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5月22日の日本民話
(5月22日的日本民間故事)
久米の仙人(くめのせんにん)

久米の仙人(くめのせんにん) (健全普通話版)
仙人久米

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : エクゼムプラーロ

むかしむかし、大和の国(やまとのくに→奈良県)に、竜門寺(りゅうもんじ)というお寺がありました。
在很久很久以前的大和國、就在這麼一個叫做竜門寺的寺廟。

このお寺に二人の男がこもって、仙人(せんにん)になる修行をしていました。
與此廟中修行的兩個男子、他們所求的正是成仙飛昇之道。

仙人になると年も取らず、死にもせず、空を自由に飛ぶ事が出来るからです。
一旦只要是成為了這仙人呀那就可以不老不死、並且還能在天空中御風而行呢。

この二人の名は、『あずみ』と、『久米(くめ)』といいました。
現在就說說這兩位同修的名字吧、他們一人是安曇、一人是久米。

長く苦しい修行のかいがあって、はじめに、あずみが空に飛び上がりました。
等經歷了長期的刻苦修行、安曇還就真證來了大道、搶先一步的騰雲登天了。

続いて久米も、空に飛び上がりました。
而就是也就是沒有多久後的日子、這久米也是證得了道果、緊接著扶搖直上。

さて、久米は空を飛んで行くうちに、吉野川(よしのがわ)まで来ました。
好啦、現在就說到這久米、人家就在天上飛呀飛呀飛、等就飛到了這吉野川呀。

久米が地上を見下ろすと、きれいな水が流れていて、岸のそばで若い女の人が洗濯をしているのが見えました。
久米這不可就對著地上一瞧嗎、河裡是流淌著嘩嘩的清水、然後就是在這河岸邊、有一位年輕的女子正在洗著自己的衣服呢。

(なんと美人な)
(哇、真是太漂亮了呀)

久米は女の人の美しさに、思わず見とれてしまいました。
久米就這樣對著美人十足的美貌是完全的著了迷、等忘乎了自我盯著別人的臉蛋已經移不開時。

そのとたん久米はバランスを崩して、あっという間に川に落ちてしまいました。
這就突然、久米發現了自己的身形怎麼好像是穩不住了呀、就是這麼個體態一崩呀、自己從天空這就一摔掉入了河裡了。

バシャーン!
撲通!

久米は、全身ずぶぬれです。
就這樣、現在的久米是全身溼透了。

そして女の人も水しぶきのために、着物から顔からびしょぬれです。
而因為從天空墜落而濺起的那陣水花也是炸了女子一身、現在人家的衣服以及臉蛋上也全是一片片的水痕。

「まあ!」
哇啊!

女の人は、天からふってきた人間にびっくりしました。
女子當下被這樣從天上突然摔下了個人可謂是給嚇了個一大跳。

しかし、おかしいやら気の毒やらで、女の人は思わず吹き出しました。
可很快的、看見了對方那麼被水溼成落湯雞的滑稽樣、突然又是不經意的笑出了聲。

「まあまあ、あなたもわたしも、びしょぬれだ事」
哎呀哎呀、這下你我兩人全身上下可就都溼透了。

一方、久米は困ってしまいました。
而另一方、現在就是久米一整個人想不通了呀。

きびしい修行の末に仙人になれたのに、美しい女の人に見とれたために、また元の人間に戻ってしまったのです。
自己歷經一系列的長期苦行、好不容易才這初證了道果、但豈料到這只是多看了人家美人幾眼、結果就落得了一個道行全喪淪為凡人的下場呀。

しかしこの事がきっかけになって、その女の人は久米のお嫁さんになりました。
但咋說了、也就是皆由了此事之機、讓久米和女子直接是成為了一對夫妻。

その頃、天皇が大和の国の高市郡(たけちのこおり)に、宮殿を作ることになりました。
事情現在來到這、時當時的天皇欲在大和國的高市郡建立自己的宏偉大殿。

そこでその仕事をするための人夫が集められて、久米もその人夫にかり出されたのです。
因此也是為了此事大量的人手這就都給聚集在了一起、而當時的久米也就是在這其中之列的一人。

久米の仕事は、山のふもとから宮殿をたてる場所まで材木を運ぶ事です。
現在就說久米每天的工作吧、那就是充當人手幫忙把這山底下的木材全都一車車的拉到大殿的工事現場去呢。

ある日、ほかの人夫たちが久米のことを、
這就有天呀、大家閒聊、因為其他的工人們都是把久米給叫成。

「仙人、仙人」
半仙、半仙。

と、呼んでいるのを聞いて、不思議に思った役人が尋ねました。
這樣、所以聽到大家都這麼叫後的這個現場管事呀就感到了很不可思議了。

「お前たちはあの男の事を、なぜ仙人と呼ぶのだ?」
不是呀、為甚麼我這就都聽你們這些人都將那個男的給叫成是半仙啊?

