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9月27日の日本民話
(9月27日的日本民間故事)
生きている竜

生きている竜
自己踋


日本語 ・日本語&中国語

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
竜の折り紙りゅう

♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

むかしむかし、ある山里に、安左衛門(やすざえもん)と十兵衛(じゅうべえ)という、二人の兄弟が住んでいました。
到好久以前、一條小山村、兄弟二人、安左衛門和十兵衛住到一起。

兄弟は山奥に入り込んで、ウルシの木からウルシを取る仕事をしていました。
這兩傢伙就專門上山靠從漆樹上面刮漆營生。

ある日、兄の安左衛門は一人でウルシを取りに行き、新しいウルシの木を探しているうちに、まだ来た事のない谷川のほとりに出ました。
這天左衛門就一個人上山去探索、看有甚麼地方有新的漆樹吧、去刀兩下樹上的油水、這就走到走到、來到條自己都㫘來過的水溪。

谷川には流れのゆるやかな深いふちがあり、暗い緑色の水がよどんでいます。
再走幾腳是條流速緩慢的深潭、這潭水跟條死家夥樣的、上面起了一層層的綠。

「ほう、こんな深いふちは、見た事もない」
左衛門只覺得這條水潭好深。

安左衛門はふちをのぞき込んで、うっかり手に持っていたカマをふちに落としてしまいました。
過去探個兩眼、不小心幫手上取漆的傢伙落水裡面去了。

カマはうるし取りに使う、大事な仕事道具です。
「ああ、どうしよう?」
夾卵啦、吃飯的傢伙、這要怎麼搞哦?

安左衛門はしばらく考えていましたが、思い切ってふちにもぐってみる事にしました。
左衛門想了半天、算了、乾脆潛到底下取去。

底が見えないふちにもぐるのは怖いですが、落ちたカマを取り戻す方法はそれしかありません。
但這潭子到底有好深都不曉得啦、也不曉得這下面是條甚麼卵、但是左衛門想到的只是自己的刮皮刀要緊。

もぐってみると、ふちは頭がジンジンとしびれるほど冷たい水です。
水一下是冰泠冰泠的。

(カマは、どこだ? カマは、どこだ? ・・・おや?)
這就眼睛開到看自己傢伙到甚麼地方啦。

底の方へもぐった安左衛門は、水とは違うぬるりとした感触に気づきました。
人都到底了、這就泥巴裡面用手摸、摸到條滑滑的不曉得是甚麼的傢伙。

(これは、もしかしてウルシか?)
這手感怎麼這麼像漆啦?

水面に出て手を見てみると、手には黒いつやのある上等のウルシがついています。
不曉得這是條甚麼傢伙就怕、先抓把上岸看下子去、好生分析了下子、這東西還不就是漆啊。

「こいつは驚いた! このふちには、ウルシがたまっているぞ」
怪事!這潭子底部沈的有漆!

これは山にたくさん生えているウルシの木が雨に洗われて、流れ出たウルシが長い年月の間にふちの底にたまったものでした。
好生想、漆樹分泌油脂、這下雨天一衝就全部進了溪谷、最後這就全部流到這塘裡面積起來了。

安左衛門はカマの事など忘れて、大喜びです。
左衛門就跟發現了財寶樣的、笑了個卵脬翻天、刀子的事都已經不去在意了。

「こんなにたくさんの、しかも上等のウルシが手に入るなんて、夢のようだ」
這底下的漆密了卵脬翻天、賣出價格肯定是最高檔次的、我不是到作夢吧?

その日から安左衛門はウルシの木を探し回るのをやめて、この谷川のふちにもぐっては底にたまっているウルシを取るのでした。
從這天起、左衛門改變了路線、不再繼續去逽新的漆樹了、而是幫工夫放到潛入塘中搞底下的漆上來。

ふちのウルシは質が良いので、商人たちは高い値段で買ってくれました。
確實如左衛門所想、這東西就是上等貨、要價再高都有商人願意收。

おかげで安左衛門は、どんどん金持ちになりました。
左衛門靠到這口漆井也是慢慢發了家。

「あの人は、どこであんなに上等なウルシを取って来るのだろう?」
而其他的傢伙也有人開始眼紅這左衛門搞漆的門路的、畢竟一眼就看得出這肯定不是樹上的貨、那到底是怎麼來的啦?

村人たちは不思議に思いましたが、安左衛門はうるしの取れる谷川のふちの事は誰にも話しませんでした。
發現問題的人越來越多、但是左衛門對此哪個都不講。

「兄さん、うるしがどこにあるのか、教えてくれよ」
「ああ、そのうちにな。そのうちに、連れて行ってやる」
直到有天自己老弟問、但左衛門也只是含糊過去、講到時候就帶你去。

