福娘童話集 きょうの日本昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     9月15日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
スカウトの日
きょうの誕生花
すすき
きょうの誕生日・出来事
1953年 竹下景子(俳優)
  9月15日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
天の羽衣
きょうの世界昔話
鍛冶屋と悪魔
きょうの日本民話
タヌキのお梅
きょうのイソップ童話
マムシとヤスリ
きょうの江戸小話
十五夜の月は
9月15日の広告

福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 9月の日本昔話 > 天の羽衣

9月15日の日本の昔話

天の羽衣

天の羽衣

 むかしむかし、山のすその村に、いかとみという、狩人(かりゅうど)が住んでいました。
 よく晴れた、春の朝の事です。
 いかとみは、いつものように獲物を探しに山を登っていきました。
「やあ、いい朝だなあ」
 いかとみが空を見上げると、すみきった青空に白いかすみのような物が、いくえにもたなびいているのが見えました。
 その白い物は、不思議な事にフワフワと空を飛んで、近くの湖に降りていきました。
「あっ、あれは白鳥か? 八羽もいるぞ」
 いかとみは、急いで湖に近寄りました。
 すると湖で泳いでいるのは白鳥ではなく、今まで見た事もないほど美しい八人の乙女たちだったのです。
 いかとみが、ふとあたりを見回すと、少しはなれた松の枝に、まっ白い布がかけてあります。
「なんてきれいな着物だろう。これはきっと、天女(てんにょ)の着る羽衣(はごろも)にちがいない。持って帰って家宝(かほう)にしよう」
 いかとみは、そのうちの一枚をふところにしまいました。
 やがて水浴びをしていた天女たちは水からあがると、羽衣を身につけて空に舞い上がっていきました。
 でも、1人の天女だけが、その場に取り残されてしまいました。
 いかとみが彼女の羽衣を取ってしまったため、天に帰れないのです。
 しくしくと泣きくずれる天女の姿に心を痛めたいかとみは、天女に羽衣をさし出しました。
「まあ、うれしい。ありがとうございます」
 にっこりと微笑む天女に、すっかり心をうばわれたいかとみは、羽衣を返すのを止めました。
「この羽衣は返せません。それよりも、わたしの妻になってください」
 天女は何度も返して欲しいと頼みましたが、いかとみは返そうとしません。
 そこで仕方なく、天女はいかとみの妻になりました。
 そして、三年が過ぎました。
 いかとみと天女は仲良く暮らしていましたが、天女はいつも、天にある自分たちの世界に帰りたいと思っていました。
 ある日、いかとみが狩りに出かけたときの事、家の掃除をしていた天女は、天井裏に黒い紙づつみがあるのに気づきました。
 その紙づつみを開けてみますと、あの羽衣が入っていました。
「・・・どうしよう?」
 天女は、悩みました。
 いかとみと暮らすうちに、いかとみの事が好きになっていたのです。
 でも、天の世界に帰りたい。
 このままいかとみの妻として地上で暮らすか、それとも天の世界に帰るか。
 さんざん悩みましたが、天女は帰る事にしました。
 その頃、いかとみは獲物をたくさんつかまえたので、その獲物を町で売って、天女のためにきれいなクシを買って帰る途中でした。
 ふと空を見上げると、いかとみの妻の天女が天に帰る姿が見えました。
「あっ、まっ、まさか! おーい、待ってくれー!」
 いかとみは力の限り天女を追いかけましたが、そのうち、天女の姿は見えなくなってしまいました。

おしまい

前のページへ戻る

きょうの日本昔話
ミニカレンダー
<<  9月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -