9月25日の日本の昔話
イラスト01 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 むかしむかし、あるところに、一人のお百姓(ひゃくしょう)さんがいました。 イラスト02 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 毎日、田畑へ出て一生懸命に働きますが、ちっとも暮らしが楽になりません。 イラスト03 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 そのため、もう四十才を過ぎているのに、嫁さえもらう事が出来ないのです。 イラスト04 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 さて、そのお百姓の隣に住んでいるのは村一番の長者(ちょうじゃ)で、倉(くら→食物を貯蔵する倉庫)には米俵(こめだわら)が山のようにつんでありました。 イラスト05 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 と、言って、家から放り出してしまったのです。 イラスト06 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 お百姓さんが寝ていると、夜中に家の外でネコの鳴き声がします。 イラスト07 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 気になって戸を開けてみたら、長者の家のネコが寒そうにふるえているではありませんか。 イラスト08 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「どうした? こんなところにいると、こごえ死んでしまうぞ」 イラスト09 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 お百姓さんはネコをかかえて家に入れると汚れた体をふいてやり、自分のふとんの中へ入れてやりました。 イラスト10 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「そいつは、もうわたしの家のネコでない」 イラスト11 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「もしお前が、人間だったらなあ。おれが畑へ出ている間に、家で麦の粉をひいてくれたら、どんなに暮らしが楽になるか」 イラスト12 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「ニャアー」 イラスト13 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 さて、次の日の夕方、お百姓さんが畑からもどってくると、明かりもないのに家の中からゴロゴロと石うすをひく音が聞こえてきます。 イラスト14 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「お前、本当にわしの言うことがわかるのか? いや、ありがとう」 イラスト15 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「おかげさまで、とても幸せな毎日が送れます。 イラスト16 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「よし、わかった。行っておいで」 イラスト17 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 お百姓さんがネコのために、なけなしのお金を袋(ふくろ)に入れて首に結びつけてやると、ネコは喜んで家を出ていきました。 イラスト18 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 それからしばらくして、ネコは無事にお伊勢さんへ着く事が出来ました。 イラスト19 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「神さま、どうかわたしを人間にしてください。わたしを可愛がってくれる人のために、もっともっとつくしてあげたいのです」 イラスト20 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 ネコはいつのまにか、美しい人間の娘になっていたのです。 イラスト21 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 お百姓さんが持たせてくれた金のおかげで、安い宿屋(やどや)に泊まる事も出来ました。 イラスト22 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「お前、本当に人間になれたのか?」 そこでお百姓さんは、人間になったネコと夫婦になりました。 イラスト23 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 きれいでやさしいネコの嫁は、家の仕事から畑仕事まで人間以上に働きます。 イラスト24 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 おかげでお百姓さんは隣の長者をしのぐ長者となり、いつまでも幸せに暮らしたということです。 イラスト25 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 おしまい |
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