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9月15日の日本民話
(9月15日的日本民間故事)
タヌキのお梅 (健全普通話版)
狸貓與梅
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある町に吉平(きちべい)という、歌の上手な男がいました。
在很久很久、某處市町上、就有著吉平這麼的一個唱歌十分厲害的男子。
ある夏祭りの夜、いつものように庄屋(しょうや)の家のひろい庭で盆踊りがはじまりました。
某一個夏日祭的夜晚、和往常一樣的、於當地名門望族大老爺家廣闊的大花園裡又是舉行了活動、所有人都聚集在這是載歌載舞呢。
踊りの輪のまん中には、おもちをつく臼(うす)をさかさに置いた音頭台(おんどだい)があります。
手舞足蹈著的人們是手牽著手的圍成了一個大圓環、而就是在這個中心、它就是一個打餅臼給倒撲了過來、誰只要一站上去也就算是個小舞台了。
その上に立って何人かの音頭取りが代わる代わる自慢の声をはりあげていました。
這就大家都輪流上台獻醜、你上完換我上、輪流表演著才藝呢。
さて、最後の音頭取り、もちろん吉平です。
現在就來到了最後一位、這個壓軸的環節那上去的自然也就只能有吉平了。
他の者たちも吉平の出番を待っていて、帰る者はほとんどいませんでした。
就是因為等待著吉平的登台、很多人都是不願意就那樣的提早回家、即便是現在人還都滿著呢。
そして音頭台にあがった吉平は、見事な歌で踊る人たちを楽しませました。
就這樣呀、吉平他就終於是登上了台、上去獻上了自己的一曲歌喉了。
その吉平が、家に帰る途中で行方不明(ゆくえふめい)になっていたのです。
好啦、就說祭典結束、可後來是聽說吉平在半路回家的路上時是人突然失蹤不見了。
村人たちは近くの村々にまで出かけて探しましたが、吉平の行方はまるでわかりません。
就這樣一個消息傳出是讓全村人動員了很多人一起去搜尋吉平、就附近的各個村之間也都給人是問了一問、但結果就是人是真的失蹤了。
「これだけ探しても見つからんのは、もしや・・・」
天啦、都這麼找了、還沒有找到、該不會是……………
村の老人が、ポツリと言いました。
此時一位村裡的老人他似乎是有話想說。
「じいさん、何か知っているのか?」
老人家、你說甚麼該不會呀?你有頭緒?
村人の一人がたずねると、老人が言いました。
面對村裡一人的提問、老人他說了。
「子どもの頃に聞いた話だが、タヌキは歌の上手な人間が好きで、歌が上手な者がいると連れ去るそうだ」
這還是我小時候聽到的事情呢、也不知道準不準、就據說是這山中的狸貓呀、它就特別的喜歡那種聲音好聽唱歌好聽的人類、然後若就是被狸貓一喜歡上呀、那它就會把你給拐上山咯。
その話を聞いて、だれもが風呂(ふろ)ノ谷に住む古ダヌキのお梅(うめ)の事を思い出しました。
就老人把這個話題一點、眾人全都是想到了山中一尾老狸妖、梅、人家領地是位於溫泉谷。
そこでみんなで、風呂ノ谷へ出かけていきました。
就是這個也許的線索吧、讓眾人都是又前往了溫泉谷去探上一探。
うす暗い谷底を進むと、むこうの岩の上に吉平の姿が見えました。
這就越是越近谷底就越是黢黑、可最終、大家還就真是發現了、位於前方的一塊岩石上那不就是吉平嗎。
吉平はタヌキのお梅とむかいあってすわり、仲むつまじそうに話をしています。
現在的吉平正就和梅是面對面的坐在那、看起來聊的是相當的開心、兩人之間是親密極了。
その時、村人に気がついたタヌキのお梅は吉平になにか耳うちをして、岩のうしろへ姿を消しました。
可就是這時、因為眾村民的來訪、梅看來也是注意到了、把身子依靠在吉平的懷裡一陣耳語一付、接著也便是匆忙的就消失了。
すると吉平は急に、岩の上で倒れてしまったのです。
很快、不知道最後這狸貓就是給人家說了句啥話、吉平的身形突然就是一垮、從岩石上是失神滾落了。
村人たちがかけよって、
眾人趕緊的一個箭步。
「吉平! 吉平!」
吉平!吉平!
