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福娘童話集 > 日本民間故事 > 二月

2月22日の日本民話
(2月22日的日本民間故事)
石子づめになった子

しじみの恩返し (健全普通話版)
蜆貝的報恩

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

むかしむかし、小川のそばの小さな家に、太郎という男の子がお母さんと二人で暮らしていました。
在很久很久以前、小溪流的附近有著一個家、太郎和母親兩人就在這相依為命而活。

まだ子供の太郎は、お母さんを助ける為に、それはよく働きます。
還只是著小孩子的太郎就為了幫忙母親分憂勤奮的開始幹起了活。

山へたき木を取りに行ったり、近くの家に手伝いに行ったり。
不是在上山砍柴就是在近處的人家裡給人打工。

そうして食べ物をもらっては、やっとその日を暮らしていました。
而以此換取來的食物也維繫起了這個家。

ある日の事、山へしばをかりに出かけた太郎は、大雨に降られて、びしょぬれになって帰ってきました。
可是有一天、今天在太郎上了山砍柴之後天空中是突然下起了大雨、這下可給太郎淋雨淋了溼嗒嗒的一身。

お母さんは太郎の体をふいて暖めましたが、その夜、太郎は高い熱を出してしまいました。
母親連忙給回到家的太郎擦拭起身子然後又將他弄暖、可就是半夜、太郎還是發起了高燒。

お医者さんに診てもらいたくても、お金がないので出来ません。
即便母親很想喚來一位醫生為太郎診治、可家中根本就沒有多出的錢。

「せめて、薬があればねえ」
唉、家中若是至少有點藥的話該多好呀

熱が下がらずに苦しそうな太郎を、お母さんは一生懸命看病しました。
面對著發起了高燒苦不堪言的太郎、母親唯一現在能做的卻只能是守護在床邊。

何日かたつと、さすがにお母さんもくたびれて、太郎の枕元でうとうとと眠ってしまいました。
時間過去了好幾天、不眠不休的母親終也是抵禦不了疲憊犯起了睏、就這樣一頭倒在了太郎的枕頭邊也靜悄悄的睡去了。

するとどこからか、可愛らしい声が聞こえてきます。
就這樣、奇妙的事件發生、不知是從哪兒傳來了一陣精靈般的耳語。

「あの、もしもし、太郎のお母さん」
你好你好、聽得見嗎?太郎的媽媽。

声に目を覚ましたお母さんが、はっとして部屋を見回すと、部屋のすみにしじみが一つ転がっています。
聽到了聲音後的母親馬上從睡夢中醒來、將屋子的四周掃了一個遍、但也就只是在屋子的角落裡看到一枚倒地的蜆貝而已。

「まさか。しじみがしゃべるはずは」
難道剛剛是這枚小蜆貝在朝著我說話嗎?這絕對不可能呀。

お母さんがそう言うと、しじみはコロコロと転がりながら、お母さんのそばにやって来て言いました。
可就是在母親這樣自言自語道時、那枚蜆貝竟然開始滾動了起來、靠近了母親的腳邊開始說起了人話

「いえ、声をかけたのはわたしです。
你錯了、剛剛說話的人可就是我。

わたしは小川に住んでいるしじみですが、この前の大雨で流されてきました。
我就是住在這附近的小溪流之中的蜆貝、可最近不是因為下了一場大雨嗎。

このままでは、わたしたちしじみは海に流されて、塩水で死んでしまいます。
因為大雨的沖刷、現在我們這群住在小溪流裡的蜆貝們都要被大水帶入海洋了、而海裡面的鹽水是會讓我們死亡的。

お願いです。
求求你了。

どうかわたしたちを、川上の水のきれいな所へ、戻していただけないでしょうか?」
能希望你幫助我們大家這個忙嗎?請將我們從現在的地方重新送回到去清澈的小溪上流。

それを聞いたお母さんは、にっこり笑いました。
聽到了蜆貝委託、母親爽口一笑。

「そんな事、お安いご用ですよ」
這不是很輕易嗎?那就交給我來給你們辦吧。

するとしじみは安心した様に、コロコロと部屋から出て行きました。
就這樣、這隻蜆貝像是完成好了任務一般安心的回去了、就那樣像個車輪一樣咕嚕咕嚕的滾出了屋外。

しじみがいなくなると、お母さんは、
直到已經完全不見了小蜆貝的身影、母親這下才反應了過來。

(はて、今のは夢だったのかしら?)
哎呀、這可是讓我撞見了甚麼稀奇事、這定是一個夢吧?