「へい、それはですね」
誒、你說這個呀、是這樣的、人家。

人夫たちは久米が仙人になった事、その仙人が空から落ちて普通の人間になった事を、おもしろおかしく役人に話して聞かせました。
這就工人開始給了工頭細細道來了呀、人家把久米先是成為了仙人、然後又從天空跌落成為了普通人、總之就是把這麼的一個事、當成了是件很有趣的笑料、說給了工頭去聽。

すると役人は、
於是乎這就人家工頭。

「ほう。これはまた、尊いお方がおいでになったもんだ。
天啦、我就聽你這麼一說、那咱們這地還就真是群英薈萃八方雲集呀。

仙人にまでなったお方なら、いくら普通の人間になっても材木を飛ばすぐらいわけなくお出来になるだろう」
但就人家這曾經騰雲駕鶴的仙人、即便要是真的如你所說的、已經是再怎麼淪為了普通的人類、但這瘦死的駱駝、百足蜈蚣死而不僵呀、要人家給咱們耍個仙術飛幾根木頭這可難不倒人家吧。

と、からかい半分に言いました。
可工頭說這話時語氣卻是帶有了半分揶揄。

言われた久米は、困ってしまいました。
就是此時的久米也是給這樣的一講、也不知道是要如何好下台了。

「いいえ、わたしはもう、仙人の術など忘れてしまいました。
沒有啦、仙術甚麼的我早就全忘乾淨了。

それはもう、前の前の事でございます。
那還是我年輕時很早以前又以前啦。

今はこの通り、ただの人夫になっております。
我現在就跟你看到的一樣、就是一個搬木工的。

どうか、ごかんべん願います」
你也快得了、這種事就別來為難我了。

久米はそう言って、頭を下げました。
久米說出了以上之語後也是給慚愧的低下了頭。

すると役人をはじめ、人夫たちはどっと笑いました。
而也就是這麼的一個舉動、隨即就是當場、工頭帶頭就是開始了大笑、然後就是帶動了大夥們全部也笑出了聲。

「あははははは。仙人が頭を下げたぞ」
哈哈哈哈哈哈、仙人也低頭咯。

「あははははは。仙人も落ちぶれたものだな」
哈哈哈哈哈哈、看來即便就是這仙人也是會有失腳的一天的。

そう笑われると、久米はくやしくてたまりません。
面對大家的鬨堂大笑、說實話、這可是讓久米恨的心裡牙癢癢極了。

(仙人になりそこなったといっても、仙人の術が全て失われたわけではあるまい。
(即便就是我沒有最後成為這真正的仙人、可現今也不是說我曾經修來的那些道行就完全白費了一樣。

今さら仙人になる事は出来ないとしても、もう一度、まごころを込めてお祈りすれば、神さまも力を貸してくださるだろう)
事到如今、再要登天我也是沒有那個心力了、可若只是重現一次仙人之術、只要我誠心誠念、問天再借個力又有個何難呢)

そう思いながら、久米は役人に言いました。
如此思考了一番之後、久米終也是對到人家工頭開了口。

「物は試しということもありますから、一つお祈りしてみましよう」
就你說的這個事、若要真是讓我試一次的話說不定還就真能辦呢、我這就試著去做一次法看可否能行。

すると役人は、
於是乎、工頭聽到後這就。

「あははははは。それはありがたい。一つやってもらおうか」
哈哈哈哈哈哈、那可真是勞煩勞煩仙人了呀、我們就也都等你的這一次的施展了。

と、また笑って答えました。
工頭看來也並未當真、只是笑著的回了話

久米はだまって、その場をはなれました。
就這樣、久米啥也沒說的直接是從搬木頭的地方離開了。

そして家に帰るとお嫁さんにわけを話して、一人でお堂にこもりました。
等到久米先是回到了家中並和妻子講明了情況之後、這就一人進入了道場閉關。

そして久米は断食して、七日七夜、一生懸命にお祈りを続けました。
在這陣閉關期間、久米是連續的七日七夜辟穀不食、一個勁的就在那裡潛心做法呢。

材木運びの仕事場では、久米の姿が見えないので役人たちは笑いながら、
而也就是人家請假的這接連數日、當運木頭的工地上看不見了久米後、工頭們又是一個個的在那開始了大笑。

「おい、仙人はどうしたんだろう?」
你們說說現在的半仙他這段時間估計都在幹啥呀?

