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11月23日の日本民話
(11月23日的日本民間故事)
親孝行な娘 (健全普通話版)
孝順的女兒
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、とても貧乏な母親と娘が暮らしていました。
在很久很久以前、就有著這麼一個地方、一對十分貧窮的母女是住在了一起。
娘はまだ子どもでしたが、身体の弱い母親の為に一生懸命に働き、仕事の帰りには母親の薬と食べ物を買って帰る毎日を続けていました。
小姑娘雖然還小、但卻是為身體虛弱的母親是一人扛下了家中所有的重擔、每次幹活完回家、小姑娘都會是給家中的母親帶回藥品與食物。
そんな健気な親孝行ぶりが評判になって、お城にいる殿さまの耳にも届いたのです。
因為小姑娘的一片感人孝心、這讓大街小巷也都是傳的沸沸揚揚、最後就連是城主大人都對這個消息略有耳聞了起來。
「病気の母親の為に働くとは、今どき感心な話だ。
若い娘らしいが、何かほうびを取らせてやりたいのう。
これ、誰か行って、その評判が本当かどうか確かめて来い」
照顧重病的母親並無私付出、這份孝心真是難得可貴。
人家就還只是一個小姑娘呢、我得是給與人家一點援助來支持支持她呢。
這件事就交由你們之中誰去辦吧、去跑一躺人家的家裡、走訪走訪看這傳言是否為真。
殿さまに命令された家来が、さっそくその村へ行って色々と聞き回りました。
臣子受到大王的命令於是乎這就也急忙是趕往了村子、大街小巷的走訪起來打聽起人家的口碑了。
するとその評判は大したもので、誰もが口々にその娘をほめるのです。
這一路上問下來之後、發現眾人誰都是讚不絕口的在那說著小姑娘的好話呢。
それを聞いた家来も、自分の事の様に嬉しくなって、
為大王辦事的臣子瞭解到了是一個這樣的情況、自己也是發自內心的開心。
「素晴らしい。早く、その娘を見たいものだ」
這還真是令人感動呀、接下來就得是親眼的見人家一面了、真期待呀。
と、急いでその親子の住んでいる家に行きました。
辦事之人這就也急著是朝著人家小姑娘家徑直走去了。
そして障子の穴から中の様子を見てみると、ちょうど晩ご飯を食べているところでした。
等來到了門外之後人家先是偷偷的靠在窗戶紙上朝裡面窺上了一眼、正巧就看到別人這個時候在吃著飯呢。
(うわさ通りの娘なら、きっと自分は粗末な物で我慢をして、母親に栄養のある物を食べさせているだろう)
(若是小姑娘如傳聞所言、那肯定就是吃著差的那一份、然後再把好的有營養的那一份是讓給自己的母親去吃才對呢)
家来はそう思って見ていたのですが、よくよく見てみると母親は黒っぽい妙なご飯を食べているし、娘は白いご飯を食べているのです。
大王的臣下雖是這麼想、但等自己揣摩仔細了之後、母親吃的就是一個黑呼呼的不知道是個甚麼的玩意兒、而小姑娘她給自己吃到嘴裡面的卻是白米飯呢。
(はて? 聞いていたのとは大違いだな。まあ、たまにはそんな事もあるのかもしれない)
(誒呀?怎麼會這樣、這和傳聞是大有不同呀、算了、說不定這種事情也就是偶爾給我撞見一次而已)
家来はそう考えて、なおも観察していると、娘はご飯を食べ終わった後、食事の後片付けもしないで、母親がまだ湯を飲んでいるのに、さっさとふとんに入って寝てしまったのです。
臣下是如此思考到、繼續觀察了起來、發現小姑娘吃完了晚飯之後竟然是收拾都沒有收拾的、就直接是躺進了被窩睡覺去了、留下了母親一個人還在飯桌上喝著湯呢。
(なっ、なんだこの娘は! 親孝行どころか、まったくもって親不孝な娘だ! けしからん!)
(豈、豈有此理!這哪是有孝心呀、分明就是一個不孝之人!可惡!
