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アンデルセン童話
アンデルセンの童話がはじめて世にでたのは、1835年、アンデルセンが30歳のときでした。
それは、「子供に話して聞かせるお話」というタイトルをもつ62ページのそまつな本で、「小クラウスと大クラウス」など3編の民話にもとづいた話と「小さいイーダの花」という創作童話がおさめられていました。
アンデルセンの文名は、その1カ月前に発表した小説「即興詩人」によって、すでに高められたものの、童話は子供だましにすぎないとして、当時はあまり評価されていませんでした。
しかし、子どもやまずしい人たちによって愛読されていることを知って、アンデルセンはそれ以後も童話を書きつづけるのです。
そして、3冊目の童話集におさめられたアンデルセンの代表作である「人魚姫」によって、童話もすばらしい文学でありうることがみとめられ、アンデルセンは近代童話の確立者としての名声をえることになったのです。
以来、40年間にわたって書きつがれた156編にものぼるアンデルセン童話は、グリム童話とならぶ童話の古典として、今なお全世界の子どもたちに読みつがれているのです。
写真は、1863年、58歳ごろのアンデルセン。
「きょうの世界昔話」に登場する、アンデルセン童話。
・雪の女王
・裸の王さま
・花とお日さま
・雪だるま
・赤い靴
・ソバとゆうだち
・イーダちゃんの花
・空飛ぶトランク
・月の見ていた話 二夜
・パンを踏んだ娘
・月の見ていた話十四夜
・みにくいアヒルの子
・世界一美しいバラの花
・月の見ていた話二十六夜
・エンドウ豆の上のお姫さま
・くさったリンゴ
・五粒のエンドウ豆
・お茶のポット
・親指姫
・コウノトリ
・人魚姫
・コマとマリ
・ナイチンゲール
・とびっこ
・白鳥の王子
・一まいのはね
・ヒナギク
・もみの木
・馬車で来た十二人のお客さま
・マッチ売りの少女