、這就從屋裡出來碰頭、到哪裡這就以哪裡為界。
これには、田口の殿さまも賛成です。
這事就這麼定了、田口王也講好。
気の早い田口の殿さまは、さっそく準備を始めました。
田口王急的像條甚麼樣的、幫甚麼事都提前準備完了。
そしていよいよ、当日の朝。
這就天剛亮。
早くに目覚めた田口の殿さまは、時間が来ると家来を従えて馬に乗って峠へと急ぎました。
眼睛就開了、一堆人馬過騎馬急行了。
一方、高崎の殿さまは、家来の者が急がすのもかまわず、まるで散歩のような気分で牛の背に乗って出かけたのです。
高崎這邊是卵都不慌、騎起條牛散步慢慢走。
馬と牛とでは、速さが違います。
這牛跟馬能一樣啊。
高崎の殿さまがやっと峠の坂道に差しかかったときには、すでに田口の殿さまの行列がやってきていました。
高崎王這才剛要上坡、別個一隊人馬已經過來了。
「ぬかった! まさか馬で来て、こんなとこで行き逢うとは」
這過癲人啦、㫘想到別個得這麼搞、而且還是有備而來。
高崎の殿さまは、自分ののんきさを悔やみましたが、いまさら仕方ありません。
有點不痛快、但還是以信為先。
こうして二人の殿さまが出会った場所は、高崎の殿さまの驚きの言葉からとって、『馬坂(まさか)の行逢坂(ゆきあいざか)』と名づけられたそうです。
而讓高崎王吃了條馬虧的地方又就著喊成逢馬坡了。
そしてそれ以来、境界争いはなくなったそうです。
這之後至少坐府裡面、不得外面一群農民提條偷柴的人進屋要交待了。
おしまい
结束
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