福娘童話集 > 日本民間故事 > 六月
6月29日の日本民話
(6月29日的日本民間故事)
コウノトリの恩返し (健全普通話版)
白鸛的報恩
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村の橋の下に、ほったて小屋で暮らしている母と息子がいました。
在很久很久以前、位於某個村子的大橋下、一間簡陋而又破敗的房屋就搭建在了這裡、內中住的是一對相依為命的母子。
息子は毎日、少しばかりの塩を仕入れては、それを売り歩いていました。
兒子每天的工作先是去街上批來一點散鹽、再去鄉間販售叫賣以賺取差價。
ある年の暮れの事です。
這事發生在某一個年尾。
息子が塩を仕入れて町から戻って来ると、田んぼで殿さまが仕掛けたかすみアミにコウノトリがかかっていました。
兒子購得了鹽之後今天正從鎮子上趕回呢、恰巧這時的田邊由城主大人所設下的陷阱裡是一隻白鸛給陷了進去。
「なんと、コウノトリじゃないか。年の暮れだというのに、かわいそうに」
唉唉、這可不是一隻白鸛嗎、明明大家都在準備著過年快活、但你卻是這般的悽慘。
息子はコウノトリを、放してやりました。
就這樣呀、兒子一尋思後、白鸛這就讓他是給放了。
そして橋のところまで帰ってきたとき、土手(どて)の石につまずいて塩をばらまいてしまったのです。
之後的兒子便是又沿著河堤向著橋底下的家而去了、可這時沒有注意走著走著就給河堤上的一塊巨石將腳一絆、這可不鹽就灑了一地嗎。
橋の下からそれを見ていた母親は、
正在不遠處的母親看到了這一幕後呀。
「また、けつまずいたのか。ああ、塩がもったいない。あの石は危ないから足元に気をつけろって、何度も言っておったのに」
天啦、你怎麼又給石頭絆上了呀、誒誒、多可惜了這些鹽了呀、都告訴你好多次了、天天說注意腳下注意腳下、那塊石頭可是很危險的。
と、あきれ顔で言いました。
對於又是發生了這種事、母親只能是一臉呆然。
これで今日は、仕事に行けません。
事已至此、那看來今天的這活也是幹不成了。
仕事に行けないので食べる物が買えず、母と息子はだまってお湯ばかり飲んでいました。
這幹不了活那就自然也沒錢買菜了、於是乎呀橋底下的這母子兩就煮起了一大鍋的白開水在那咕嚕咕嚕的喝著呢。
ところがしばらくすると、ほったて小屋へ美しい娘がたずねてきたのです。
然而卻就是不久之後、這間破舊的小屋今日是迎來了一位漂亮的姑娘來訪。
「おや? あんたみたいな美しい娘さんが、わしら貧乏人(びんぼうにん)に何の用だね?」
誒呀?像你這般端莊秀氣的姑娘、來到這裡搭理我們這些窮人是有甚麼事嗎?
母親がたずねると、娘はまじめな顔で、
在母親釋出了疑惑後、姑娘是以很認真的面目這樣的回答到了。
「はい。嫁にしてもらおうと思ってきました」
沒錯、我此次前來就是為了想嫁入這個家。
と、言うのです。
人家就把這麼一句話給你說了。
「な、なにを言う。家には、金も食う物もねえ。だからお前のような娘を、嫁にはもらえねえ。悪いが、帰っておくれ」
這這、這說的都是一些甚麼話呀、我們的這個家裡不但沒錢、就連食物現在都是找不到了、所以說呀就是像你這樣的姑娘、我們高攀不起呀、很抱歉、你還是快請回吧。
母親は断りましたが、
雖然這事是由母親一口拒絕了去。
「お金なら、少しは持っております。お願いですから、嫁にしてください」
要說錢的話、我自己的手頭可是有一點呢、求求你了、就讓我嫁入這個家門吧。
と、美しい娘は、ふところからお金を出しました。
就這樣呀、人家姑娘現在還又是從懷中掏出了銀子呢。
「・・・しかし」
可、這這這。
「お願いです。嫁にしてください」
拜託了、求求你。
「・・・だけれど」
………但。
「お願いです。嫁にしてください」
拜託了、還請一定要同意。
「・・・・・・」
…………
母親は断り切れなくなって、娘を息子の嫁にしました。
母親發現了自己實在是無法拒絕了這名姑娘以後、事情的後續發展就變成了現在自己的兒子與該名姑娘成了婚、變成了一家人。
すると次の日の朝早く、いかめしい侍(さむらい)たちがやって来ました。
可這就第二天呀、一群群威風逼人的武士大爺就帶隊找上你家來了。
そして殿さまが捕らえようとしていたコウノトリを逃がした罪として、十両(じゅうりょう→約七十万円)の罰金(ばっきん)を払わなければ息子の命はないと、きびしく言ってきたのです。
這都是因為兒子他被人家大王定了罪、那就是私自放走了人家大王陷阱裡的白鸛、這若是不交出十兩的罰金那可就是要用命來填了、今天人家武士大爺齊上陣也正就是為這事、立馬給你安排的是明明白白。
「お前がコウノトリを逃がしたなんて、知らんかった。
你可怎麼會幹出這種事、放走大王的白鸛甚麼的、你都可從來的沒有告訴過我一聲呀。
何という事を、したんじゃ。
這都是甚麼事呀、看看你都幹了甚麼好的呀。
十両もの大金は、一生かかっても出来んぞ。
十兩的罰金這可是我們一輩子都拿不出來的一筆錢。
ああ、どうしたらいいんじゃ?!」
天啊、這究竟是讓我如何去辦才好呀?!
