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      2月1日の日本の昔話 
          
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        イラスト 「みずしま薫」 
         
        因幡(いなば)の白ウサギ 
        鳥取県の民話 → 鳥取県の情報 
         
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        投稿者 「ろうどくちーず」  ろうどくちーず 
         
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        投稿者 「ちょこもち」  ちょこもち 
         
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        投稿者 「天乃悠の朗読アート」   天乃悠の朗読アート 
         
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        投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」 
         
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      投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読 
       
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      投稿者 「眠りのねこカフェ」 
       
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      制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】 
       
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      投稿者 「癒しの森っ子」  
       
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      投稿者 「ぐっすり眠れる優しいおやすみ朗読」 
      
       
      
       
      
        
          | ♪音声配信(html5) | 
         
        
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          | 音声 ちーさんのちーさな朗読会 | 
         
       
      
       むかしむかし、隠岐(おき→島根県)の島という小さな島に、一匹の白ウサギが住んでいました。 
 ウサギは毎日浜辺に出ては、海の向こうに見える大きな陸地に行きたいと思っていました。 
 
 ある日の事、良い事を思いついた白ウサギは、海のサメに言いました。 
「サメくん、ぼくの仲間と君の仲間と、どちらが多いか比べっこをしよう。君たちは向こう岸まで海の上を並んでくれ。ぼくはその上を数えながら飛んで行くから」 
「いいよ」 
 お人好しのサメは、白ウサギの言う通りに向こう岸まで並びました。 
「じゃあ、始めるよ。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」 
        
       
         白ウサギはサメの上をジャンプしながら、向こう岸まで渡りました。 
        「やーい、だまされたな。比べっこなんてうそだよ。お人好しのサメくん。ぼくはこっちに渡りたかっただけなのさ」 
         それを聞いたサメは怒ってウサギを捕まえると、ウサギの皮をはいでしまいました。 
        「うぇーん、痛いよ!」 
         皮をはがされたウサギが泣いていると、若い神さまたちがそこを通りかかり、 
        「海水を浴びて、太陽と風に当たるといいよ」 
        と、言いました。 
         ウサギが教えられた通り海水を浴びると、ますます痛くなりました。 
         そして太陽と風に当てると、さらにもっと痛くなりました。 
         そこへ、大荷物を持った神さまがやって来ました。 
         その神さまは意地悪な兄さんたちに荷物を全部持たされていたので、遅れてやって来たのです。 
        
       
        「かわいそうに、まず池に入って、体の塩気を良く洗うんだ。それから、がまの穂(ほ)をほぐしてその上に寝転がればいいよ」 
         ウサギがその通りにすると、やがて痛みも消えて、全身に元通りの毛が生えてきました。 
         この心やさしい神さまは、のちにオオクニヌシノミコトと呼ばれ、人々にうやまわれたそうです。 
      おしまい 
      ※ ウサギが海を渡った動物は『鰐・和邇(わに)』と言われています。 
      このお話の様にウサギが海を渡った動物は「サメ」ですが、イラストなどでは爬虫類の「ワニ」と勘違いされている事が多いです。 
        なぜでしょうか? 
         
        日本に「ワニ」がいたのは数十万年前の化石だけで、当時の日本人は「ワニ」を知りません。 
           
        インドや東南アジアにも「因幡の白兎」に似たお話は伝わっています。 
        このインドや東南アジアに伝わるのは、爬虫類の「ワニ」です。 
           
        インドや東南アジアでは、「ワニ」を凶暴で恐ろしい生き物と伝えられています。 
        日本でも「サメ」は凶暴で恐ろしい生き物です。 
           
        その様な考えで勘違いが起こり、因幡の白兎に登場する『鰐・和邇(わに)』がサメではなくワニと間違えられているのです。 
         
         
        
        
      
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