と、首をかしげながらも、ザルを持って家を出ました。
母親此時自己也是很惘然、歪起來脖子開始思考、可隨後還是帶上了一個小竹簍走出了家門。

そして月明かりにキラキラと流れる小川に顔を近づけて見ると、確かに川底にはしじみがたくさんいます。
就這樣依靠著天上的一輪明月、母親獨自一人來到了小溪、然後便就是俯下身子去將臉靠緊水面一眼望下水底、這就確實的將一大群的蜆貝給全部發現了。

「大変。夢でも本当でも、とにかくしじみを助けなきゃ」
天啦、真的可是有這麼一大群蜆貝呢、不管是現實還是夢境、總之都不能讓它們被洪流帶去了海里呀。

お母さんは冷たい水の中にザルを入れてしじみをすくうと、それを持って山を登りました。
就這樣母親趕緊的將竹簍泡入了冰涼的河中水、然後用雙手一把把的將這些個小蜆貝全部給捧了進去、而後又開始了爬山。

そして湧き水に近い静かできれいな流れに、そっとしずめてやりました。
又等來到了一處清澈的冷泉、母親便緩緩的將所有的蜆貝都自竹簍中倒出了。

それからまた戻って、もう一度しじみをザルですくい山へ連れて行きました。
而後的母親又一次是回到了小溪流的所在、繼續裝滿了自己的竹簍然後又爬上了山。

それを何度も何度も繰り返して、ようやく全てのしじみを救い出すと、しじみたちは声をそろえてお母さんに言いました。
就這樣如此三番五次的來回反復、終於這次是到達了救援出所有蜆貝的最後一輪、而就當所有的小蜆貝都被救出了之際、此時的它們都一齊對著母親說話了。

「どうも、ありがとう。お礼に、太郎さんの病気を治してあげますよ」
真的真的十分感覺、我們會報答這份恩情將你家的太郎給醫好的。

それを聞いたお母さんは、にっこり笑って山を下りました。
母親聽見了這個、臉上也洋溢起了笑容隨後下了山。

家に帰ると、高い熱で寝ていた太郎が元気に出迎えてくれました。
正當開門的瞬間、本來是生著病的太郎竟也是前來迎接、看上去人還十分精神了。

「お母さん、おかえりなさい」
母親大人、歡迎回家。

「おや、まあ!?」
甚麼?!這……竟然。

お母さんが太郎の熱をはかってみると、うその様に下がっています。
母親看到了太郎現在的活潑樣子反倒還吃了一驚、連忙摸起了他的額頭、高燒真就如發生了奇蹟一般的退了。

「あのね、夢の中にしじみが現れて、助けてくれたお礼だといって薬を飲ませてくれたんだよ」
其實是這樣、就在剛剛我有做了一個夢、夢境中出現了一枚蜆貝先生、他說是作為得到了幫助的禮物讓我將一服藥給吞下了。

「そうかい、それはよかったね」
是這樣啊、那可真是太好了。

それから太郎とお母さんは、いつまでも幸せに暮らしました。
就這樣、故事結束、從此以後的太郎與母親是一直過起了幸福的生活。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