嫁さんは泣き崩れる母親をなぐさめると、夫に向かって言いました。
此時的母親已經是崩潰的大哭了起來、身處一旁的妻子則是正在努力著安撫母親的情緒、而同時的另外一邊也是朝著丈夫這樣的說道了。
「あなたが何度もつまずいて塩をばらまいた石を、どけてみなされ」
就是那塊讓你經常把鹽灑掉絆倒你的石頭、你快去翻翻它的下面吧。
息子はすぐに土手の石のところへ走っていくと、土を掘って石をどけてみました。
兒子聽到了這話、不假思索的直接就是照辦了起來、立馬的就是一個箭步衝到了河堤上那塊大石的所在開始進行了挖掘。
すると大きな石はふたになっていて、その下には大判小判がいっぱいうまっていたのです。
於是乎呀、這下發現了、原來這塊大石就只是覆蓋在上方的一個掩飾、它的下面可都裝著大量的金銀財寶呢。
そのお金で息子は、すぐに罰金を払いました。
發現了這些錢後的兒子、立馬的就是用其付清了罰金。
ところが晴れて息子の命が救われると、嫁さんは町へ買い物に行くといったまま姿を消してしまったのです。
可這終於等到了一切塵埃落定、妻子就那樣的托詞上個街去買點東西後就再也不回了。
「あの娘は、お前が助けたコウノトリだったんだな。恩を返しに嫁に来たんだな」
我瞧那位姑娘呀、人家肯定就是被你幫助過得那隻白鸛呢、這次來做你的妻子為你解圍定也是想要前來報恩呀。
母と息子は、うなずきあいました。
此時的母親與兒子都像是心領神會一般、似有所悟的肯起了首。
こうして大金持ちになったこの親子が、のちに大阪へ出てきて、
就這樣呀得到了一大筆金銀財寶的母子兩人日後是搬離了橋下、來到了這大阪。
『難波(なにわ)の大長者(だいちょうじゃ)』
と、言われた大商人、鴻池(こうのいけ)の始まりになったという事です。
據說後來成為了這難波大富商的鴻池家系、而若是讓人家鴻池大老爺再把家中族譜往上推上一推、推到最後這就會發現、自己的先祖代代不還正就是故事之中的這母子兩人嗎。
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
コウノトリの恩返し
白鸛報恩
むかしむかし、ある村の橋の下に、ほったて小屋で暮らしている母と息子がいました。
到好久以前、橋洞底下搭了個爛棚棚、住到媽和兒。
息子は毎日、少しばかりの塩を仕入れては、それを売り歩いていました。
兒就每天批點散鹽、再就走到路上叫賣。
ある年の暮れの事です。
年尾了。
息子が塩を仕入れて町から戻って来ると、田んぼで殿さまが仕掛けたかすみアミにコウノトリがかかっていました。
藩王打獵到田邊下了一些個套子、兒到街上買得鹽回來路上、看到條鸛陷進去了。
「なんと、コウノトリじゃないか。年の暮れだというのに、かわいそうに」
兒就覺得這鸛也著孽。
息子はコウノトリを、放してやりました。
私自就幫別個的套子放了去
そして橋のところまで帰ってきたとき、土手(どて)の石につまずいて塩をばらまいてしまったのです。
橋の下からそれを見ていた母親は、
這就回到橋洞、下雨為了防洪、岸口上這就嵒頭堆的多、兒㫘注意踢到一踋、好傢伙、人一晃、買來的鹽撒了、這就媽也看到了。
「また、けつまずいたのか。ああ、塩がもったいない。あの石は危ないから足元に気をつけろって、何度も言っておったのに」
幫兒講一餐、要兒小心、也可惜了這鹽。
と、あきれ顔で言いました。
這就又無奈。
これで今日は、仕事に行けません。
好啦、今天賣不成鹽啦。
仕事に行けないので食べる物が買えず、母と息子はだまってお湯ばかり飲んでいました。
錢都用去買鹽了、這鹽又撒了去、就㫘的錢買菜了、兩傢伙過就煮開水到那裡吃。
ところがしばらくすると、ほったて小屋へ美しい娘がたずねてきたのです。
但是㫘過好久、橋洞底下一條訪客來了、是條長得好乖的女的。