「うわさによると、本当にお祈りをしているそうだよ。馬鹿なやつさ」
那傢伙呀、我還真有聽人家說、他跑去做法了呢、看來真是一個怪人。

と、馬鹿にして言いました。
工頭們就都瞧不上久米這樣。

さて、久米のお祈りが終わった八日目の朝。
而現在就說說久米做法完後的第八天。

今まで晴れわたっていた空が急にくもりはじめ、たちまち黒雲が一面に空をおおってしまいました。
今日晴朗的天空一下子就是憑空的出現了一大片的烏雲開始了聚集籠罩。

そしてかみなりがなりひびき、たたきつけるような大雨が降り始めました。
隨後立馬的這就又是開始了電閃雷鳴、最後呀這傾盆大雨也就嘩嘩嘩嘩的落下了。

「これは、ただ事ではないぞ」
這怪異天相、肯定就是發生了甚麼不尋常之事呀。

「何かの、たたりにちがいない」
我看這就是有不知何方妖孽在作祟呀。

役人も人夫たちも、みんなぶるぶるふるえながら仕事場のすみでしゃがみこむばかりです。
因為這陣怪異的天象、現在不管是工頭還是工人們一個個都是給怕的不行、全部給躲附近看來了算是安全隱秘的角落裡面去抱頭蹲下了。

すると急にあたりが明るくなり、かみなりの音は消えて雨がやみました。
也是這一陣的站且避難後、日光又是突然重現天日、不管現在是雷聲還是雨點全給轉眼間看不著了。

役人や人夫たちは、恐る恐る仕事場に集まってきました。
見是這情景、工頭和工人們又是慢吞吞的開始到了一起先集合。

見ると材木が山ほど積んであったはずなのに、それが一本もないではありませんか。
但這一下發現了不對頭呀、剛剛的那麼多的一批木頭都給堆成了座大山呀、現在為甚麼連一根就都給看不見了呀。

「おい、材木がないぞ、一本もないぞ」
喂喂喂、我們的那麼多木頭呢、咋就一轉眼全沒了呀。

「どうしたんだ? 誰かにぬすまれたのか?」
對呀、這下究竟是發生了甚麼事呀?難道是剛剛有人來木頭給偷了?

「馬鹿言うな。あんな材木を、ぬすめるわけがない」
你可別胡說、那些木頭不可能被人給全部一瞬間偷走的。

みんなはびっくりしながらも、宮殿をたてる場所までのぼっていきました。
大夥現在是一個個六神無主了、沿路這就一路尋尋看吧、等到最後這就都來到了目的地的大殿。

すると、どうでしょう。
結果人家看見了啥?

「あっ、ここにある、こんなところに来ているぞ!」
我的媽呀、怎麼會在這裡、原來全部都是已經到了這兒呀!

仕事場にあった材木は一本残らず宮殿を建てる場所に、しかもきちんと並べてあったのです。
結果就是原本的林場堆積的那一山木頭、現在全都是給一根不缺的直接是給移到了這大殿的工地上來了、而且是全部給你整齊的擺好呢。

「誰が、運んだのだろう?」
這都是誰給幹得好事呀?

「もしや、久米か?」
難不成、是久米?