家来はカンカンに怒って、お城へ帰ると見て来た事を殿さまに伝えました。
大王的臣下是發了大怒、很快的也就是回到了池城面對大王給人家是稟報起詳情了。
「親孝行のうわさなど、全くのでたらめです。
小姑娘孝順的那個傳言、其實全部都是子虛烏有。
近所でも評判が良いので期待をしていたのですが、まったく、家の内と外では大違い。
我聽到附近的人們都有稱讚小姑娘孝順雲雲、還稍做了一點期待呢、可其實是人前一套的背後一套的、實情和所流傳的大有不同呢。
何と病人の母親には黒い妙なご飯を食わせておいて、自分は白いご飯を食べているのです。
我有偷偷看到她給她媽吃的是個啥黑乎乎的不知道啥玩意兒的飯、然後自己吃到嘴巴裡面的卻是白米飯呢。
おまけに母親がまだ食べ終わらないうちに、あの娘はゴロリとふとんに潜り込んでしまうのです」
不僅如此、飯桌上的母親都還沒有吃完、她竟然就是直接厚顏無恥的鑽入被窩裡面睡大覺去了。
それを聞いた殿さまも、カンカンに怒りました。
大王呢、聽到了這個消息之後自然也是發了大脾氣呀。
「それがまことなら、評判とはあべこべではないか!
若你所言是真、那不就是和外面所傳的美談完全給反了過來嗎!
そんな娘は、ほうびどころか、きつく罰を与えねばならぬ!
這種小姑娘、還別說要賞賜她甚麼的呢、我一定要給她重重的責罰!
明日にでも、その娘を召し出せ!」
明一早、你們就去給人把這位小姑娘給我叫城裡面來吧!
次の日、娘はお城に召し出されました。
話說這就第二天呀、小姑娘人是給大王請進了城。
その娘を、殿さまが直々に取り調べます。
面對小姑娘呢、大王也是直接的就開門見山問了。
「お前は母親に、黒い、まずそうな物を食わせて、自分は白い飯を食っていると言うが、それはどういうわけだ?!」
聽說你給你的母親吃的都是一個黑色的不知道啥玩意兒、然後你自己卻是嘴巴裡面吃著白米飯、可有此事!?
すると娘は、びっくりした様子で答えました。
聽到大王的這個逼問、小姑娘連忙就是很吃驚的答到了。
「わたしの家は貧乏で、白いお米のご飯は食べられません。
我的家裡很是貧窮、白米飯甚麼的根本就吃不起。
病気のお母さんには少しでも力がつく様にと、粟の入ったご飯を食べてもらっています。
為了能讓病弱的母親早點恢復、我有是在母親的粥裡給她加入了一些小米。
そしてわたしは、豆腐屋さんにオカラを分けてもらって、それを食べているのです」
然後我吃的那碗其實是從豆腐店老闆那裡得來的一點豆腐渣。
「へっ? そうなのか?
誒?原來是這樣嗎?
・・・しかしそれでは、母親がまだご膳が終えないうちに、お前は夜具の中へ入って寝るというが、それはどういうわけだ?!」
…………可有一事、就是為甚麼你要在母親尚還未把飯吃完之際、就先給鑽進了被窩把覺給睡起來的呢?!
「はい。それはそのまま寝ては、お母さんが寝る時にふとんが冷たいからです。
是這樣的、我之所以會先上床睡覺、是因為母親躺在床上時她會感覺到冷。
わたしが先にふとんに入って、ふとんを温めていたのです」
所以若是我先進了被子裡、這樣一來被子它就是可以暖和起來了。
「なるほど。
原來如此。
母親の黒いのは粟飯で、お前のは白米ではなくオカラであったか。
所以說、你給母親吃的是小米飯、而你給自己吃的則是豆渣並非白米。
う―ん、お前は毎日そうしているのか?」
對了、你是每日不變如此?
