8月6日の世界の昔話
むかしむかし、一人ぼっちの女の人が、魔法使いにお願いしました。 イラスト 01 (無断転載禁止) すると魔法使いは、種を一粒くれました。 イラスト 02 (無断転載禁止) 女の人が種をまくと、たちまち芽が出てつぼみが一つふくらみました。 イラスト 03 (無断転載禁止) 女の人は、その小さな女の子にキスをしました。 イラスト 04 (無断転載禁止) 「はじめまして。あなたの名前は、親指姫よ」 イラスト 05 (無断転載禁止) 親指姫はお皿のプールで泳ぎ、葉っぱの舟をこぎながらきれいな声で歌いました。 イラスト 06 (無断転載禁止) そして夜になると、クルミのからのベッドで眠ります。 イラスト 07 (無断転載禁止) ヒキガエルのお母さんが、寝ている親指姫を見つけました。 イラスト 08 (無断転載禁止) 「あら可愛い。息子のお嫁さんに、ちょうどいいわ。ゲロゲロ」 イラスト 09 (無断転載禁止) 「さあ、起きるんだよ。 イラスト 20 (無断転載禁止) ヒキガエルのお母さんは、そう言ってどこかへ行ってしまいました。 イラスト 21 (無断転載禁止) 「ヒキガエルのお嫁さんなんて、いやよ。ドロの沼も、きらいだわ」 イラスト 22 (無断転載禁止) 「かわいそうに、あのヒキガエルお嫁さんだなんて」 イラスト 23 (無断転載禁止) と、スイレンのくきをかみ切ってくれました。 イラスト 24 (無断転載禁止) チョウチョウのおかげで、葉っぱはどんどん川を下っていきます。 イラスト 25 (無断転載禁止) 「おや、珍しい虫がいるぞ」 イラスト 26 (無断転載禁止) コガネムシは親指姫を捕まえると、森の奥へと連れて行ってしまいました。 イラスト 27 (無断転載禁止) おかげで親指姫は、森の奥で一人暮らしです。 イラスト 28 (無断転載禁止) やがて冬がきて、空から雪が降ってきました。 イラスト 29 (無断転載禁止) 寒さに震えながら歩いていた親指姫は、野ネズミの家を見つけました。 イラスト 30 (無断転載禁止) 「おやおや、かわいそうに。さあ、中はあったかいし、食ベ物もたくさんあるよ。遠慮せずに、いつまでもいるといいよ」 イラスト 31 (無断転載禁止) こうして親指姫は、野ネズミのおばさんと一緒に暮らす事になりました。 イラスト 32 (無断転載禁止) 親指姫を気に入ったモグラは、毎日遊びにきます。 イラスト 33 (無断転載禁止) やさしい親指姫は、毎日ツバメの世話をしました。 イラスト 34 (無断転載禁止) 「どうか元気になって、もう一度歌って。わたし、あなたの歌が大好きよ」 イラスト 35 (無断転載禁止) 「ありがとう。でも、いけないわ」 イラスト 36 (無断転載禁止) ツバメは親指姫に礼を言うと、南の国へ飛んでいきました。 イラスト 37 (無断転載禁止) モグラはきらいではありませんが、モグラと結婚したらずっと地面の底で暮らさなければなりません。 イラスト 38 (無断転載禁止) 「さようなら、お日さま。 イラスト 39 (無断転載禁止) あの時助けたツバメが、飛んできたのです。 イラスト 40 (無断転載禁止) ツバメは親指姫を背中に乗せて、大空を飛んでいきました。 イラスト 41 (無断転載禁止) 何日も何日も南へ飛んで、着いたのは花の国です。 イラスト 42 (無断転載禁止) 花の上には、親指姫と同じくらいの大きさの男の子が立っていました。 イラスト 43 (無断転載禁止) 「ようこそ、かわいい娘さん」 イラスト 44 (無断転載禁止) それから親指姫は、花の国の王子と結婚しました。 おしまい |
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