「おや? あんたみたいな美しい娘さんが、わしら貧乏人(びんぼうにん)に何の用だね?」
媽這就好奇、看別個樣子跟自己屋的橋洞不搭、不曉得來這裡是搞甚麼的。
母親がたずねると、娘はまじめな顔で、
女的這就講了。
「はい。嫁にしてもらおうと思ってきました」
と、言うのです。
講自己是來邏你兒當他堂客的。
「な、なにを言う。家には、金も食う物もねえ。だからお前のような娘を、嫁にはもらえねえ。悪いが、帰っておくれ」
媽這就一驚、甚麼鬼事哦、馬上急忙講屋裡窮、㫘吃的㫘錢、要姑娘邏別處去、這裡不是地方。
母親は断りましたが、
這就講訪錯門了。
「お金なら、少しは持っております。お願いですから、嫁にしてください」
女的這就又講、小錢自己倒是有點、又回來原來要當堂客的話題了。
と、美しい娘は、ふところからお金を出しました。
「・・・しかし」
這就還真從懷裡面幫錢掏出來了讓別個看。
媽不懂意思啦、都不曉得怎麼講了。
「お願いです。嫁にしてください」
「・・・だけれど」
女的就催促、緊講自己要嫁、媽腦鬠轉不過來彎、㫘能好生思考。
「お願いです。嫁にしてください」
「・・・・・・」
這就三番五次重複結婚的現話、媽腦鬠一短路。
母親は断り切れなくなって、娘を息子の嫁にしました。
這就稀裡糊塗的被推到推到答應了
すると次の日の朝早く、いかめしい侍(さむらい)たちがやって来ました。
又二天早、不平靜的事又來了、門口突然來一群金牌打手。
そして殿さまが捕らえようとしていたコウノトリを逃がした罪として、十両(じゅうりょう→約七十万円)の罰金(ばっきん)を払わなければ息子の命はないと、きびしく言ってきたのです。
別個樣子惡講話也駭人、䯨門是過來討帳的、開口就是十兩銀、講湊不齊今天讓我們出馬的這個軍費、那你屋就爛了、大概是這個意思、年輕人私自幫套子解了這事好像是著藩王曉得了。
「お前がコウノトリを逃がしたなんて、知らんかった。
媽曉得這事一下變天了、根本不曉得兒又到外面闖禍了。
何という事を、したんじゃ。
十両もの大金は、一生かかっても出来んぞ。
ああ、どうしたらいいんじゃ?!」
這賬想団都団不了、一天賣鹽才幾個銅板、這十両銀、自己一輩子也是莫想了。
嫁さんは泣き崩れる母親をなぐさめると、夫に向かって言いました。
這就人命關天的案子、媽一直哭啊哭、哭到稀裡糊塗、堂客幫媽也扶到、這就又對到男人講。
「あなたが何度もつまずいて塩をばらまいた石を、どけてみなされ」
要他快點去幫自己經常不長記性踢到的那塊嵒頭翻開去。
息子はすぐに土手の石のところへ走っていくと、土を掘って石をどけてみました。
兒這就趕快過去翻嵒頭。
すると大きな石はふたになっていて、その下には大判小判がいっぱいうまっていたのです。
看來這嵒頭放這裡就是專門為了打個掩飾、一移走底下出來一坨大小金貝。
そのお金で息子は、すぐに罰金を払いました。
快點幫這錢跟各位爹交待了、請求饒自己一條狗命。
ところが晴れて息子の命が救われると、嫁さんは町へ買い物に行くといったまま姿を消してしまったのです。
這就人走賬清、人㫘事啦、但是等堂客講自己去街上買點東西、這一去就㫘看到回來了。
「あの娘は、お前が助けたコウノトリだったんだな。恩を返しに嫁に来たんだな」
媽就跟兒講那肯定就是你救的那條鸛、曉得你也要有難、過來也幫你了。
母と息子は、うなずきあいました。
兒覺得媽講的也有道理。
こうして大金持ちになったこの親子が、のちに大阪へ出てきて、
這一來一去也不是作白工、除去買回自己的這條狗命錢、嵒頭底下的大小金貝自己手上現在還有一坨、兒後面也搬了橋洞。
『難波(なにわ)の大長者(だいちょうじゃ)』
と、言われた大商人、鴻池(こうのいけ)の始まりになったという事です。
用這些錢到難波起業、賺到成了當地第一首富、後面傳承代代的鴻池之名、便是由此起基。
おしまい
结束
(回到上一页)
|