「はい、お米なんて、とても買えませんから」
沒有錯、大王、只因我家實在是買不起大米。
「そして夜具も、お前が温めていたのだな」
被子也是你天天在幫母親去暖是嗎。
「はい」
對。
それを聞いた殿さまは、思わず涙をこぼしました。
瞭解到了是這樣一個情況、大王直接就是兩行青淚灑下。
「なんとも、けなげな事よ。すまぬ、わしは、とんでもない勘違いをしてしまった」
你可真是一位頑強的小姑娘呀、抱歉、是我自己誤會大了。
そして家来に命じて、たくさんの褒美を持ってこさせました。
就這樣呀、大王連忙就是命令起了自己的臣子、是要給小姑娘行一筆大大的賞賜呢。
「お前に、この褒美をやろう。これからも、親孝行を続けるのだぞ」
現在呢、我要給你一筆賞賜、作為是對你一片孝心的嘉獎、在這以後呀、請記住是要繼續好好的孝順自己母親呢。
こうして親孝行な娘と母親は、殿さまにもらった褒美で一生幸せに暮らしたいう事です。
就這樣呀、這位小姑娘和自己的母親、因為是從大王哪裡得來的一筆大大賞賜、此後是衣食無憂的幸福的過完了這一生。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
親孝行な娘
孝心震天
むかしむかし、あるところに、とても貧乏な母親と娘が暮らしていました。
到好久以前、這就兩娘母好窮。
娘はまだ子どもでしたが、身体の弱い母親の為に一生懸命に働き、仕事の帰りには母親の薬と食べ物を買って帰る毎日を続けていました。
媽又害了病、這身子骨就虛、還要女每天看病服侍、也是講一個人忙完一天就跟媽回去喂藥甚麼的。
そんな健気な親孝行ぶりが評判になって、お城にいる殿さまの耳にも届いたのです。
有天藩王也曉得了這女心孝的事。
「病気の母親の為に働くとは、今どき感心な話だ。
若い娘らしいが、何かほうびを取らせてやりたいのう。
これ、誰か行って、その評判が本当かどうか確かめて来い」
就講自己準備嘉獎、但是要先確實了這流言的真偽才行、要個人下去幫這事跟自己辦了。
殿さまに命令された家来が、さっそくその村へ行って色々と聞き回りました。
這就斥了條夥計下去辦事了、別個就到村子裡面打圈圈啦。
するとその評判は大したもので、誰もが口々にその娘をほめるのです。
這裡問那裡訪、聽當地人的口語、確實是跟講的一樣。
それを聞いた家来も、自分の事の様に嬉しくなって、
官差也就想看下子去了、這人到底是條甚麼樣子啦。
「素晴らしい。早く、その娘を見たいものだ」
と、急いでその親子の住んでいる家に行きました。
轉了個那麼幾圈、這次是直接拍門逽別個本人去了。
そして障子の穴から中の様子を見てみると、ちょうど晩ご飯を食べているところでした。
先不打擾、從紙門破口處偷偷往裡面看、看到了現在正到吃晚飯。
(うわさ通りの娘なら、きっと自分は粗末な物で我慢をして、母親に栄養のある物を食べさせているだろう)
官差就看這屋是吃的甚麼啦、按講要是傳言為真、應該是媽吃好的、女吃差的。
家来はそう思って見ていたのですが、よくよく見てみると母親は黒っぽい妙なご飯を食べているし、娘は白いご飯を食べているのです。
但是一看這媽碗裡是條不曉得黑色的甚麼傢伙糊糊、女卻是白色的大米飯。
(はて? 聞いていたのとは大違いだな。まあ、たまにはそんな事もあるのかもしれない)
唉、按講這白米好應該是讓媽先吃啊、怎麼有點不對哦。
家来はそう考えて、なおも観察していると、娘はご飯を食べ終わった後、食事の後片付けもしないで、母親がまだ湯を飲んでいるのに、さっさとふとんに入って寝てしまったのです。
這就繼續看下子再下結論也不遲、看到女吃完了飯是也不收拾、直接床上睡了去、留到老母親還到飯桌上一個人喝湯。
(なっ、なんだこの娘は! 親孝行どころか、まったくもって親不孝な娘だ! けしからん!)
