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11月16日の日本の昔話
いたずらを白状させる方法
使人承認搣耍人个方法
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
むかしむかし、ある山寺に、和尚さんととんちのきく小僧さんがいました。
頭擺頭擺,一個和尚師父摎伶俐个細沙彌戴在某間山廟。
ある日の事、お寺の白壁にらくがきを見つけた和尚さんが、近くで遊んでいた村の子どもたちに怒鳴りつけました。
某日,和尚看著就近搞个細人仔在壁頂儘採亂畫,就大聲咄。
「コラッ!いつもあれほど言っておるのに、なぜ白壁にらくがきをするんじゃ!らくがきをしたのは、誰だ!」
「唉哦!長透摎你兜講,仰會壁頂還愛儘採亂畫!係麼人?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
子どもたちはお互いの顔を見るだけで、誰も名乗り出ようとはしませんでした。
該兜細人仔,你看𠊎𠊎看你,無人愛承認。
それから数日後、和尚さんと小僧さんがせっかくらくがきを消した白壁に、また村の子どもの誰かが落書きをしたのです。
自該日過後幾下日,和尚師父摎細沙彌特別捽淨个壁頂,還係分該兜細人仔裡肚哪個猴子儘採亂畫。
怒った和尚さんは近くで遊んでいた子どもたちを集めると、また怒鳴りつけようとしました。
發譴个和尚師父摎在就近搞个細人仔喊過來,大聲咄。
すると小僧さんが、あわててやってきて、
過後,細沙彌慌慌張張行過來。
「和尚さま、いくら怒鳴りつけても、子どもたちは白状しませんよ。ここはわたしに、まかせてください」
と、言い、ニコニコ顔で子どもたちにこう言ったのです。
「和尚師父,不管你幾大聲咄,細人仔乜毋會承認,請你摎這事情交分𠊎。」
講煞,笑咪咪摎該兜該兜細人仔講︰
「このらくがきは、らくがきにしては上手に書けているな。
「這儘採亂畫个圖畫到盡好。
前回といい、今回といい、これはなかなかの腕前だ。
前回也好,這回也好,這手藝當好。
こんなに上手ならくがきを書いたのは、一体誰だろう?」
這恁慶个人係麼儕?」
すると子どもの一人が、得意そうに手をあげて言いました。
過後,一個細人仔像形當沙鼻樣擎手講︰
「はい。この前も今回も、らくがきを書いたのはおいらです」
「係,前回、這回全係畫个。」
おしまい
煞咧
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