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4月28日の日本民話
(4月28日的日本民間故事)

足長手長
長手長踋
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、会津(あいず→福島県)の盆地(ぼんち)に、どこからともなく恐ろしい魔物(まもの)が現れました。
到好久以前、会津盆地、這裡有個好恐怖的妖怪會吃人。
その怪物は、足長手長(あしながてなが)という夫婦の魔物です。
具體來講就是長手長踋兩夫妻。
夫の足長はその名の通りとても足が長く、どんなに遠くても足を伸ばせば届きます。
男人踋長就喊踋長、一踋想踩好遠踩好遠。
妻の手長はとても手が長く、どんな遠いところの物でも、座ったままでヒョイとつかむ事が出来ました。
女的就手長、東西無論好遠、只要想要、就坐到屋裡手一攡這就過取來了。
この足長手長の夫婦は、なぜか会津の土地が気に入ったようです。
但這兩位神聖就好像是幫会津這地方喜歡上樣的。
妻の手長は磐梯山(ばんだいさん→福島県の北部、猪苗代湖の北にそびえる活火山。標高1819メートル)の頂上(ちょうじょう)に座り、夫の足長は会津盆地をひとまたぎしています。
手長穩自峰上、踋長踋踏谷地、這麼到二人便至平行、峰是磐梯山千八百米有餘、谷為会津盆地、不知何許深也。
「手長よ、そろそろ始めるか」
堂客、差不多了、我們開搞。
「はいよ、足長」
好。
二人の魔物は声をかけあうと、足長の足がグングンと伸びて、あちこちの雲をつかんでは会津盆地の上に集めます。
雙魔完成交流、足長神威一展、這踋還能繼續伸展、人自天上、納四方之雲匯聚会津盆地頂。
雲は畑仕事をしている人たちの頭の上をおおい、みるみるうちにあたりは暗くなっていきました。
農民這就幫田种到的、著踋長這麼一搞、天過暗了。
「今度はおめえだ、手長」
我搞完了、你上。
「はいよ、足長」
好傢伙。
今度は手長が長い手で、猪苗代湖(いなわしろこ→福島県の中央部、湖面標高514メートル。最大深度94メートル。周囲63キロメートル。面積103平方キロメートル)の水をすくってばらまきます。
這就手長手一攡、攡到猪苗代湖、過就到取這裡的水、又往上面舀。
それは大粒の雨となって、畑仕事をする人々の上に降りかかりました。
雲水聚合為雨、從天而降了。
「あっはっはっは、見てみろ、あのあわてぶり!」
「ゆかいだね、足長」
堂客你看這些個尸囟日(U+21CAE)兒都慌了個卵脬翻天。
是啊、有味道。
足長と手長のせいで、会津は暗い雨の日が続きました。
会津人就是螞蟻、足長和手長就到往裡面灌鉛邏樂子。
村人たちは、ほとほと困りました。
這螞蟻就惱火啦。
「このまま、おてんとさまが出なければ、家のダイコンが枯れてしまうぞ」
這㫘得太陽光下雨、田裡面的菜都要被泭爛啊。
「このまま作物が枯れてしまったら、おらたちはどうなるだ?」
那菜一爛哪個得賠我們錢哦?
「そりゃあ、飢え死にしかねえ」
「何とか、ならねえか」
這天災人禍不就只能認、過餓死算它。
違㫘一點辦法啦?
「何とかと言っても、相手があんな魔物では」
你有這本事幫那兩條傢伙弄了去、你還到這裡。
こんな村人たちを見て、足長手長は大喜びです。
看到農民到底下討論這些、手長踋長是都笑眯的。
そんなある日の事、ボロボロの衣をまとった弘法大師(こうぼうだいし)というお坊さんが、この会津の村にやって来ました。
這天、一條布衣和尚就來了、穿到稀巴卵爛的一身、這傢伙就是弘法大師。
「これはひどい」
那你們真的是著孽、
這地方是著搞甚麼了哦?
