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9月8日の百物語
(9月8日的日本鬼故事)
おきだした死人

起き出した死人
垂死病中驚坐起

日本語 ・日本語&中国語

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》

むかしむかし、一人の魚売りが魚を仕入れる為に、町へつながる山近くの野道を歩いていると、キツネたちが二、三匹かたまって日なたぼっこをしていました。
到好久以前、魚販子去收魚、就走靠山的小路上街、這就看到三條狐狸到曬太陽。

(しめしめ)
好傢伙好傢伙

男はキツネをおどかしてやろうと思い、草のかげに隠れてこっそりと近づき、いきなり立ち上がって叫びました。
男的就想去整哈子狐狸、進草小心小心摸到狐狸邊上、這就一哈站起來大聲嬉。

「わっ!」
叫聲

さすがのキツネも飛び上がって驚き、転がる様に山へ逃げて行きました。
狐狸著這一哈直接骸彈了、連滾帶爬往山裡面跑。

男はそれを見て、大喜びです。
幫男的笑了個卵卯翻天

「あはははは。あのあわてよう。あんなキツネにだまされるなんて、よっぽどまぬけな人もいるものだ」
也是吹噓自己幫狐狸骸成那鬼樣子、怎麼還有人得著這些狐狸騙、都是些覓(沒)點卵用的人。

男は町で会う人ごとに、さっきの出来事を自慢げに話しました。
男的一到街上碰到人、就又開始吹剛剛發生的事。

「キツネは千日先の事でもわかるというが、やっぱりただのけだものだ。わしの一言で、腰を抜かしおったぞ」
都港狐狸能預料千日之變化、還不就一條畜生、被我骸到到處跑。

さて、男は町で魚を仕入れて、それをかついで村へ戻って行きました。
魚販子也是到街上幫魚買得了、這就提到魚回村。

ところが町でキツネの事を話して歩いたおかげで、帰り道の途中で日が暮れてしまいました。
那曉得他回來的路上硬要看到人就吹噓幫狐狸骸了一跳、這過天都要黑了。

(困ったな。月明かりもないこんな山の中で、野宿をするわけにもいかんし)
稀爛、這天上連點月光都覓得、路上都不好睡啊。

男が暗闇の中を手探りで歩いていると、向こうの方に明りが見えました。
男的就摸黑走夜路、這前面就看到亮了。

(しめた。あそこで泊めてもらおう)
好傢伙、今天有地方落腳了。

男が明りの方へ近づくと、そこには古びた家が一軒だけたっていて、戸の破れから中をのぞくと白髪(はくはつ)の老婆(ろうば)が一人で糸をつむいでいました。
男的靠到有光的地方去、老房子門都破了、直接就看到裡面有個白頭髮老婆婆到紡絲線。

気味の悪い老婆でしたが、男は思い切って戸を開けました。
這老婆子魚販子看到就不舒服、但還是推了門。

「日が暮れて、困っている。ひと晩、泊めてもらえぬか」
客套哈子港自己今天晚上想留一夜。

「それは、お気の毒に。こんなところでよかったら、どうぞ」
婆子也是回一些套話、讓魚販子留落來了。

老婆は心よく男を迎えると、いろりのふちに座らせました。
婆子幫男的領進屋、就讓他到火旁邊坐。

「あいにく夕飯をすました後で、何もないが」
就港這晚飯也吃完了、覓得東西準備了。

「いや、飯の心配はいらない。遅くなると思い、町ですましたところだ」
男的也是港自己天黑之前到街上幫飯吃了。
自己不餓


男は魚の入ったカゴを、こわきに置きました。
男的這就幫魚簍子幫邊上一放。

老婆はそのカゴにチラッと目をやったあと、すぐ笑顔に戻って言いました。
婆子對到魚簍子一渺、馬上又是一臉笑。

「お客さん。実はどうしても隣の家まで行かないといけない用事があって、ほんのしばらく留守にするよ」
對到客人港、有點點急事要稍微去哈子隔壁鄰居屋裡、讓別個幫自己看哈屋。

「隣の家? この暗いのにか?」
這烏漆麻黑的去隔壁屋?

