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12月8日の百物語
（12月8日的日本鬼故事）


首なし幽霊
砍腦鬠鬼

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投稿者　「櫻井園子」　　櫻井園子エス代表　《櫻井園子キャンドルWEB販売》

むかしむかし、一人の酔っ払いが、大声で歌を歌いながら夜道を歩いていました。
到好久以前、就有條吃醉酒的人到路上發酒癲。

♪ああ、良い月だ、良い月だ
♪昨日も今日も、良い月だ
♪きっと明日も、良い月だ
月亮彎彎、彎啊彎
昨天彎今天也彎

そこへ、田舎から来た侍が通りかかりました。
這就從鄉裡面來了個武士

「おい、待て。ちょっと道をたずねるが」
問路。

侍が、いばった口調で言ったので、腹が立った酔っ払いが侍にどなりつけました。
因為這武士是跩了個卵卯翻天、酒鬼一哈脾氣就上來了、對到武士嘲。

「なんだこら！　『おい、待て』とはなんだ！　人にものを聞くなら、もっと丁寧に言え！　この田舎侍めが」
罵別個武士是鄉賴、還要教別個要怎麼用敬語。

「何を、何と無礼な！」
切捨御免、死！

侍は刀を抜いて、目にも止まらぬ早業で酔っ払いの首をはねました。
武士手起刀落、這醉漢腦鬠過就㫘得了。

そして侍はパチンと刀をさやにおさめて、そのまま後も振り向かずに立ち去って行きました。
這就幫刀上的血一掗、鞘裡面一收、腦鬠都不回一哈、直接走了。

「ふん、腰抜けの田舎侍め。斬る真似だけか」
幹、鄉賴、果然還是不敢砍爹、就是裝個樣子。

首を斬られた酔っ払いは、ぶつぶつ言いながら歩いて行きました。
腦鬠著砍丟的醉漢、又繼續邊走邊舌。

ところがどういうわけか、すぐに顔が横を向いてしまいます。
但是這腦鬠就一哈往邊上偏。

「おかしいな？　ちゃんと前を見ているのに、どうして横を向くのだろう？」
怪了、我腦殼明明是往前面、為甚麼這得偏啦？

酔っ払いは自分の顔を両手でまっすぐ前に向けますが、しばらくすると、また顔が横を向いてしまいます。
酒鬼就幫自己腦鬠用手往前面扶正、但是這一哈又開始彎了。

「ちと、飲み過ぎたかな？」
我酒吃多了啊？

そのうちに酔っ払いは石につまずいて、前へ倒れそうになりました。
這好巧不巧踋上又崴到一塊嵒頭、人就往前面一絆。

するとそのひょうしに、頭ががくんと前へ傾きました。
這一哈腦鬠就往肩膀前面一滑。

「おや？」
啊？

酔っ払いが思わず首に手をやると、なんと首が皮一枚でつながっているだけです。
酒鬼這就幫自己腦鬠一摸、稀爛、這腦鬠就還有一絲絲吊到的、馬上就斷了。

「うわあ、やられた！」
我日日日日！

酔っ払いは、ようやく首を斬られた事に気づきました。
酒鬼終於意識到自己是腦鬠著砍了。

「大変だ！　このままでは、死んでしまう！」
我要死啦！死啦！啊啊啊啊！

酔っ払いは両手で首をおさえて、医者の家に向かって走り出しました。
酒鬼幫腦鬠用雙手一穩、跟到衝醫生屋。

その時、
突然

「火事だ！」
我日！起火啦！

と、言う声がして、あちこちから人が飛び出して来ました。
一句起火、是幫所有人都驚到串出來了。

見ると、向こうの空がまっ赤です。
天上都過燒紅完了。

「火事はどこだ！？」
哪裡起火了啊！？

「あっちだ！！」
前面！！

みるみるうちに弥次馬(やじうま)が集まり、火事場の方へ駆け出しました。
這一群人起火了好高興、都過看熱鬧去了。

ぼやぼやしていたら突き飛ばされて、首をなくしてしまうかもしれません。
這一哈人多耳雜、要是有個閃失著一躀（碰撞）、這腦鬠不就㫘得了啊。

そこで酔っ払いは、ひょいと首をはずすと、両手にかかえて走り出しました。
酒鬼怕有閃失、幫腦鬠取落來護到心口前、兩隻手拖到。

「はい、ごめんよ、ごめんよ」
急事、急事、讓讓讓。

これを見た弥次馬たちは、びっくりして立ち止まり、
起火來看戲的人看到條抱腦鬠的是駭了個卵卯翻天。

「く、く、首なし幽霊！」
無頭鬼啊！！！

と、叫んで、火事場にかけつけるのも忘れてしまったそうです。
瘋狂的唏、幫還到起火的事都過忘記了。

おしまい
结束

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