しじみの恩返し
蜆貝報恩

むかしむかし、小川のそばの小さな家に、太郎という男の子がお母さんと二人で暮らしていました。
到好久以前、河邊起了個小屋、子母兩人住一起、兒喊太郎。

まだ子供の太郎は、お母さんを助ける為に、それはよく働きます。
太郎還是小兒的時候就開始幫媽作事。

山へたき木を取りに行ったり、近くの家に手伝いに行ったり。
到上山砍柴、別個屋裡幫忙。

そうして食べ物をもらっては、やっとその日を暮らしていました。
等到過飯吃的時候也是天要黑了。

ある日の事、山へしばをかりに出かけた太郎は、大雨に降られて、びしょぬれになって帰ってきました。
就有天、上山砍柴的太郎落雨了、回去的時候淋了個膠溼。

お母さんは太郎の体をふいて暖めましたが、その夜、太郎は高い熱を出してしまいました。
媽就幫太郎擦水搞乾起來、但是晚上還是受涼發燒了。

お医者さんに診てもらいたくても、お金がないので出来ません。
想去邏醫生診、也㫘錢。

「せめて、薬があればねえ」
要是有點藥就好了啦。

熱が下がらずに苦しそうな太郎を、お母さんは一生懸命看病しました。
太郎高燒不退、媽就一直到兒邊上守到的。

何日かたつと、さすがにお母さんもくたびれて、太郎の枕元でうとうとと眠ってしまいました。
幾天幾夜媽也疲了、到太郎的枕頭邊上睏落了去。

するとどこからか、可愛らしい声が聞こえてきます。
這時一陣歡快的聲音就傳過來了。

「あの、もしもし、太郎のお母さん」
太郎媽、太郎媽、喂喂。

声に目を覚ましたお母さんが、はっとして部屋を見回すと、部屋のすみにしじみが一つ転がっています。
媽眼睛被聲音一睜、屋裡看一圈邏聲音來源、房間角落的一個蜆貝一滾。

「まさか。しじみがしゃべるはずは」
蜆貝講話了?

お母さんがそう言うと、しじみはコロコロと転がりながら、お母さんのそばにやって来て言いました。
媽還到遲疑、蜆貝就滾啊滾、滾到媽邊上幫話講了。

「いえ、声をかけたのはわたしです。
就是我、就是我。

わたしは小川に住んでいるしじみですが、この前の大雨で流されてきました。
我是河裡面住到的蜆貝、之前下大雨被衝到這附近。

このままでは、わたしたちしじみは海に流されて、塩水で死んでしまいます。
依照這個勢頭、我們就要被帶海裡面去啦、鹽要幫我們醃死的。

お願いです。
求你。

どうかわたしたちを、川上の水のきれいな所へ、戻していただけないでしょうか?」
可以幫我們都撿起來送到上游水清的地方去吧。

それを聞いたお母さんは、にっこり笑いました。
媽聽到一笑。

「そんな事、お安いご用ですよ」
這事簡單。

するとしじみは安心した様に、コロコロと部屋から出て行きました。
蜆貝這就安心了去、滾到滾到出屋了。

しじみがいなくなると、お母さんは、
看到蜆貝一不見。

(はて、今のは夢だったのかしら?)
媽還以為是自己到作夢。

と、首をかしげながらも、ザルを持って家を出ました。
感覺有些不真實、但還是取到竹盆出門了。

そして月明かりにキラキラと流れる小川に顔を近づけて見ると、確かに川底にはしじみがたくさんいます。
夜了、天上的月亮幫河水一照、裡面的蜆貝確實是滿了。

「大変。夢でも本当でも、とにかくしじみを助けなきゃ」
不管是不是真的、這些蜆貝都免不了入海而死的命運、媽就準備幫它們全部撈起來。

お母さんは冷たい水の中にザルを入れてしじみをすくうと、それを持って山を登りました。
媽這就幫竹盆攡到河沙底部一舀、一盆子的蜆貝就過一下㧚上來了、開始上山啦。

そして湧き水に近い静かできれいな流れに、そっとしずめてやりました。
這就來到塊山泉的靜流處、幫蜆貝一放。

それからまた戻って、もう一度しじみをザルですくい山へ連れて行きました。
這就又回去、又是舀一盆子蜆貝上山。

それを何度も何度も繰り返して、ようやく全てのしじみを救い出すと、しじみたちは声をそろえてお母さんに言いました。
來回數次的往復、蜆貝也是被撈完了、放下最後一盆的時候、這些個蜆貝就講話了。

「どうも、ありがとう。お礼に、太郎さんの病気を治してあげますよ」
講了些感謝的話、幫太郎的病也承諾診好起來。

それを聞いたお母さんは、にっこり笑って山を下りました。
媽也滿足的下山了。

家に帰ると、高い熱で寝ていた太郎が元気に出迎えてくれました。
一到屋門口、病已經好了的太郎出來迎了。

「お母さん、おかえりなさい」
這就問好。

「おや、まあ!?」
媽還到訝異。

お母さんが太郎の熱をはかってみると、うその様に下がっています。
就摸下子太郎腦鬠看還炦不炦、怪事、燒一下退了。

「あのね、夢の中にしじみが現れて、助けてくれたお礼だといって薬を飲ませてくれたんだよ」
太郎就講自己作夢、夢裡面一群蜆貝講要報恩喂自己吃藥。

「そうかい、それはよかったね」
好傢伙好傢伙。

それから太郎とお母さんは、いつまでも幸せに暮らしました。
這事就完啦、這兩母子以後也是一直平安的過落去了。

おしまい
结束

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