「なに、この原っぱの先に、わしの親戚の家があっての。慣れているので、ほんのひとっ走りじゃ」
就前面一腳路、我天天走到的、熟、就是我親戚。

老婆はそう言うと、真っ暗な外に出て行きました。
婆子就摸黑出去了。

男は一人になると、急に心細くなりました。
瞬間變成男的一個人、這就留心起來了。

知らない老婆とはいえ、二人でいる方が落ち着きます。
雖港是條認不到的老婆子、不過硬是有人才安心些。

(ばあさん、遅いなあ。早く帰って来ないかなあ)
已經過了好久、男的就想婆子怎麼還不回來。

男は何度も戸を開けて外を見ましたが、おばあさんが帰って来る様子はありません。
男的開好幾次門出去看、就是覓看到婆子回來。

ただ、野原の草がザワザワと風にゆれるばかりです。
有只有外面的草到刮風到嘯

やがて、いろりの火も小さくなり、今にも消えそうになりました。
時間過得一陣、爐子裡面的火都要熄了。

男がたきぎを探して隣の部屋に行くと、部屋のすみに白い物が横たわっていました。
男的就去邏柴火加、就去了其他房間看、屋裡面邊上怎麼有條甚麼白色的擺到地上的。

(誰か寝ているのかな? 確か、ばあさんは一人暮らしと言っていたはずだが)
是那個到睡覺啊、我記得婆子港她一個人住啊。

男は恐々、白い物に近づいてみました。
男的慢慢摸到那東西的邊上去

すると白い物は真っ白の着物を来た人間で、あお向けに眠っています。
這條白色的原來是條穿白衣服的人、睡到哪裡的。

体はガイコツの様にやせ細り、くぼんだ目でジッとこちらを向いています。
身上就只有皮包骨了、眼睛這都枯了陷進去了、對這邊認到的。

(なんだ。病人がいたのか)
是害甚麼病了啊

男が頭を下げてあいさつをしましたが、病人はピクリとも動きません。
男的趴到打了個招呼、別個是動都不動。

そこで病人のひたいに手を当ててみると、まるで氷の様な冷たさです。
用手摸哈子腦殼、跟坨冰樣的。

(し、しっ、死んでる)
稀爛、死人。

男はビックリして、後ろへ飛びのきました。
男的骸了個卵卯翻天、馬上起身拉開距離。

そのとたん、死人がガイコツの様な手を、ゆっくりと動かし始めたのです。
同時、跟條枯樹枝幹一樣的手慢慢動起來了。

「ギャアアアアー!」
啊啊啊!

男は叫ぶと、裸足のまま家の外へ飛び出しました。
男的鞋子都不穿、這就飛到狂奔。

「なんで、なんで死人が動くんだ!?」
男的邊跑還到想為甚麼死人得動。

男は暗闇の中をメチャクチャに走って、なに気なく後ろを振り向くと、なんとさっきの死人が口をパクパクさせながら追いかけて来るではありませんか。
男的摸黑的就到夜裡上面跑、跑到跑到就回一哈頭、稀爛、剛剛那條死人骨頭這不就到後面追到了啊、嘴巴還一張一張的。

「た、助けてくれぇー!」
鬼、有鬼啊!

男がまた夢中で駆け出すと、目の前に大きな木がありました。
男的假勁假勁跑、這就看到前面一顆大樹了。

男は必死で木をよじ登り、葉のしげみに身を隠しました。
男的一攀、跟到用葉子幫自己包起來。

(来るな! 来るなよ!)
莫過來啦!莫過來啦!

死人は木の下までやって来ると、上にいる男に気づいてニタッと笑いました。
死人到樹底下一停、看到樹上的男的突然一笑。

そして木を登ろうとしますが、なかなかうまく登れません。
這就開始往樹上爬、但是根本爬不上來。

やがて死人はあきらめたらしく、一軒家の方へ戻って行きました。
後面死人不爬了、原路回去了。

(やれやれ、助かった)
好傢伙好傢伙

男はほっと胸をなでおろしましたが、それでも下に降りるのが怖くて夜が明けるまで木の上にいました。
男的幫這口氣一緩、但是還是怕下了樹要噶卵(稀爛)、就到樹上等天亮。

さて、辺りが明るくなって男が周りを見回すと、男が登っていたのは柿の木で、男の目の前にまっ赤な柿の実がぶら下がっていました。
這就稍微有點光了、男的先是幫四周布一眼、自己上的這棵樹是條柿子樹、自己臉上還有條紅柿子吊到哪裡的。

「うまそうな柿だ」
好起來也還好吃。

お腹が空いていた男は手を伸ばすと、柿の実を取ろうとしました。
肚子餓的男的就準備伸手去摘。

すると乗っていた枝がポキンと折れて、男は下へまっさかさまです。
哪曉得腳上的樹枝一斷、腦殼對到地上落落去了。

そしてその下が川になっていて、落ちた男は頭から川の中へ飛び込みました。
這底下又變出一條河、男的就一頭栽到河裡面去了。

さいわい怪我もなく、男はやっとの事で川からはい上がると、向こう岸で昨日のキツネたちが馬鹿にした様な顔でこっちを見ていました。
幸好人是覓得事、男的終於是從河裡面爬上岸、就看到對岸幾條狐狸像看條哈卵樣的看到自己。

(なっ、なんだ? これは、昨日の仕返しか? あのばあさんも死体も、全部キツネの仕業か? ぐずぐずしていたら、何をされるかわからないぞ)
男的這一哈想通了、昨天的婆子還有死人、今天絆到水裡面都是著狐狸日弄了、這要是還不跑、不曉得等哈又是甚麼案子。

キツネに仕返しをされた男は、せっかく仕入れた魚を取られただけでなく、ずぶ濡れで家に帰って行きました。
魚販子被狐狸整這麼一哈、不單是魚過搞覓得了、還幫全身都打了個焦溼才得回去。

おしまい
结束

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