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            福娘童話集 > 百物語 > 九月 
      9月12日の百物語 
         (9月12日的日本鬼故事) 
          
         
おんぼろ寺のカニ問答(もんどう) 
      螃僧 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      
      むかしむかし、ある村の外れに、和尚(おしょう)さんのいないオンボロの空き寺がありました。 
        到好久以前、村邊上一個廟、連條和尚都覓(沒)得、廟也是條稀巴爛的廟。 
         
      いつまでも空き寺では困るので、村人たちは、これまでにも何度か新しい和尚さんに来てもらいました。 
        廟裡面怎麼還是要有條和尚、村裡人就好幾次去請和尚進廟。 
         
      けれど、どの和尚さんも夜のうちに化け物に襲われて、次の朝には食い殺されてしまったのです。 
      問題是哪條和尚都是半夜住到廟裡面被條不曉得甚麼東西攻擊、第二天早上就著吃剩死到哪裡的。 
       
      今までに、何人の和尚さんが化け物に食い殺されたことでしょう。 
      到現在為止和尚已經都著吃好幾條了。 
       
      やがて村人たちは新しい和尚さんを頼むのを、あきらめてしまいました。 
      後面村裡面也是放棄邏和尚了。 
       
      ある日の夕方、この村に旅のお坊さんがやって来て言いました。 
      就有天黃昏、一條和尚從這條村過路。 
       
      「この辺りに、寺はないでしょうか? 泊めてもらおうと思っているのですが」 
      就訪這邊有廟吧、港自己想去落個腳。 
       
      「はあ。この先の空き寺がありますが、化け物が出るとの話ですよ」 
      前面就有條啊、不過是條空傢伙、都港裡面有鬼到啦。 
       
      村人はお坊さんにそう言いましたが、お坊さんは気にした様子も無く空き寺に向かいました。 
      村民也是提醒廟裡面不穩當、但是和尚覓去在意、直接朝廟裡面去了。 
       
      さて、お坊さんが空き寺に行ってみると、これがひどい荒れ寺です。 
      港是條空廟、和尚一到、發現不僅空、還稀卵爛的。 
       
      「まあ、夜つゆがしのげるだけでもありがたい」 
      不過也覓去挑剔、心裡想能有個躲雨的地方就不錯了。 
       
      お坊さんは本堂に行くと、お経をあげはじめました。 
      和尚進了廟堂就開始念起經了。 
       
      夜が更けても、お坊さんがお経を続けていると、風もないのにローソクの火がユラユラとゆれて、本堂の阿弥陀(あみだ)さまが恐ろしい顔になりました。 
      夜深了、和尚還是繼續幫經唸到的、怪事、燭火覓風卻也開始搖、廟堂的大佛容貌此時也猙獰了起來。 
       
      阿弥陀さまは顔をまっ赤にして、大きな目の玉をグルグルと動かしながらお坊さんをにらみつけます。 
      佛像臉變紅、大眼珠子轉動、就對和尚認到的。 
       
      「グフフフフッ、よく来たな」 
      還敢來這裡啊、是那個過你的狗膽。 
       
      お坊さんは、お経を続けながら無視をしました。 
      和尚只是唸經、不去關注佛像。 
       
      (これが、この寺に住みついている化け物か。まあ、ほっておこう) 
      廟裡面的鬼、港的估計就是這條了、不必觸碰、隨他就是。 
       
      するとどこからか、黒いはかまの小坊主が現れて言いました。 
      這時一條穿到黑褂子的小和尚又出現了。 
       
      「こら坊主、お前と問答(もんどう)をしたい。答えられねば取って食うが、いいか?」 
      喂、和尚、以你狗命為注、我們來論道、敢吧? 
       
      (やれやれ、仕方がない。相手をしてやるか) 
        和尚其實也只能接受。 
         
      お坊さんはお経をやめると、小坊主に言いました。 
      這也就不唸經了、回答小和尚。 
       
      「いいだろう。問答をしてやろう」 
        那你就港吧。 
         
      「では、行くぞ。大足二足(たいそくにそく)、両足八足(りょうそくはっそく)、二眼天眼通(にがんてんがんつう)にして、色紅(いろべに)とは、これいかに?」 
      大腳有二、雙足為八、兩眼看現在過去未來、身紅、這是條甚麼? 
       
      「あははははは。これはたやすい問答だ。足の数ですぐにわかる。それは、カニだ!」 
      簡單、我光是數踋就曉得是螃夾了。 
       
      お坊さんが言うと小坊主が、 
      和尚一言、小和尚直接 
       
      「ギャアアーッ!」 
      啊啊啊! 
       
      と、叫び声をあげて消えました。 
        叫一聲過不見了。 
         
      見ると、怖い顔をしていた阿弥陀さまも、いつものおだやかな顔に戻っていました。 
      在看那佛像、也不猙獰了、變得和顏悅色起來。 
       
      次の朝、心配した村人たちが空き寺にやって来ると、お坊さんが寺の掃除をしていました。 
      第二天早、村裡人就擔心和尚莫是又著吃了、就來廟裡面了、看到和尚到掃地。 
       
      「あんれ? お坊さま、化け物は出なかったかね?」 
      唉?晚上覓看到鬼啊? 
       
      「いや、出ることは出たが、問答をといてどなりつけたら、どこかへ消えよった。今、掃除をしながら探しているところだ。すまんが、手伝ってくれんか?」 
      來了、就和我港二句話、叫一聲不曉得去哪裡了、我也是掃地順便邏哈子去哪裡了、要一起來邏吧? 
       
      そこでみんなが探し回ると、お寺のえんの下に大きなカニが死んでいました。 
      這就村民和和尚一起邏、屋簷下面地板那地基底下、一條好大的螃夾死哪裡的。 
       
      その死んだカニの近くには、カニに食い殺された人間の骨が散らばっています。 
      螃夾邊上還有好多吃剩的死人骨頭撒到的。 
       
      「どういう理由でカニが住み着いたかは知らぬが、これでもう化け物は出ないだろう」 
      我也不曉得這螃夾的具體脈絡、不管看這樣子以後廟裡面是安穩了。 
       
      お坊さんはカニの化け物に殺された人たちと、化け物ガニをねんごろにとむらってやると、村人たちにお願いされるまま、このお寺の和尚さんになったそうです。 
      和尚幫死人骨頭超度了去、亦跟大螃夾也是唸經幫助其往生、後面村裡人又都是請拖(請求託 
      おしまい 
        结束 
         
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