弟の十兵衛がいくら頼んでも、安左衛門はなかなか連れて行ってくれません。
但這到底是甚麼時候、反正就是一直不見這時候到了。

ある日、弟の十兵衛は兄の後をこっそりつけて行きました。
有天老弟過直接偷偷跟到大哥屁股後面去了。

そして兄が谷川のふちから、ウルシを取るのを見つけたのです。
這就看到人進了水塘、舀出一瓢瓢的漆。

「そうか、あの上等なウルシは、ここにあったのか。これでおらも、金持ちになれるぞ」
原來這裡有漆井啊、好傢伙、這麼到我也可以發財了。

十兵衛もその日から、兄と同じように谷川のふちのウルシを取るようになりました。
這事曉得了後、老弟自這天起也開始舀起了這礦井裡面的漆。

ふちのウルシを一人じめにしたかった安左衛門は、おもしろくありません。
但這就左衛門不舒服了、本來是自己一個人的、被人尾隨偷看了去、現在就是等同每天偷自己的錢啊。

そこで何とかして、弟が取らなくなる方法がないかと考えました。
不行、這礦井是老子一個人的、是兄弟也不行。

「そうだ、弟は恐がりだから、ふちに怖い物を置けばいい」
我要幫這傢伙駭下子、讓他以後再也不敢來。

そこで安左衛門は町の彫り物名人にたくさんのお金を払って、大きな木の竜を作ってもらう事にしました。
左衛門這就專門逽了個雕刻師傅、請別個雕了一尊龍。

しかも出来るだけ怖い感じにしてくれるように、何度も念を押してたのみました。
而且講這龍看到就要煞、最好要幫人鎮死起來、一眼看到就怕的這種。

しばらくして出来上がった竜は、とても木で作ったとは思えないほどの恐ろしい出来でした。
這要求表達的到位、讓師傅跟到就曉得要怎麼雕了、這就滿足客戶要求、一副煞了個卵脬翻天的龍就成了。

(これなら弟も怖がって、ふちに近づかないだろう)
而哥哥也是心中打好了主意、就用這條竜讓老弟來不了礦井第二次。

安左衛門はその竜をこっそり山へ運ぶと、大きな石をくくりつけてふちに沈めました。
左衛門一個人偷偷幫龍往山上一搬、吊了塊大嵒頭、讓木頭的龍沈了落去。

ふちに沈んだ木彫りの竜は水の動きにゆれて、まるで生きているように見えます。
從上面看底下、隨到水面的流動、下面就好像是有一條甚麼東西到遊到樣的。

「これでひと安心だ。この竜を見れば、誰でも逃げ出すに決まっている。ここのウルシは、おら一人の物だ」
好傢伙、這東西一下去、哪個來都要駭死過去、我看哪個現在還敢來犯我的風水寶地。

安左衛門は満足して、山をおりました。
左衛門認為自己完成了一個大案子、滿意的下山了。

次の日、そんな事とは知らない弟の十兵衛は、いつものように谷川のふちに飛び込んでびっくりです。
第二天、這就老弟誤入龍潭、人一躍下潭子、哎呀、我日你個好傢伙、這是甚麼卵!

水底には恐ろしい竜がいて、大きな口で十兵衛を飲み込もうとするのですから。
這水裡面的龍就幫口張到像是要一口吞了老弟樣的。

「助けてくれー!」
老弟一陣鬼叫、人是馬上一上岸。

十兵衛はまっ青になって水から出ると、いちもくさんに山をおりて家に逃げ帰りました。
這就兩腳直接飛奔、往屋裡去了。

その様子を隠れて見ていた安左衛門は、手を叩いて大喜びです。
而左衛門自己偷偷躲到樹後面看、是笑了卵脬翻天。

「十兵衛のやつ、まんまとだまされよって」
好傢伙好傢伙、看你們這些傢伙以後還敢再來吧。

大笑いした安左衛門は、すっかり満足してふちの中にもぐりました。
就是不想跟人一起下水、骸走了老弟、哥哥一個人潛入深潭。

ところが水底にもぐってみると、木で作った竜が大きな口を開けて、安左衛門が近づくと飲み込もうとするのです。
這人就一剛下去、這木龍怎麼也過張嘴了啦、對到自己過過來了、是要幫自己也吃了啊?

「そんな馬鹿な! あの竜は、おらが町の彫り物師に作ってもらったものだ。生きているわけがない。水の動きにゆれるので、生きているように見えるだけだ。・・・きっとそうだ」
不對啊!這條木龍雕出來的傢伙、還能是活的啊、老子不信你能幫爹吃了啦。

安左衛門はそう思いなおして何回か水底に近づきましたが、そのたびに竜が口を開けて襲ってくるのです。
左衛門認為這龍會動只是水下的暗流帶動下面的木頭到搖曳、而不是真是龍是活的、但下去了幾次、這傢伙都是看到對自己撲過來啊。

なんとか逃げ出した安左衛門は、岸にあがるとその場にへたり込んでしまいました。
左衛門心想不對啊、馬上也是上了岸。

「木で作った竜に、魂がやどってしまったんだ。・・・こんな事になるのなら、兄弟仲良くウルシを取っておればよかった」
夾卵了、這木龍著甚麼卵東西上身了、看我下去就要弄我啊!早曉得老子就不搞這奤卵案子了、不如大度點作老弟個順水人情。

安左衛門は後悔しましたが、もう取り返しがつきません。
左衛門真就逐了當初自己的願、請師傅雕條惡龍幫場子鎮到不讓人來犯。

安左衛門は仕方なく、とぼとぼと家に帰って行きました。
㫘想到這效果太好、也包括了自己、這口漆井是以後都無人來搞漆了、可喜可賀、可喜可賀

おしまい
结束

※ 栃木県にも、同じような民話があります。→ たましいが入った竜

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