荒れ果てた村の様子に驚いた弘法大師は、村人たちに話を聞きました。
大師看到這地方被灌鉛了、就好同情、這就開始問具體情況了。
「よし、その魔物をこらしめてやろう」
這樣子啊、看我幫他們弄了去。
弘法大師はそう言うと、すぐに磐梯山の頂上に登りました。
講完就動身上山了。
そして頂上から、大声で言いました。
登頭了、開始架勢作死䛥了。
「足長手長! わしはここを通りかかった旅の僧じゃ。姿を見せんか!」
長手長踋、我和尚到你屋來幫你路過了、不出來漏個臉啊?
弘法大師の声に、足長と手長が現れました。
這陣一叫、現身了。
「わっはっはっは、何じゃ、人間の坊主か」
我以為那個、你條和尚有條甚麼本事啊。
「人間にしては、大声な声を出しよるわ」
叫起來也還雄勒、看起來就這尸囟日(𡲮U+21CAE)樣子。
「足長手長。わしの言う事をよく聞け! お前らは、どんな事でも出来ると思っとるだろうが、どんなに頑張っても出来ん事があるぞ」
長手長踋、你們的事我曉得了、但現在如不了你們意了、你不信試下、雖你們有通天之能、但還是有難為之事。
「何を言うか。この世の中に、わしらに出来ぬ事など何一つないわ」
你講的難為之事是要讓我試甚麼?我跟你講、這世上就㫘我兩作不成的事。
「そうか、ならばわしの言う通りにやってみろ。もし出来なければ、お前たちはすぐにこの会津の土地を出て行くのだ」
那我今天就賭你作不到、你若是輸了、我要你移出会津、你敢接吧啦。
「よし、わかった。どんな事か、言ってみろ。ただし、それが出来たらお前を食ってやるからな」
那我就賭你的命、你講嘛、甚麼。
弘法大師は、ふところから小さなつぼを取り出して言いました。
弘法大師掏壺了、自懷中。
「足長手長よ。
お前らは、ずいぶんと大きい。
だから二人一緒に、こんな小さなつぼに入る事は出来んじゃろう?
長手長踋、你們兩大、這壺小、所以我要你們兩條一起幫這條壺跟我進了、你是不敢還是不能?
どうじゃ、まいったか。
服不服?
わっはっはっは!」
哈哈哈哈、開玩笑!
「何だ、そんな簡単な事か。ではいくぞ、手長」
「あいよ、足長」
我信手拈來、長手我們走。
好。
二人は声をかけあうと、みるみるうちに小さくなってつぼの中へ入ってしまいました。
這就過兩傢伙進璫啦。
すると弘法大師はニヤリと笑って、つぼのふたをきゅっと閉めました。
弘法大師一笑、蓋子過關了。
突然ふたを閉められて、足長と手長はびっくりです。
這過天一黑、雙魔驚了。
「こら! ここから出せ! 早くふたを開けろー! 開けねばつぼを壊してやるぞ!」
搞甚麼卵!你是要我幫這破壺拆了是吧!
つぼの中で足長と手長が暴れますが、つぼはびくともしません。
長手長腳這就到壺裡面翻天了、但是壺紋絲不動。
「馬鹿者! 人々を苦しめたばつとして、お前ら二人は永遠につぼの中に入っておれ!」
我要你兩到壺裡洗心、一輩子。
弘法大師はそのつぼを磐梯山の頂上に埋めると、上に大きな石を乗せて二度と出て来られない様にしました。
弘法大師這就幫壺到磐梯山頂葬了。
「ちくしょう、このつぼは、何で壊れないんだー!」
我問你、這壺為甚麼不碎!
つぼには弘法大師の法力がかかっているので、足長や手長の力では決して壊れません。
無非就是被和尚開過光、上了加持、雙魔力不能及而已。
やがて二人はあきらめたのか、静かになりました。
雙魔時間一長、人過也是不動了。
すると弘法大師が、つぼの中の足長と手長に言いました。
大師這就講了。
「お前たちを山の守り神として祭ってやるから、村人たちの為につくすがよいぞ」
你兩這就永世不出、幫這山鎮到、我現在就同村人俸你們為山神、你們也自當盡心付出。
こうして足長と手長は、弘法大師によって退治されたのです。
這就真過變人柱了。
おしまい
结束
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