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 11月3日の日本の昔話
 
  イラスト 「荒駒るみ」  運営サイト Rumiの作品置き場 eRu★Art<
 
 尻尾のつり
 
 日本語(Japanese・日语) ・ 英語(English・英文) ・ 中国語(中文・Chinese)
 
 日本語 & 英語 ・ 日本語 & 中国語
 
 アニメサイズ
        Max 2880×2160 字幕「日本語」「英語」「中国語」
 
 
 ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
 
 投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
 
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 投稿者 「癒しの森っ子」
 
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 投稿者 「眠りのねこカフェ」
 
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 制作: ぐっすり眠れる癒しの朗読【壽老麻衣】フリーアナウンサーの読み聞かせ
 
 
  むかしむかしの、ある冬の事です。森には木の実がなくなってしまい、サルはお腹がペコペコでした。
 
          ところが川に住むカワウソは、毎日おいしそうな魚をお腹一杯食べています。そこでサルは、カワウソに聞きました。
 
         「カワウソくん。どうしたら、そんなに魚が捕れるんだい?」するとカワウソは、こう言いました。
 
         「そんなの簡単さ。川の氷に穴を開けて、尻尾を入れるだろう。
 それから動かずに、じっと待つんだ。
 
          すると魚が、尻尾をえさと間違えて食らいつく。 
          それをぐいっと、釣り上げるんだ」 
         「へぇー。ぼくもやってみよう」  
          サルはさっそく川へ出かけると、カチカチにこおった氷に穴を開けて尻尾をたらしました。 
         「うひゃあー、冷たーい!」 
          尻尾がとっても冷たかったけれど、サルは動かずにじっとがまんをしました。 
         「待つんだ、待つんだ。もうすぐ、魚が食べられるぞー」 
          しかし魚は、なかなか尻尾に食いつきません。 
          そのうちサルは、ウトウトといねむりをしてしまいました。 
          サルがふと気がつくと尻尾がこおりついてしまい、少しも動かす事が出来ません。 
          しかしサルは、それを大きな魚が釣れたと勘違いをして、大喜びで尻尾を引っ張りました。 
         「うーん、重たいな。こいつは、よほど大きな魚に違いないぞ」 
          サルは顔を真っ赤にして、力まかせに尻尾を引っ張りました。 
         「うーん、うーん、うーん」そして・・・。
 
          ブチン!!あまりにも尻尾を力一杯引っ張った為に、サルの尻尾は途中でちぎれてしまいました。
 
          サルの顔が赤くて尻尾が短いのは、こういうわけだそうです。 おしまい
 投稿イラスト
 
  イラスト 龍之進  三絶堂
   
 
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