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福娘童話集 > 日本民間故事 > 十一月
11月8日の日本民話
(11月8日的日本民間故事)

桂川(かつらがわ)の餅屋の娘
蛇女
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、京の町はずれに住む夫婦に、ようやく赤ちゃんが授かりました。
到好久以前、住到都會郊區的兩夫妻終於是幫個小兒求到了。
長い間子どもが出来ずにあきらめかけていたので、二人はとても大喜びです。
也是講一直想要個小兒但是遲不見來、這都跟自己講要算了的時候、突然就有了。
さて、お腹の赤ちゃんがそろそろ産まれそうになると、男は心配で心配でいてもたってもいられず、丹波(たんば)の老ノ坂(おいのさか)にある子安地蔵(こやすじぞう)に安産をお願いに行きました。
等到真的肚子大起來要生的時候、男的過也是一天到夜做坐立不安了、為求個心安、也是想托個福讓小兒順產、男的走了個廟拜下子菩薩。
「子安地蔵さま。どうか子どもが、無事に生まれますように」
這就對到送子觀音要別個大慈大悲啦。
するとそこへ、別のお地蔵さんがやって来て言いました。
拜到拜到這就又來條傢伙也來送子觀音這裡了、別個也是條菩薩。
「子安地蔵さま、わたしの知り合いに難産でひどく苦しんでいる母親がいます。どうか一刻も早く、あの母親を救ってやって下さいませ」
講自己現在這有條信徒天天拜自己、但是現在別個難產了、自己又解決不了這事、過就喊別個過去搭一手
一度に二つの頼み事をされた子安地蔵は、困ってしまいました。
送子觀音人也是一個懵了、這一下兩條傢伙過來逽自己、自己只有一個啦。
「はてさて、我が身は一つだから、同時に二人の願いを聞いてやることは出来ない。
一体、どうしたものか?」
我又不會分身術、想搞也一次幫不了你們兩條傢伙啦。
子安地蔵はしばらく考えると、男に向かって言いました。
菩薩原地獃了一陣、想半天、對到男的講了。
「先のお方。すまないが、苦しんでいる者を先に助けねばならん。
別個已經開始生了、這痛到不行、我先去跑一躺、你就到這裡等我解決完回來。
それが終われば必ず戻るから、ここで待っていて下され」
一下就好、反正我是不得跑的。
そして子安地蔵は、後から来たお地蔵さんと一緒に出かけてしまいました。
這就送子觀音跟到後來的插隊的菩薩先走了去。
「まいったな、いつ帰って来るんだろう?」
男は家に残してきた妻の事が心配でしたが、ここまできた以上、手ぶらで帰るわけにはいきません。
但是等了好大一陣、這人過不見來啦、男的又好擔心自己屋裡的堂客、不等了、回去守到去、但這都來了、事辦不好又是條大案子自己人回去也不起作用啊。
そしてやっと帰ってきた子安地蔵をせきたてるように、男は家へ向かいました。
等了個大半天別個終於是搞完了自己事、男的就帶到觀音馬上往自己屋趕去啦。
その途中、子安地蔵はすまなそうな声で言います。
路上觀音也是透露了。
「実はな、お前の妻は難産の末に、子を死産する運命にあったのじゃ。
講你屋其實也是條難產的命哦、生落來也是條死胎。
しかし、こうしてお前がわしのところに来たのも何かの縁、今回は何とか赤子の命を助けてやろう。
但你人既然也是來了、我這不幫也不像、但也是講我就這個本事了。
だがな、それも十八までじゃ。
就最多只能幫你緩到一十八。
その子は十八になった年に、桂川に命をささげることになるだろう。
等到十八那年這人也就命歸桂川了。
すまんが、これ以上はわしの力でも、どうにもならないのだよ」
你要想好啦、長痛不如短痛、我話也是先講到這裡、讓你好有個心理準備。
男はそれを聞いて、びっくりしました。
自分の子どもが、十八才で死ぬというのです。
でも、死産よりはましです。
男的也是一驚、但想到這活落來總比死了好啦。
男は家に帰ると、妻が寝ている部屋へ飛び込みました。
到屋了、男的跟到往堂客房裡去。
すると妻は難産でしたが、子安地蔵の言った通り元気な男の子を産んでいたのです。
雖講不是順產、但這小兒也是落來了。
それを見て、子安地蔵が男に言いました。
菩薩看到了已經預料到的結果也是講了。
「わしはこれで帰るが、その赤子の運命を忘れるでないぞ」
我這就回去了啦、記到我講過的話啦。
男は子安地蔵を見送ると、生まれてきた子どもをしっかりと抱きしめました。
男的送走了觀音、這就抱起自己的兒。
(たとえ十八までの運命でも、立派に育ててやるからな)
心想就算只有十八年那也不短了、自己要好生珍惜。
さて、男の子は二人に大切に育てられて、すくすくと元気に育っていきました。
娘老頭都心疼自己這個兒、小傢伙外表看起來也是蹦蹦跳跳的㫘點事。
あまりに元気な様子に、男も妻も子安地蔵の言葉が間違いだと思いました。
都以為這菩薩是不是估錯了、這人看起來也健康啦、不像有甚麼先天的疾病。
(こんなに元気な子が、十八で死ぬはずがない)
そんな時、男は役所から、桂川の守り役を命じられたのです。
兩人都覺得自己兒不得到十八就不見了去。
但是突然有天、男的突然被調了崗位、過被要求到去守桂川這條河了。
桂川の近くに引っ越した男は、ふたたび子安地蔵の言葉を思い出しました。
想到桂川這條地名、男的瞬間憶起了往事、這不就是菩薩預言之地啊。
(やはりおれの子どもは、十八の年に桂川で死ぬのだろうか?)
