福娘童話集 > 百物語 > 一月 
      1月15日の百物語 
         (1月15日的日本鬼故事) 
          
         
カッパのかんざし 
河童簪子 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
      
        
          | ♪音声配信(html5) | 
         
        
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          | 朗読者 : 台湾居住者 Judy | 
         
       
      むかしむかし、紀伊の国(きいのくに→和歌山県)に住むカッパは、他のカッパと違って頭にきれいなかんざしをさしていました。 
        到好久以前、紀伊國(現在是和歌山縣)、那裡面住的河童跟其他地方的河童不一樣、他們頭上插了根好乖的釵子。 
         
      そのカッパが住んでいる温川(ぬるみがわ)の近くの村に、『しげの』と言う可愛い娘が住んでいたのです。 
        河童住到溫川(地名)的、這旁邊就剛好有個村、有個喊滋野的長得好乖的小女孩。 
         
      しげのは、とてもおしゃれが好きな娘です。 
        滋野就喜歡一些花俏的東西。 
       
      村人たちからカッパのかんざしの話を聞いたしげのは、 
      聽到大人門港到河童的釵子。 
       
      「一度でいいから、そのカンザシを見てみたいな」 
      他自己也是想看一哈釵子到底是長甚麼樣子的 
       
      と、親が寝しずまるのを待って家を抜け出すと、カッパがいる川へと出かけたのです。 
        等到屋裡人都睡著就偷偷跑出去、往有河童的那塊水域去。 
         
      「カッパ、いないな・・・」 
      唉、沒得河童 
       
       その日はカッパの姿がありませんでしたが、しげのはそれから何日も何日も夜になると川へ出かけて、ついにカッパを見つけたのです。 
       這天運氣不好米看到河童、滋野又是晚上偷偷跑出去好幾次、這次終於看到了。 
       
      「・・・きれい」 
      我好想要 
       
      カッパのかんざしは月の光にキラキラと輝いて、夢の様な美しさです。 
        滋野看到河童的釵子到月光底下閃來閃去、就好覺得好乖。 
         
      「ああ、一度でいいから、あのカンザシをさしてみたいな」 
      滋野自己也是想幫釵子插到頭上帶一次。 
       
      しげのはすっかり、カッパのかんざしに心を奪われてしまいました。 
      就這麼到、滋野就被這個河童的釵子過(被)迷到了 
       
      そしてそれからも毎晩の様にカッパを見に行ったしげのに、ある晩カッパが、しげのに向かっておいでおいでと手招きをしたのです。 
      每天晚上都要去舊地方步(窺)兩眼、就有天晚上、河童就跟滋野招手、招呼她過來。 
       
      しげのはカッパに招かれるままに川の中に入って行き、そして二度と帰っては来ませんでした。 
      就被這麼到、人召到河裡去了、這就這也沒看到過滋野她人過了。 
       
      この事があってから、村人たちはしげのが消えた場所を《シゲノ淵》と呼ぶようになったそうです。 
      自這事發生以後、村裡人就開始幫那條潭子喊滋野潭了。 
      おしまい 
        结束 
      朗読者情報 台湾居住者 Judy 
         
 日本で20年の生活を経た後、本国の台湾に戻ったジュディーは日本と台湾の架け橋となり、通訳、翻訳、日本語教師を経験後、現在は日本語を使い、様々な分野の録音に携わっています。 
  台湾日文配音者です。 
  朗読に関するご意見ご要望はjudy.yen1204@gmail.comまでお願いいたします。 
         
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