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3月5日の世界の昔話
おばあさんの時計
アメリカの昔話 → アメリカの情報
むかしむかし、アメリカのある田舎町に、とてもけちで有名なおばあさんがいました。
ある日の事、この家のお嫁さんが、おばあさんが寝る前には必ず時計を止めて、朝起きてから再び時計を動かしていることに気づきました。
不思議に思ったお嫁さんは、おばあさんに尋ねました。
「ねえ、おばあさん。
どうしていつも、寝る前に時計を止めたりするのですか?
時計を止めては、時計の意味がないのに」
するとおばあさんは、しかめっ面で、こう答えました。
「あんたは、そんな事もわからないのかい?
あたしが時計を止めるのは、時計の歯車がすり減らないようにだよ。
あたしはこの方法で、五十年も同じ時計を使っているのだから」
「・・・・・・」
それを聞いたお嫁さんは、あきれて物も言えませんでした。
このおばあさん、本当にけちですね。
おしまい
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