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5月27日の日本民話
(5月27日的日本民間故事)
梅津(うめづ)の長者

梅津(うめづ)の長者 (健全普通話版)
梅津大公

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : エクゼムプラーロ

むかしむかし、山城の国(やましろのくに→京都府南部)の梅津というところに、貧しい暮らしをしている夫婦がいました。
在很久很久以前、就在山城國梅津的這個地、居住了有一對十分貧窮的夫婦。

夫婦は今の貧しい生活から抜け出たいと願い、毎日えびすさまにお祈りをしました。
而也是為了脫離掉這種窮苦日子、兩人是每天都會向著恵比寿大仙祈禱呢。

でもそれは自分の欲からではなく、夫は妻に、妻は夫に、おいしい物を食べさせ、あたたかい着物を着せてやりたいと願ったからです。
但夫妻雙方之間的這種想要過上好日子的欲求其實都不是為了自己、而是朝夕相處的那另一半、夫妻兩人無論是誰都是想讓對方吃上美味的食物穿上暖和的衣服而去進行的祈求。

ある時、男がせりを摘(つ)みに野原に出かけていると尼さんが通りかかって、困り果てた様子で京への道を尋ねてきました。
現在就說說某日、男人因想去野地摘上一點芹菜之時恰巧是相逢了一位趕路的尼姑、人家現在則是一副焦頭爛額的樣子問到了這前往京都的路是個怎樣的走法。

男はていねいに道の説明をしていましたが、なかなかうまく伝わらないので、男はわかりやすいところまでの道案内をしてやりました。
男人這就好心的給人開始指路呀、可無奈是這雙方之間表達能力還是能夠理解的範圍、總之就是說半天這還是沒給人搞明白這路到底是要怎樣一個走法呀、所以男子乾脆一索性就直接是自己領著人把路給帶過去了。

そして目的地まで行くと、再びていねいにそれからの道を教えたので、尼さんにもようやく理解が出来たようでした。
這就等都走到了這大路上、男子又是把之前的那條路徑給人傳達了一次、這下人家尼姑總算也是能明白過來啦。

とても喜んだ尼さんは、
對此表示無比激動的尼姑。

「おかげさまで、助かりました。
感謝好心人、感謝好心人、這真是救命了呀。

これはわずかですが、私のお礼の気持ちです。
這玩意兒雖聊勝於無、但也是說能希望表達我的一個心意。

どうぞお餅でも、買って食べて下さい」
怎麼說也請去買個餈粑來吃吃吧。

と、男に一文銭を渡しました。
人家就這樣的向男子遞過去了一文錢。

「これはどうも、ありがとうございます」
那還真是我這邊也得謝謝你了呀。

男は一文銭を握りしめると、いちもくさんに家へと帰りました。
男子這就將一文銅板手裡一攢、急的跟個啥一樣的火速趕往了自己的家。

そしておかみさんに尼さんとの出来事を話して、さっそく餅を買ってくるように言いました。
至於一進了家門就是馬上給自己的妻子說起了這自己幫助了一名尼姑然後人家給了一文銅錢這樣的事、兩人這就合計合計呀、那咱們這就還不快去買餈粑啊。

おかみさんも、とても喜んで、
就這下可是給妻子樂壞了呀。

「今日は、何ていい日なんでしょうね。せりもたくさん手に入ったし、お正月でもないのにお餅まで食べられるのだからね」
今天還就真是一個好日子呢、不光就這野芹菜是摘到了一大把、就連這年還沒有來、但糯米粑粑就卻先給吃上的呢。

と、急いで餅を買いに走りました。
丟下這句後的妻子也是自個急著出了門買餈粑去了。

その一文銭で、餅を二個買う事が出来ました。
而也就是用了這一文錢買來了兩塊餈粑。

つきたての柔らかくて白いお餅を大事そうに抱えながらの帰り道、おかみさんは粗末な身なりのおじいさんに声をかけられました。
這人家還剛給熱好後軟和軟和的白粑粑就給妻子是揣在了懷裡火速奔向了家、可這一到了半路、一位全身破爛不堪的老頭子是給妻子突然給呼停了。

