ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) > こばなし(日本民間小故事) > 三月
3月5日小話
春はさぞかし
春天一定(很吵)
翻訳者 廣東省恵州学院 陳怡彤
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
二人の男が、こんな話をしました。
两个男人说着这样一件事情。
「お前さんの生まれは、とても寒い国と聞いたが、どんな具合だ」
“我听说你的家乡是一个非常寒冷的地方,那儿的情况是怎样的呢”
「そうですな。
寒中(かんちゅう→冬の寒い時期)などは、はしをぜん(→料理をのせる台)に置きますと、ぴたりとくっついてしまって、もう食べる事は出来ません。
それに、ちょっと話をしても、話が壁に凍り付いてしまいます。
ですから寒中の話は、残らず壁に付いたままです」
“是啊。寒冬(冬天的寒冷时期)之类的时候,如果把筷子放在小饭桌上(→放饭菜的台子),就会紧紧地贴合在一起,都吃不了饭了。而且,稍微说一下话,话就会冻结在墙上。所以,寒冬时分的故事,全部都还挂在墙壁上呢”
「それは大変だ。それでは春になると声が溶け出して、さぞかし、やかましい事だろうな」
“那可不得了。那么一到春天的时候,声音溶化了,一定很吵吧”
♪ちゃんちゃん
锵锵
(おしまい)
(完结)
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