役所からの命令なので、桂川の守り役を断ることは出来ません。
男的想拒、無奈這是命令不得不從、想到自己兒再過幾年就要命喪此地不免悲切。
こうなれば、桂川に異変がないことを祈るばかりです。
現在自己能作的就只是是期待奇蹟發生啦。
そしてとうとう男の子が十八才をむかえた日、桂川は朝からの大雨で水があふれんばかりに水かさを増していました。
終於、過小兒十八這天、桂川張了洪水、勢要幫這一切都淹了去。
(ちくしょうめ、大雨が降りやがった。だが、息子が家にいれば大丈夫だ。いくら何でも、家までは桂川の水もやってこない)
娘老頭擔心、就想幫這兒關到屋裡、心想這麼到水總不能跑自己屋裡來幫人淹了吧。
男がそう思って桂川に出かけようとした時、息子が声をかけてきました。
而老頭這條時候卻要去河頭邊上站崗去了、要出門的時候、被兒喊停了。
「お父さん、今日はお願いがあります。
わたしも、今日で十八です。
お父さんの代わりも、つとまる年です。
講今天是自己滿十八歲的生日、我人也大了、這就今天開始讓我去代勞。
桂川の事はわたしにまかせて、お父さんは家にいて下さい」
講河頭的事以後這就都交自己了、讓老頭到屋裡等自己回來。
息子はそう言うと男の止める声をふりきって、笠一つで雨の中へ飛び出して行きました。
兒不顧老頭反對、斗笠一帶、人自雨中奔去了。
男はこれも息子の運命だとさとり、妻に息子の最後が来た事を告げました。
男的也是徹底懂了、這就是命、也是跟自己堂客講自己兒大限已經來了。
そして息子のなきがらを持ち帰るため、後を追って桂川へと向かいました。
自己也是出了門去、為了是這最後至少能拾回遺骨、義無反顧的朝到桂川去了。
桂川まで走っていった息子は、途中でとてもお腹が空いてきました。
兒到前面走、老頭到後面追、走到走到、路上的時候兒這就肚子開始餓起來了。
そこで先に腹ごしらえをしようと、川のそばにあるもち屋に入って名物のもちをたらふく食べました。
也是講等下自己也是站、現在反正先幫肚子吃飽起來、不然到時白受罪、逽了個店家、點了幾個招牌糍粑。
そして代金を払おうとして金額をたずねると、もち屋の娘は、
肚子脹飽了準備結賬、一問好多錢、駭一跳。
「はい。百貫です」
と、言うのです。
百貫錢。
「百貫ですか!?」
甚麼、一百貫!?
あまりの金額にびっくりしながらも、持ち合わせのない息子は娘に編み笠を渡して言いました。
兒瞬間人是驚了、一腰銅板穿滿也才一貫、這百貫自己是想帶都帶不出來啊、過就直接甩了別個一個斗笠、還就是自己出門帶到的這個。
「悪いが、今はこれを代金の代わりに受け取ってくれ。
わたしはこれから、桂川を守りに行かなくてはならない。
也是講今天㫘那麼多錢、這斗笠就先壓你這裡抵賬咯、我現在人是有要事、不去河頭不行。
無事に生きて帰れば、代金の百貫は必ず払おう。
現在你也曉得漲大水了、我也不曉得能回來吧、我若是能回這百貫肯定不得缺你的。
だが、もしもわたしが死んだ時は、この命、編み笠一枚程度だったと思ってほしい」
若是到時無人來取這斗笠也是講我已經去了、並不是不守這個信、也是話先講到這裡了、希望能就一個斗笠幫這粑粑錢抵了。
すると娘はにっこり笑って、息子に言いました。
「実はわたしは、桂川の主なのです。
店家聽到兒的這話就開始笑。
講是自己是故意日弄你的、這桂川的水神實際就是我。
今日は、あなたのお命をいただくはずでした。
でも、あなたのやさしさに心をうたれました。
今天我到這裡守你來就是等到你跟我獻了、但發現你這傢伙確實還是有味、心也還善。
そこであなたを運命を変えて、六十一の年まで無事に生かしてさしあげましょう」
我一眼就看出你十八必死、取你也只是順了天意、但我非但可以不殺你、還可以緩下子你這條狗命到八十一。
そう言って娘は、荒れくるう桂川に飛び込みました。
這就本來是條小女兒的店家一瞬變化、飛身越入池中。
すると桂川が、急に静かな流れになったのです。
桂川一下不再翻滾、水勢是直接緩變成靜流。
その後、息子も桂川の主が言った言葉通り、六十一才まで病気一つしなかったそうです。
這過別個潭主就單是看了兒一眼改變了心意、不但不取了別個狗命、還讓別個無災無病的活到了八十一。
おしまい
结束
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