「そうだ、久米の奴が。いや、仙人さまがやったに違いない」
對呀、是久米、不、不對、是久米大仙呀。

やがてそしてこの話しが、天皇のお耳に入りました。
後面也是說一連串的奇聞是給慢慢的天皇耳朵裡面一傳。

天皇はほうびとして、久米に三十町歩(→約三十ヘクタール)の田を与えました。
聞訊後為了給人久米進行嘉獎、天皇賞賜了人家這就三十町步的土地良田。

久米は喜んで、この土地にお寺を建てました。
這可讓久米是樂壞了、不久後就是在上面把自己的大廟給建了。

久米寺(くめでら)は、こうして建てられたのだといわれています。
所以說現在的久米寺呀、據說就是從這段往事的經歷而來。

 → 久米寺 - Wikipedia

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

久米の仙人(くめのせんにん)
久米仙人

むかしむかし、大和の国(やまとのくに→奈良県)に、竜門寺(りゅうもんじ)というお寺がありました。
到好久以前、大和國竜門寺。

このお寺に二人の男がこもって、仙人(せんにん)になる修行をしていました。
廟裡面就窩兩男的、想要得道升仙。

仙人になると年も取らず、死にもせず、空を自由に飛ぶ事が出来るからです。
成仙了這就可以到天上飛、不老不死。

この二人の名は、『あずみ』と、『久米(くめ)』といいました。
一條喊安曇另一條是久米。

長く苦しい修行のかいがあって、はじめに、あずみが空に飛び上がりました。
這還真仙術有成、安曇先飛天了去。

続いて久米も、空に飛び上がりました。
㫘好久、這久米也就跟到上去了。

さて、久米は空を飛んで行くうちに、吉野川(よしのがわ)まで来ました。
久米這就飛啊飛、飛吉野河了。

久米が地上を見下ろすと、きれいな水が流れていて、岸のそばで若い女の人が洗濯をしているのが見えました。
往地上一看、這就清水洗衣、一個年輕的女的。

(なんと美人な)
久米就看別個女的乖。

久米は女の人の美しさに、思わず見とれてしまいました。
看獃到那裡了。

そのとたん久米はバランスを崩して、あっという間に川に落ちてしまいました。
這無慾則輕、人一重過⻊反地上的河裡面去了。

バシャーン!
落水聲。

久米は、全身ずぶぬれです。
久米衣服是溼完了。

そして女の人も水しぶきのために、着物から顔からびしょぬれです。
這女的也被彈了一身水、臉上衣服也全溼了。

「まあ!」
叫喊。

女の人は、天からふってきた人間にびっくりしました。
女的是被天上突然落⻗各來條人駭了一跳。

しかし、おかしいやら気の毒やらで、女の人は思わず吹き出しました。
但看到別個⻊反了個膠溼、又感覺天上落來條人這事滑稽、反而還幫自己逗笑了。

「まあまあ、あなたもわたしも、びしょぬれだ事」
女的就講、這我兩都溼啦。

一方、久米は困ってしまいました。
這久米⻊反這跤就心想不對啦。

きびしい修行の末に仙人になれたのに、美しい女の人に見とれたために、また元の人間に戻ってしまったのです。
自己千辛萬苦、成為仙人、這一看到別個女的長的乖就破了功、變成這樣子啦。

しかしこの事がきっかけになって、その女の人は久米のお嫁さんになりました。
因此事誤了久米仙道、但也是因此機、讓兩條傢伙走到一起、還結婚了。

その頃、天皇が大和の国の高市郡(たけちのこおり)に、宮殿を作ることになりました。
時、帝慾建都於大和國高市郡。

そこでその仕事をするための人夫が集められて、久米もその人夫にかり出されたのです。
這起房子就要人、好多人喊一些、久米也就到裡面。

久米の仕事は、山のふもとから宮殿をたてる場所まで材木を運ぶ事です。
久米就負責幫山上的木頭幫工地搬。

ある日、ほかの人夫たちが久米のことを、
這天一起做工的人就都幫久米喊。

「仙人、仙人」
神仙神仙。

と、呼んでいるのを聞いて、不思議に思った役人が尋ねました。
監工就不解奇異、

「お前たちはあの男の事を、なぜ仙人と呼ぶのだ?」
你們為甚麼都喊他神仙啦?

「へい、それはですね」
是這麼到的。

人夫たちは久米が仙人になった事、その仙人が空から落ちて普通の人間になった事を、おもしろおかしく役人に話して聞かせました。
這就幫他上天又下地的事過全交待了。

すると役人は、
這就監工。

「ほう。これはまた、尊いお方がおいでになったもんだ。
我們這還真是甚麼人才都有啊。

仙人にまでなったお方なら、いくら普通の人間になっても材木を飛ばすぐらいわけなくお出来になるだろう」
と、からかい半分に言いました。
就講這半仙也是仙、用點法力飛兩根木頭這事還是簡單吧、對到久米講。
帶點半分玩味。


言われた久米は、困ってしまいました。
但是久米表示。

「いいえ、わたしはもう、仙人の術など忘れてしまいました。
それはもう、前の前の事でございます。
今はこの通り、ただの人夫になっております。
どうか、ごかんべん願います」
自己早就甚麼都不行啦
全部都記忘記完了
莫日弄我了。