「そこのお人。どうぞ人助けと思って、このあわれな年寄りに、その餅を一つめぐんでは下さらんか」
那邊的好心人呀、能不能夠可憐可憐我這個老頭子、也分一個你懷中的粑粑給我呢。

大切なお餅でしたが、おかみさんはおじいさんににっこり微笑むと、
雖然說這個粑粑對於此時的妻子在其眼中也是十分的看重、但人家也就是對了糟蹋的老頭微微一笑。

「はい。どうぞ、おあがり下さいな」
那你就拿穩了啊、小心別燙著了。

と、餅を一つ、おじいさんに渡しました。
就這樣的將一個粑粑是交到了人家老頭的手上。

これでお餅は一つきりになってしまいましたが、おかみさんの心は前よりももっと温かでした。
雖然現在人家懷裡的粑粑是少上了那麼一枚、但這內心裡面的溫度卻又是比以往更加熱乎了幾分呢。

そして家に帰って、夫にその事を話すと、
再等妻子一到了家、也是給丈夫細說了這樣的一個事。

「それは、とてもいい事をしたね」
這可是一件好事呀。

と、男もとても喜び、残りの餅を仲良く二つに割って食べました。
男子似乎也是覺得這樣還行、於是兩人這就撕開了那塊還剩下的粑粑、對半的分了。

さて、その夜の事です。
好啦、現在就說說今夜發生的事。

二人がとても幸せな気持ちで寝ていると、二人の夢の中に突然えびすさまが姿を現して、こう言ったのです。
因為今天高興、所以這一覺兩人也是睡的十分之安穩、然後這就兩人又都做起了這個夢呀、夢中是出現了那位恵比寿仙人的身姿、隨後這樣說道了。

「今日はお前たち、大そう良い事をしたな。
就今天你們的兩位呀、可都算是積了大把的福德。

餅をめぐんでやったのは、実はこの家に住みついている貧乏神じゃ。
實話實說的我就告訴你們吧、今天問你們要餈粑的那位可就是原來的這個家一直長居的衰神。

その貧乏神がわしのところに来て、涙ながらに言った。
就那個掃把星呀他今天可是哭著跑來我這和我講了呀。

『夫婦のやさしい心根に心をうたれたから、この家を出て行きたい』と、
『我實在是被這兩位夫妻為人的好心腸所折服、不忍心繼續還呆在這個家了呀』

そしてその代わりに、福の神を呼び寄せて欲しいとな。
然後人家這不就是拜託我去找一位福神過來把他的班給頂了嗎。

そこでわしは仲間の福の神を呼んで、皆でこの家をもりたてる事にしたのじゃ」
現在剛好就一些我熟識的福神朋友、索性我這就把人家都招呼來這裡得了。

えびすさまの言葉が終わったとたん、大黒様(だいこくさま)や福禄寿(ふくろじゅ)、寿老人(じゅろうじん)や布袋(ほてい)さまが次々に現われ出て、
就是恵比寿大仙的這陣說明一完、大黑尊者、福禄寿神仙、長壽老人、布袋和尚、這就給你全部一股腦的就跳出來了。

「さあ、ここが新しい家じゃ。皆で祝いの酒盛りだ」
好啦、我們這就開始把酒言歡、以後呀這就又是我們的新家了。

と、酒盛りを始めました。
這就真的還擺起了一桌子的酒菜宴席喝起來了。

そしてお酒がまわり始めた頃、えびすさまと布袋さまが相撲をとることになりました。
酒過三巡等大家都有了幾分醉意又要搞起了這節目助興、這一下就變成恵比寿大仙要跟布袋和尚去搞起相撲了。

見事な名勝負の末、二人は組みあったまま夫婦の寝ている布団の上に転がりました。
幾場激烈的對決下來後、最終的兩人是抱成了一團後朝起睡覺夫婦兩人的睡覺的被子上跌倒滾去。

「うひゃー!」
哇哇!

