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8月15日の日本民話
(8月15日的日本民間故事)
杖一本と塩一升

杖一本と塩一升
鹹魚命、柺杖命。

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、あるところに、とてもお金持ちの旦那がいました。
到好久以前、又是一條好有錢的地主到甚麼地方住到的。

旦那の若い奥さんは、赤ちゃんを身ごもっています。
堂客也是剛好差不多成年、這都可以當自己的女的人、又過幫條女懷了。

そしてちょうど、家で働いている女中も身ごもっていました。
這屋裡幼妻肚子剛大、到屋裡作事的婢女這肚子也是大起來了。

ある日の事、旦那は仕事で遠くの町へ出かけたのですが、その帰り道の山道で日がくれてしまいました。
剛就是這個時間點要出遠門、雖講是趕得徹能回來、但跟估計的有點不同、半路天黑了。

「仕方がない。今夜は野宿でもするか」
這就只能暫歇了、天亮再趕。

旦那は大きな木を見つけると、そこで野宿をしていましたが、真夜中になると誰かが近づいてきたので慌てて隠れました。
人就停到條山道上、荒山野嶺邊上也㫘得處旅店、過直接靠了個大樹邊上躺了、但這到晚上人過一下著聲音驚醒、馬上起來一躲。

「もしかして、山賊だろうか?」
有土匪啊?

旦那が、息を殺して様子をうかがっていると、
「おーい、木の神さん、おるか」
と、声がします。
地主是聲不敢作、生怕是自己被作成了臘肉。
過一陣、開始講話了。
喂?老樹精、你到啵?

すると、木の枝がさわさわゆれて、
「おるぞ、山の神さん」
と、大木が返事をしました。
地主這就看到樹枝一搖、像是擺手樣的、聽樹精講自己到、還喊別個是土地公。

「どうだね。今夜はふもとの村でお産があるから、あんたも赤ん坊の泣き声を聞きに行かんかね?」
聽談話內容是這哪屋今天要生小兒、土地公專門過來邀老樹精一起過去走一踋。

山の神さまは、そう言ったのですが、けれど木の神さまは、
別個這就邀嘛。

「それがのう。今夜はふいの客人がおるので、すまんが一人で行って、お産の様子を聞かせてくれんか」
但樹精推辭、講我屋今天有人、這就今天不去了。

と、言うのでした。
「わかった。じゃあ、行ってくるで」
土地這也就自己走了去。

そう言って山の神さまは、どこかへ行ってしまいました。
(ふいの客人とは、もしかしておれの事か?)
估計是一個人去別個屋看生小兒去了、地主就想樹精講他屋有人、這人是條甚麼卵?違是指我啊。

旦那がそう考えていると、やがて山の神さまが戻ってきて、上機嫌に話し出しました。
地主碰這鬼事、覺都不睡了、一直到腦鬠裡面想、等過一陣、剛才的人又回來了。

「木の神さん、今夜のお産はたいそうめでたい事に、赤ん坊が二人じゃ。お屋敷の奥方と女中がそろって赤子を産んだでのう」
是土地公過來跟樹精報消息的、講別個屋生了條雙胞胎、女主人一個、下人一個、一起的。

「ほう。それで、赤ん坊はどんなふうに泣いたんじゃ」
一屋子是哭聲震天。

「奥方の子は男の子で 『杖一本』 と泣いておった。女中の子はおなごで 『塩一升』と泣いておった」
但卻又是命數不盡相同哦、我聽他們哭聲就曉得一條是鹹魚命、一條是柺棍命。

「ほう、塩一升かい。そらまた、強い運を持った子じゃのう」
唉、鹹魚命好啊、至少出了個好傢伙嘛。

「そうじゃ。じゃが、奥方の子は杖一本じゃ。うまいこと女中の子とそわせればいいが、そうでなければ家は息子の代で終わりじゃろう」
但這屋夫人生的是柺棍命啦、若是可以跟鹹魚命的他屋下人女結婚還可以補救一下、不然我看也就是爛到這代的。

それを聞いて旦那は、山の神さまが見てきたお産は自分の妻と女中の事だと思いました。
地主聽到這兩神仙到扯飛天卵談、幫自己是過搞懵到的、但自己屋一條堂客一條婢女也要生、莫興講的就是自己哦。

それで夜明けを待ってあわてて村へ帰ってみると、やはり妻には男の子、女中には女の子が産まれていたのです。
這過白天了一回屋、還真是看到自己屋全生了、堂客生男、婢女生女。

(やはり、山の神さまの話は妻と女中の事だ。そうなると、二人を夫婦にしなけりゃならないな)
夾卵、一模一樣、昨天還真是讓我幫神仙碰到了啊。

こうして旦那は、赤ん坊のうちから女中の娘をわが子の様に可愛がって育てたのです。
地主也是不想讓屋裡就到下代終結、跟到幫婢女的女好生養到的、就打算讓她以後跟自己兒結婚了。