久米はそう言って、頭を下げました。
久米就講自己不行。

すると役人をはじめ、人夫たちはどっと笑いました。
這就監工笑了。

「あははははは。仙人が頭を下げたぞ」
哈哈哈、看到吧、神仙講他不行。

「あははははは。仙人も落ちぶれたものだな」
連這上過天的人都⻊反地上打螺絲來了、笑死我了、哈哈哈。

そう笑われると、久米はくやしくてたまりません。
久米這就著慪到的。

(仙人になりそこなったといっても、仙人の術が全て失われたわけではあるまい。
都是些殘次品不值得賣弄而已、又不是不能讓你見笑。

今さら仙人になる事は出来ないとしても、もう一度、まごころを込めてお祈りすれば、神さまも力を貸してくださるだろう)
我現在就讓你看下眼、看請得到神仙幫我一下吧。

そう思いながら、久米は役人に言いました。
久米這就對管事的講了。

「物は試しということもありますから、一つお祈りしてみましよう」
好、我就變個花樣讓你看、作個法。

すると役人は、
「あははははは。それはありがたい。一つやってもらおうか」
那好嘛、我這就等你這個仙術。

と、また笑って答えました。
嘴巴還邊講邊笑。

久米はだまって、その場をはなれました。
久米㫘作聲直接走了去。

そして家に帰るとお嫁さんにわけを話して、一人でお堂にこもりました。
這就回去講明事由、一個人邏處清淨地。

そして久米は断食して、七日七夜、一生懸命にお祈りを続けました。
辟穀七天、一動不動到原地作法。

材木運びの仕事場では、久米の姿が見えないので役人たちは笑いながら、
這就工地上不見了久米、幾個監工都大聲拿他的事揶揄。

「おい、仙人はどうしたんだろう?」
神仙回去之後怎麼樣哦?

「うわさによると、本当にお祈りをしているそうだよ。馬鹿なやつさ」
聽別個講他還真搞事去了啊、這不是儍啊。

と、馬鹿にして言いました。
用這事開心。

さて、久米のお祈りが終わった八日目の朝。
這天是久米靜坐第八天。

今まで晴れわたっていた空が急にくもりはじめ、たちまち黒雲が一面に空をおおってしまいました。
晴天一下聚雲密集、這過天全黑了、雲掩無光。

そしてかみなりがなりひびき、たたきつけるような大雨が降り始めました。
這就又響雷落大雨。

「これは、ただ事ではないぞ」
「何かの、たたりにちがいない」
這天氣變的也太不尋常啊。
是啊、莫是甚麼地方出大事了啊。


役人も人夫たちも、みんなぶるぶるふるえながら仕事場のすみでしゃがみこむばかりです。
這電就狂劈狂劈、幫人都駭走完了、都癴到個安全地方縮到。

すると急にあたりが明るくなり、かみなりの音は消えて雨がやみました。
等突然就又莫名天一晴、雷雨一下像是㫘來過樣的。

役人や人夫たちは、恐る恐る仕事場に集まってきました。
人又匯聚到工地上。

見ると材木が山ほど積んであったはずなのに、それが一本もないではありませんか。
看到本來木頭是一山都堆滿到的、現在一根都過看不到了。

「おい、材木がないぞ、一本もないぞ」
全不見完啦、放那麼多到那裡啊?

「どうしたんだ? 誰かにぬすまれたのか?」
來賊頭了啊?

「馬鹿言うな。あんな材木を、ぬすめるわけがない」
那個偷這條搬啊、你莫癲了。

みんなはびっくりしながらも、宮殿をたてる場所までのぼっていきました。
這人不曉得怎麼搞先去施工的地方看下子。

すると、どうでしょう。
這過一看。

「あっ、ここにある、こんなところに来ているぞ!」
原本是到木場的木頭現在都過全飛這裡來了。

仕事場にあった材木は一本残らず宮殿を建てる場所に、しかもきちんと並べてあったのです。
是一根不缺的全飛了過來、而且還整整齊齊擺到的。

「誰が、運んだのだろう?」
這是那個哦?

「もしや、久米か?」
違是久米啊?

「そうだ、久米の奴が。いや、仙人さまがやったに違いない」
他以前還上過天、這肯定就是別個了。

やがてそしてこの話しが、天皇のお耳に入りました。
這事越傳越邪、後面哪個都曉得了、帝聞之。

天皇はほうびとして、久米に三十町歩(→約三十ヘクタール)の田を与えました。
這就久米得賞了田地、差不多是九萬坪。

久米は喜んで、この土地にお寺を建てました。
久米這就開心啦。

久米寺(くめでら)は、こうして建てられたのだといわれています。
用這塊地幫久米寺過就建到上面的。

おしまい
结束

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