官差看到這裡覺得事情不對啊、這傢伙就是條問你吃飯不啦、哦、那你怎麼不吃啦、哦、你吃了啊、我還講到我屋吃飯去啊、直接問那你是要請我吃啊、這人就不作聲了。
家来はカンカンに怒って、お城へ帰ると見て来た事を殿さまに伝えました。
調查完實情、夥計也是進殿跟藩王稟報去了。
「親孝行のうわさなど、全くのでたらめです。
近所でも評判が良いので期待をしていたのですが、まったく、家の内と外では大違い。
何と病人の母親には黒い妙なご飯を食わせておいて、自分は白いご飯を食べているのです。
おまけに母親がまだ食べ終わらないうちに、あの娘はゴロリとふとんに潜り込んでしまうのです」
就幫所有事如是稟報了、講別個吃大米飯啊、喂她媽吃的卻不曉得是條甚麼傢伙啦、還有一吃完碗也不洗直接睡覺去了、留他媽一個人搞、這些、就講和街上流傳的根本不實。
それを聞いた殿さまも、カンカンに怒りました。
「それがまことなら、評判とはあべこべではないか!
そんな娘は、ほうびどころか、きつく罰を与えねばならぬ!
明日にでも、その娘を召し出せ!」
藩王這就大怒、講這就不行賞賜了、自己還要重重罰她、喊明天幫人拖來、自己要親自盤問。
次の日、娘はお城に召し出されました。
第二天、這人就被帶到。
その娘を、殿さまが直々に取り調べます。
直接就跪到這藩王前頭了。
「お前は母親に、黒い、まずそうな物を食わせて、自分は白い飯を食っていると言うが、それはどういうわけだ?!」
王這就問話了、講你吃好的、讓你媽吃差的、有這回事吧?
すると娘は、びっくりした様子で答えました。
女不曉得是甚麼案子啦、被逼問直接著駭到㥬。
「わたしの家は貧乏で、白いお米のご飯は食べられません。
就講自己屋裡窮、不存在吃甚麼好的。
病気のお母さんには少しでも力がつく様にと、粟の入ったご飯を食べてもらっています。
昨天跟我媽吃的飯裡面是摻了些小米。
そしてわたしは、豆腐屋さんにオカラを分けてもらって、それを食べているのです」
我自己吃的是豆腐店老闆送起我的點豆渣。
「へっ? そうなのか?
・・・しかしそれでは、母親がまだご膳が終えないうちに、お前は夜具の中へ入って寝るというが、それはどういうわけだ?!」
這麼條樣子啊?對了、你屋窮確實是吃不起大米才對、但我聽講你吃完飯碗也不洗、直接睡覺去了、讓你媽收拾有這回事吧?
「はい。それはそのまま寝ては、お母さんが寝る時にふとんが冷たいからです。
わたしが先にふとんに入って、ふとんを温めていたのです」
女就講自己是先去跟媽暖鋪蓋、等自己睡熱和了媽也吃完了。
「なるほど。
母親の黒いのは粟飯で、お前のは白米ではなくオカラであったか。
這麼到哦。
う―ん、お前は毎日そうしているのか?」
那你每天違就吃點豆渣啊?
「はい、お米なんて、とても買えませんから」
實在是㫘錢買米。
「そして夜具も、お前が温めていたのだな」
「はい」
天天也是你先進鋪蓋是把?
對。
それを聞いた殿さまは、思わず涙をこぼしました。
藩王這就是兩行青淚。
「なんとも、けなげな事よ。すまぬ、わしは、とんでもない勘違いをしてしまった」
講自己多慮了、你確實是有孝心。
そして家来に命じて、たくさんの褒美を持ってこさせました。
這就對到底下人講、要行別個賞賜了。
「お前に、この褒美をやろう。これからも、親孝行を続けるのだぞ」
講這每天也不要天天吃差的了、這些錢過你屋天天讓你和你媽吃點好的。
こうして親孝行な娘と母親は、殿さまにもらった褒美で一生幸せに暮らしたいう事です。
這就因為過得錢箱子實在是太大、導致這到了死都後半生無憂了。
おしまい
结束
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