「きゃあー!」
啊啊!

びっくりした男とおかみさんは、そのひょうしに目を覚ましました。
就是這一個勢頭太猛烈了、夫妻兩人一下是給一起全驚醒了、從睡夢中將眼一睜。

「えびすさまが」
是恵比寿大仙。

「布袋さまが」
還有布袋菩薩。

二人は同じ夢を見ていた事を知って、さらにびっくりです。
就是這兩人不經意脫口而出的一句話更讓兩人是驚覺的發現了、兩方之間都是同時的做了一個完全一樣的夢、更感到疑惑了。

その後、この夫婦は幸運続きでついに梅津一の大金持となり、人々から梅津の長者と呼ばれました。
直接說說這結果、那就是日後的夫妻兩是一整個的就翻身轉運了、可可不、都變成了全梅津第一的大有錢人了、現在就在當地、這裡的人可就都給這對夫妻兩是給稱做了梅津大公呢。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

梅津(うめづ)の長者
梅津財神

むかしむかし、山城の国(やましろのくに→京都府南部)の梅津というところに、貧しい暮らしをしている夫婦がいました。
到好久以前、山城國梅津、就條兩口子就過得好清苦。

夫婦は今の貧しい生活から抜け出たいと願い、毎日えびすさまにお祈りをしました。
這兩條也是不願意一直窮落去、想讓日子有個盼頭、希望從泥沼裡面走出來也就寄予神仙、恵比寿。

でもそれは自分の欲からではなく、夫は妻に、妻は夫に、おいしい物を食べさせ、あたたかい着物を着せてやりたいと願ったからです。
但都不是為了自己、都是想讓跟自己到一起的人日子過得好點、也就是自己身邊的人、男的為女的、女的為男的。

ある時、男がせりを摘(つ)みに野原に出かけていると尼さんが通りかかって、困り果てた様子で京への道を尋ねてきました。
這天男的去野地摘芹菜、來條過路的尼姑問都內怎麼走。

男はていねいに道の説明をしていましたが、なかなかうまく伝わらないので、男はわかりやすいところまでの道案内をしてやりました。
男的好生跟尼姑講了個清清白白、但是尼姑還是意思自己邏不到路、算了、男的過自己帶別個走起去。

そして目的地まで行くと、再びていねいにそれからの道を教えたので、尼さんにもようやく理解が出来たようでした。
等到了地方、再就問尼姑是要去都內的哪裡、徹底幫路跟人過指清楚之後、尼姑走了這一遭又快到了地、也算是曉得了。

とても喜んだ尼さんは、
尼姑單純、這事一清白、臉上就笑開了花。

「おかげさまで、助かりました。
これはわずかですが、私のお礼の気持ちです。
どうぞお餅でも、買って食べて下さい」
這就好感謝別個、講要報答別個吃粑粑、要別個莫看不起。

と、男に一文銭を渡しました。
就跟男的過了一個銅板的粑粑錢。

「これはどうも、ありがとうございます」
男的也道了個謝。

男は一文銭を握りしめると、いちもくさんに家へと帰りました。
這就手上捏到個銅板板、時間過了也久、就快往屋裡趕。

そしておかみさんに尼さんとの出来事を話して、さっそく餅を買ってくるように言いました。
這就到屋幫碰尼姑的事跟堂客一交待、就講這就幫這一個銅板用了、去買個粑粑啦。

おかみさんも、とても喜んで、
堂客這就好開心。

「今日は、何ていい日なんでしょうね。せりもたくさん手に入ったし、お正月でもないのにお餅まで食べられるのだからね」
就講今天是條好日子啦、芹菜也摘的多、這還㫘過年就又有糯米粑粑吃了。

と、急いで餅を買いに走りました。
真就過出去買粑粑了。

その一文銭で、餅を二個買う事が出来ました。
當時一個銅板板是可以買二個糯米粑粑的。

つきたての柔らかくて白いお餅を大事そうに抱えながらの帰り道、おかみさんは粗末な身なりのおじいさんに声をかけられました。
這就幫別個搗好的白粑粑好生佩身上回屋、走一半、被條身上稀爛好䖰䘅的老杆子叫停了。

