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6月3日の日本の昔話

米のごはんを腹いっぱい

米のご飯を腹一杯
吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

 むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
 吉四六さんは、いばっている人が大嫌いで、そんな人は得意のとんちでやっつけたりしますが、貧しい人や困っている人にはとても親切な人でした。

 ある時、吉四六さんは近所の貧しい家の子どもを預かりました。
「なあ、坊主、お前の一番の望みは何だい?」
 吉四六さんが尋ねると、子どもが言いました。
「ああ、おら、一度でいいから、米のご飯を食べてみてえ」
 それを聞くと吉四六さんは、何とかしてお米のごはんを食べさせてやりたいと思いました。
 でも、その頃のお百姓さんは貧乏で、食べ物はアワかムギのおかゆで、お米のご飯は、お祭りや祝い事などの特別な時しか食べる事が出来ませんでした。
「弱ったなあ。お祭りは、まだまだ来ねえし」
 そこで次の朝、吉四六さんはわざと外へ行くとすぐ戻って来て、おかみさんに言いました。
「実は、今日は村のみんなで、壊れた道を直す事になった。だから早く弁当を作ってくれ」
 村の仕事で出かけるとなると、弁当を作らないわけにもいきません。
 それにみんなと一緒に食べるのですから、アワやムギでは恥ずかしいので、おかみさんはとっておきのお米を炊いて弁当箱に詰め、干し魚もたくさん入れてあげました。
「ありがとよ」
 吉四六さんは弁当を持って、あわてて家を飛び出して行きました。
 ところがしばらくすると、がっかりした顔で帰ってきたのです。
「まったく、しょうのない話だ。せっかく弁当を持って行ったのに、急に仕事が取り止めになった。もう少し早く教えてくれれば 弁当なんか作らずにすんだものを」
 吉四六さんは、わざと怒ったふりをしました。
 それから急に、やさしい顔になって言いました。
「しかし、せっかくの弁当を捨てるわけにもいかん。どうだろう、この弁当をあの子に食わせてやっては? きっと喜ぶぞ」
 するとおかみさんは、ようやく吉四六さんのやろうとしていた事が分かって、
「ええ。そうしてあげましょう」
と、にっこり微笑みました。
「あはは。まったく、お前はいい嫁さんだ」
 そこで吉四六さんは、さっそく子どもを起こしてくると、
「ほら、米のご飯だ。これは全部、お前が食ってもいいんだぞ」
と、言って、腹一杯米のご飯の弁当を食べさせてあげました。
「おいしい! おいしい!」
 夢中で弁当を食べている子どもを見ながら、吉四六さんとおかみさんは顔を見合わせて、
「よかった、よかった」
と、言いました。

おしまい

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