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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月13日の百物語
(11月13日的日本鬼故事)
泣きべそしゃれこうべ
骨泣
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、一人の百姓(ひゃくしょう)が隣村から家へ帰る途中、日が暮れてきたので近道をしようと墓場の中を通りました。
到好久以前、一條農民從鄰村回屋、因為天快要黑了、就打算走近道、但是中間隔的有一塊墳地。
そして何か丸い物をふんづけたと思ったその時、いきなり足元から怒鳴られました。
這就踋底下像是踩得條甚麼圓東西樣的、被踩的那條傢伙一哈大叫。
「やいやい! よくもおれさまの顔をふみつけおったな!」
幹!有狗膽踩你爹的腦鬠啊!
驚いた百姓が足元を見ると、百姓がふんづけた丸い物は人間のしゃれこうべ(→ガイコツの頭)で、そのしゃれこうべがあごをカクカク動かしながら怒鳴っていたのです。
農民這一哈著駭一大跳、往踋上一看、一條骷髏頭、還到地上滾來滾去火氣好大。
しゃれこうべが、また怒鳴りました。
骷髏頭這就又講話了。
「この百姓め。ふみつけた仕返しに、孫の代までたたってやるぞ!」
賤農、敢踩爹腦鬠、我要讓你屋爛三代、一直到你孫。
ところが百姓も気の強い男で、しゃれこうべに怒鳴り返しました。
但是農夫這也脾氣來了、對到骷髏頭講。
「やかましい! こんなところで道を通せんぼうするのが悪いんだ! 引っ込め!」
跟老子爬、到路中間幫路擋到、還怪別個要來踩你!
「引っ込めと言われても、おれ一人ではどうにもならんわ!
我就一條腦殼!我是要怎麼移啦!
イヌの奴が、おれをこんなところへ運んで来たからで、なにも好きこのんでここにいるわけじゃあない!」
爹是他媽著一條狗叼過來的、又不是我想到這裡!
「それなら、お前をここに運んで来たイヌをたたってやるのがすじだろう。どうしてイヌをたたってやらないんだ」
那你就讓那條狗爛三代啊、你不是能嗎?
するとしゃれこうべは、ため息をついて答えました。
這骷髏頭就這麼講。
「たたれるものなら、たたっておるわ。
要是可以咒我早就咒了。
あいつらはしょっちゅう墓場をうろついて、おれたちにひどい事をする。
那幾條狗每天都是到墳地這邊那邊轉、挖坑刨骨頭、盡搞些鬼事。
ところがイヌでは、たたるにもたたられん。
問題是這狗它有狗運。
なにしろあの連中は運勢(うんせい)が強すぎて、おれ程度では歯が立たないんだ」
我還㫘得咒它的本事
「何だと!
啊!
それじゃあ、この百姓さまは、イヌよりも運勢が弱いというのか!?
那你連條狗都咒不到還想爛我三代啊!?我違連條狗都不如?
やい、しゃれこうべ!
你是骷髏頭吧!
きさまは亡者(もうじゃ→成仏出来ない死人)でも、元は人間だろう!
就算變了鬼、你生前還是條人啦。
百姓さまがイヌよりも運勢が弱いとは、どういうりょうけんだ!」
你竟然覺得我不如一條狗!
「そ、そう言われても・・・」
也不是這個意思…………
百姓に怒鳴られて、しゃれこうべは泣き声になってきました。
這一哈形式就反過來了、農夫處到腦鬠罵、還幫鬼都骸哭了。
「どうか、このあわれな亡者をせめないでください。
趕快跟農民道歉講好話讓別個莫去追究這事。
さっき、『孫の代までたたってやるぞ』と言ったのは、うそです。
我剛剛講爛你屋三代其實是騙人的。
実はあなたさまはとても運勢の強いお方で、とてもとても、たたる事など出来ません。
實際上你運勢旺了個卵卯翻天、我都巴不到你的毛。(毫毛不及)
謝りますから、どうかこのしゃれこうべをあわれと思って、土の中に埋めてください。
又講這就看自己著孽、想喊農民幫自己邏到個地方埋起來。
恩にきますから」
講大恩銘記
「恩にきる?
還大恩銘記!
アハハハハハッ。
農民笑了個卵卯翻天。
おれはお前の様な泣きべそしゃれこうべに、恩をきせようとは思わんわい」
我埋你個狗雞巴、爬!
百姓はしゃれこうべを蹴り飛ばすと、さっさと家へ帰って行きました。
農民這就幫踋上的骷髏頭一膼、回去了。
いじわるをせずに、埋めてあげればいいのにね。
也是講何苦不跟骷髏頭埋了、做個順水人情啦。
おしまい
结束
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