「そこのお人。どうぞ人助けと思って、このあわれな年寄りに、その餅を一つめぐんでは下さらんか」
別個剛好就是條討米的、伸手過來意思是要女的幫這懷裡面的粑粑過跟自己獻了、講話也還客氣。

大切なお餅でしたが、おかみさんはおじいさんににっこり微笑むと、
這粑粑貴重、但女還是對到老杆子一笑。

「はい。どうぞ、おあがり下さいな」
分別個一個粑粑。

と、餅を一つ、おじいさんに渡しました。
這就一個粑粑討到手了。

これでお餅は一つきりになってしまいましたが、おかみさんの心は前よりももっと温かでした。
雖講這手上粑粑少了一個、但非是少了這一個粑粑讓自己得到了甚麼、正是因為自己已經擁有了甚麼才能夠捨棄這個粑粑、盈虛者、施無畏。

そして家に帰って、夫にその事を話梅津、
這就這次女的跟男的報告。

「それは、とてもいい事をしたね」
男的也跟女的一樣、講這同樣是條好事。

と、男もとても喜び、残りの餅を仲良く二つに割って食べました。
這就過只剩一條粑粑、中間一扯、二口子分了。

さて、その夜の事です。
好啦、時間到了半夜。

二人がとても幸せな気持ちで寝ていると、二人の夢の中に突然えびすさまが姿を現して、こう言ったのです。
兩人同枕共夢、這就夢裡面神仙恵比寿化現了、幫這麼條事交待了。

「今日はお前たち、大そう良い事をしたな。
講、我看你兩口子還可以。

餅をめぐんでやったのは、実はこの家に住みついている貧乏神じゃ。
分你餅子那條跑我這裡講來了、別個其實就住你屋的、窮神曉得吧?

その貧乏神がわしのところに来て、涙ながらに言った。
到我這裡一直哭。

『夫婦のやさしい心根に心をうたれたから、この家を出て行きたい』と、
講你們心好啊、自己不該到這條屋子裡面啊。

そしてその代わりに、福の神を呼び寄せて欲しいとな。
就喊我喊條福星過來你屋、他過自己要搬。

そこでわしは仲間の福の神を呼んで、皆でこの家をもりたてる事にしたのじゃ」
我這也就喊福星過來、讓你們屋起來了。

えびすさまの言葉が終わったとたん、大黒様(だいこくさま)や福禄寿(ふくろじゅ)、寿老人(じゅろうじん)や布袋(ほてい)さまが次々に現われ出て、
這恵比寿話一剛講完、大黑天、福禄寿、南極仙翁、布袋和尚、七仙都差不多齊了全部現身。

「さあ、ここが新しい家じゃ。皆で祝いの酒盛りだ」
這就我們新屋啦、來、先開始吃酒慶祝。

と、酒盛りを始めました。
這就開始揭酒了。

そしてお酒がまわり始めた頃、えびすさまと布袋さまが相撲をとることになりました。
吃到吃到又要整點樂子助興、這恵比寿和布袋和尚過就相撲架勢了。

見事な名勝負の末、二人は組みあったまま夫婦の寝ている布団の上に転がりました。
這就過分出輸贏、人一滾、推到兩口子鋪蓋邊上去了。

「うひゃー!」
「きゃあー!」
一聲大叫

びっくりした男とおかみさんは、そのひょうしに目を覚ましました。
二口子被這一下都搞駭到了、人醒了。

「えびすさまが」
「布袋さまが」
這就都到喊自己看到的神仙的名字。

二人は同じ夢を見ていた事を知って、さらにびっくりです。
這一下過二條人同時到作一條夢這事也清白了、一背冷汗。

その後、この夫婦は幸運続きでついに梅津一の大金持となり、人々から梅津の長者と呼ばれました。
哪曉得這事過後轉運了、錢看到看到滾起來了、最後過都被別個喊成梅津第一的財神了。

おしまい
结束

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