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      福娘童話集 > 百物語 > 三月 
      3月15日の百物語 
         (3月15日的日本鬼故事) 
          
         
化け物にとられた魔除けの名刀 
      退魔刀著鬼謀了 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、京の町に、腕の良い刀屋がいました。 
        到好久以前、京都街上有個刀匠 
         
      梅雨時の、ある晩の事。 
        五月雨、一個晚上。 
         
      刀屋が注文先の屋敷へ刀を届けに行ったところ、刀の出来をとても気に入った主人が刀屋をごちそうでもてなしたので、帰るのがとても遅くなってしまいました。 
        刀工就去送刀、主人看到這刀是好高興、請師傅吃飯一直搞到好晚。 
         
       帰ろうとする刀屋に、屋敷の主人は、 
       主人看師傅也要回去了。 
       
      「雨も降っているし、近頃は化け物が現れるとのうわさだから、今夜は泊まっていきなさい」 
      要他今天住落來算了、雨天、這附近又喜歡出來鬼。 
       
      と、言ったのですが、 
      「いや、今日は魔除けの名刀をたずさえてますから、何が出ようと、ご心配にはおよびません」 
      不要緊、我今天身上幫退魔刀佩到的、穩到很。 
       
      と、刀屋は屋敷を出ると、自分の店のある西の方角を進みました。 
      刀工也就往自己店子去了。 
       
      しばらく行くと、ある家の門の下で、一人の小坊主が雨宿りをしていました。 
      走幾腳、看到個小屁股躲雨回不去。 
       
      年は六つか七つくらいで、身なりはちゃんとしていますが、この雨で全身がびしょぬれです。 
      六七歲、穿到也不是破破爛爛的、就是全部被打溼了。 
       
      「おや? どこの小僧さんだ? かわいそうに、和尚さんにしかられて寺を飛び出したかな? よしよし、わしが寺まで送ってやろう」 
      你是那個廟裡面的啊?被和尚罵不敢回去啦?我幫你送廟裡頭去啊。 
       
      刀屋がかさをさしかけると、小坊主は何も言わずに歩き出しました。 
      刀工就幫小屁股持傘、小屁股兩踋過直接走了。聲都不作 
       
      「これ、待ちなさい。そのまま雨に濡れては、風邪をひくぞ」 
      你喜歡淋雨啊、不怕感冒啊。 
       
      「・・・・・・」 
      反正就是不港話。 
       
      刀屋が話しかけても、小坊主は一言も返事をしません。 
      港甚麼都不應 
       
      でもやがて小坊主はふと立ち止まると、刀屋にゆっくりと顔を向けました。 
      後面突然一停、幫臉轉過來看刀工。 
       
      「よかった、やっと止まってくれたか。・・・ひぇーっ!」 
      刀工還以為這小屁股不耍脾氣、願意港話了、好高興、我日日日日! 
       
      刀屋は、小坊主の顔を見てびっくりです。 
      看到小屁股臉幫自己骸一跳。 
       
      なんと小坊主顔には、大きな目が一つしかなかったのです。 
      怎麼眼睛就一條而且鼓的好大。 
       
      「一つ目小僧だー!」 
      單眼鬼! 
       
      そう言って刀屋は、気を失ってしまいました。 
      刀工是人著骸暈了。 
       
      明け方になって、刀屋はやっと我にかえりました。 
      天亮人才醒。 
       
      「はっ、そうだ、魔除けの名刀は? そしてここは、どこだ?」 
      剛一清白、我退魔刀啦?這是哪裡? 
       
      まわりを探してみると、かさやちょうちんはそばに落ちていましたが、魔除けの名刀はどこにも見当たりません。 
      自己傘和燈籠都還落到旁邊的、就是退魔刀不見了。 
       
      そして不思議な事に刀屋は西の方角へ歩いていたのですが、刀屋が倒れていたのは正反対の町の東のはずれだったそうです。 
      怪事、刀工回去往西、醒過來發現自己人是到東邊。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
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