と、よびましたが、吉平は答えません。
可就是無論怎麼呼喊怎麼搖、人就是昏迷不醒呀。
仕方なく村人たちは気を失っている吉平を背負うと、家まで連れて帰りました。
沒辦法了、現在就先把已經失去意識的吉平給他抬回去吧。
ふとんに寝かせても吉平は青ざめた顔をして動きませんでしたが、真夜中になるとむっくり起きあがりました。
到家後的吉平因為臉色慘白且仍無法動彈、眾人就安排他是直接睡下了、可就這一到來半夜呀、人家突然起身回魂了。
「お前さん。気がついたんだね」
喂喂喂、你終於是醒了呀。
奥さんが声をかけましたが、吉平はきょとんとした顔つきで遠くを見つめるばかりです。
妻子這就很是關心的向著吉平問話、可吉平他就直接是把臉一轉、將視線鎖定了窗外的遠方、而並不去直視妻子。
そして、
然後這就、
「お梅、お梅」
梅、梅、梅。
と、タヌキの名前を呼びながらフラフラと家から出ていこうとするので、村人たちが取り押さえて柱にしばりつけました。
一直是嘴巴裡面持續的叫喚著梅的聲、下了床後還一步步搖搖擺擺的從屋裡面走向外面去了、可眾人哪能讓你這樣鬧呀、直接就是人一壓、給你控制住之後索性是綁在柱子上去了。
吉平は数日後に正気に戻りましたが、話を聞くとタヌキのお梅が若い娘に化けて、歌の上手な吉平の奥さんになったつもりでいたという事です。
這就幾天後、看來吉平自己也是慢慢的開始緩了過來、就等到了能清醒的開口說話那一天、大家這就都知道了、原來是梅它當初變身成為了一位非常漂亮的少女、接近了吉平後就因為人家是歌唱的好聽、直接就打算了是要把吉平給誘拐成為自己的男人呢。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
タヌキのお梅
狸子拐人
むかしむかし、ある町に吉平(きちべい)という、歌の上手な男がいました。
到好久以前、這街上就有條喊吉平的唱歌好厲害的男的。
ある夏祭りの夜、いつものように庄屋(しょうや)の家のひろい庭で盆踊りがはじまりました。
這就夏日節慶、慣例又是到地主院裡面辦跳舞大會。
踊りの輪のまん中には、おもちをつく臼(うす)をさかさに置いた音頭台(おんどだい)があります。
村人牽手並作一個圈、中間圍起來一個倒扣到的打粑粑的傢伙、當它是大鼓。
その上に立って何人かの音頭取りが代わる代わる自慢の声をはりあげていました。
站中間的人就帶起了節奏、到那裡嚎啊嚎。
さて、最後の音頭取り、もちろん吉平です。
最後上台的是吉平。
他の者たちも吉平の出番を待っていて、帰る者はほとんどいませんでした。
村人就都等到吉平了、他㫘上去之前好多人是都捨不得走。
そして音頭台にあがった吉平は、見事な歌で踊る人たちを楽しませました。
吉平這就站中間、開始唱跳起來了。
その吉平が、家に帰る途中で行方不明(ゆくえふめい)になっていたのです。
完事、大家散場、但後面講這吉平人過失蹤了。
村人たちは近くの村々にまで出かけて探しましたが、吉平の行方はまるでわかりません。
全村人就開始逽啊、但是能去的地方都去了、就是㫘看到人。
「これだけ探しても見つからんのは、もしや・・・」
這人還能走甚麼地方去哦。
村の老人が、ポツリと言いました。
「じいさん、何か知っているのか?」
幾個村裡面的老杆子就開始扯這事。
其他人也就問幾個老杆子有甚麼見解啊。
村人の一人がたずねると、老人が言いました。
「子どもの頃に聞いた話だが、タヌキは歌の上手な人間が好きで、歌が上手な者がいると連れ去るそうだ」
老杆子就講了、自己小時候這就聽屋裡的老杆子講過、這狸子會拐走歌唱的好聽的人、以及這會跳舞的傢伙。
その話を聞いて、だれもが風呂(ふろ)ノ谷に住む古ダヌキのお梅(うめ)の事を思い出しました。
そこでみんなで、風呂ノ谷へ出かけていきました。
老杆子這話一講村裡面就都突然想到住村不遠處風呂谷的大狸子、梅。
うす暗い谷底を進むと、むこうの岩の上に吉平の姿が見えました。
這群傢伙還就真摸去狸子谷、幫吉平到一塊嵒頭上面逽到了。
吉平はタヌキのお梅とむかいあってすわり、仲むつまじそうに話をしています。
狸子還就坐到吉平的正對面、一人一狸看起來還扯到好開心。
その時、村人に気がついたタヌキのお梅は吉平になにか耳うちをして、岩のうしろへ姿を消しました。
狸子看到一群其他人過來、處到吉平耳朵邊輕語幾句、馬上不見了去。
すると吉平は急に、岩の上で倒れてしまったのです。
村人たちがかけよって、
「吉平! 吉平!」
と、よびましたが、吉平は答えません。
突然、端坐到岩石上面的吉平就那麼失去意識一倒、村人都馬上上前去扶、一直喊吉平吉平、但這人就是㫘看到點反應。
仕方なく村人たちは気を失っている吉平を背負うと、家まで連れて帰りました。
村人就只好先幫人背到回屋。
ふとんに寝かせても吉平は青ざめた顔をして動きませんでしたが、真夜中になるとむっくり起きあがりました。
幫人安頓到床上一躺、本來是一動不動的、但這就半夜開始作妖了。
「お前さん。気がついたんだね」
奥さんが声をかけましたが、吉平はきょとんとした顔つきで遠くを見つめるばかりです。
堂客還以為是這人好了、一直喊自己男人名字、但是男人怎麼就一直一動不動對到遠方看啦。
そして、
「お梅、お梅」
と、タヌキの名前を呼びながらフラフラと家から出ていこうとするので、村人たちが取り押さえて柱にしばりつけました。
嘴巴裡面還梅啊梅的到那裡念、堂客看這樣子太反常、又準備跑出去了、馬上開始大喊、幾個村民是過來一起幫了忙、幫人柱子上面一捆、讓人動不得了。
吉平は数日後に正気に戻りましたが、話を聞くとタヌキのお梅が若い娘に化けて、歌の上手な吉平の奥さんになったつもりでいたという事です。
這就等了數日、人是清醒回了神、一聽當事人是甚麼緣故這才曉得還有這一遭、是別個狸子變成了小女兒來拐吉平、要邀別個跟自己結婚去。
おしまい
结束
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