ところが子どもが成長すると、旦那の息子は女中の子をひどく嫌って、家から追い出してしまいました。
但這兩人一長大過天天扯皮、兒脾氣又大、有天人一不舒服過要直接趕別個女走了。

行くあてもないまま追い出された娘が、仕方なく村はずれのお堂で泊まっていると、夜中に話し声が聞こえて目を覚ましました。
走就走、反正留落來也是受氣、又㫘地方去、就先寄到廟裡面糊個口啦、晚上這睡覺、碰到和地主一樣的案子了、著條聲音幫自己一醒。

話し声を聞いてみると、
「長者の息子は、馬鹿じゃのう」
唉、地主他兒真是儍羵卵、看來這命爛是天注定、柺杖命這咒力是太強了、不讓你改啊。

「全くじゃ、運の強い娘を追い出してしまうのじゃから」
是啊、現在失了鹹魚、以後就更要夾卵了。

「それで、娘をこれからどうすればいいのだ?」
那這鹹魚以後是怎麼發展啦?

「それなら、明日ここを通る炭焼きと結べばいい」
と、言うのです。
旺別個去啦、隨便邏條燒碳的都可以。

次の日、娘がお堂の前で待っていると、神さまの話の通り、炭俵をかついだ若者が通りかかりました。
這就第二天、還真有條挑碳的年輕人過進廟跟鹹魚女碰到了。

そこで娘は、
「わたしは、行くあてのない娘です。どうか、お前さんの嫁にしてください」
女就講自己㫘得地方去了、要到別個屋裡留了去。

と、頼み込んで、そのまま若者の嫁になったのです。
碰到這好事別個是一口應了、這就幫婚結了。

炭焼きの若者は、とても貧乏で、毎日の食べる物にも困っていましたが、娘を嫁にしたとたんに運がまわってきて、たちまち豊かになっていきました。
年輕人命也是不好、所以這才天天燒碳、累了個卵脬翻天、還㫘得幾個錢、這就天天吃差的、但是自從走狗運撿了個堂客、從這時開始好像運氣這就來了樣的、看到看到過要飛天了。

炭焼きの若者は、そのうちに大きな屋敷を建てて、下働きの者を大勢やとい、一日に塩一升を使い切るほどの長者になったのです。
不曉得又是從甚麼地方撿來一些橫財、用都用不完、起了條好大好大的屋、屋裡又僱了一排排人、這過屋裡吃次飯耗的鹽都有一電飯煲那麼多、養一屋鹹魚。

さて、それから数年後のある日、長者の奥方になった娘の前に、みすぼらしい姿の男が杖をついて現れました。
這就過了幾年、女主人開大門、看到外面有條傢伙提根柺杖問自己討米。

杖の男は、娘を見ると、
「もう、三日も食うておりません。何でもいいから、食べ物をめぐんでください」
と、頭を下げました。
講自己三天㫘東西吃了、要餓死了、過點甚麼都可以。

「はい。何か探して来ますね。・・・まあ、あなたは!」
這腦鬠佝到的、看不到、講半天話、等好大陣才曉得、好傢伙、碰到熟人了。

娘は、その男の顔を見てびっくり。
看別個這臉、不是自己老主顧啊。

なんとその男は、自分をいじめて家から追い出した旦那さんの息子ではありませんか。
這過突然想起了自己到別個屋被欺負的往事。

話を聞いてみると、娘が出て行ってからというもの運が悪くなって財産は底をつき、残ったのはわずか杖一本だけ。
問過怎麼成這樣子啦、原因就是不曉得為甚麼這人過兒趕走之後、從這天起運氣就突然差了、天天來一些莫名其妙的鬼案子、這錢過一天天的賠、最後還該到別個一大屁股帳、這過就抵了家產、提到根討米杖淨身了。

そこで毎日物乞いをして、歩きまわっているというのです。
這就走啊走、又好死不死兩人碰到了。

むかしから、赤ん坊は自分の運命を叫びながら産まれてくるといいます。
以前講這小孩的哭聲是傳有寓意的。

普通の人間にはその声を聞き分ける事は出来ませんが、山の神さまは、その声を聞き取ったのでしょう。
要喊這土地公才能曉得、常人分辨不出。

それから杖一本の息子は塩一升の娘の屋敷でやとわれて、なんとか暮らせるようになったという事です。
後面也是講風水輪流轉、性格惡也是天賜與自身無關、水往河裡流這就變成河、水往海里流也就成了海、而水本身無法作出抉擇、只能一味選擇朝低處流動、人亦同水一樣、只能作的出認為是當前對自己對有利的抉擇、環境的不同構成認知的差異、而任何生命的出生都不是出於自己意願、也就是講這個差異無法去控制、就如同多米諾骨牌已經被決定好一樣、自由意志才是直接推導了局勢走向無法被改變的必然結果、人只是一味的以自我意志去倒塌、而非是作出改變、到頭來、是命也是自己、善不值揚、惡無須懲、曉得這點、女主人過也是收了這個落魄貨當了自己家奴、也算是放過自己。

おしまい
结束

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