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9月11日の日本民話
(9月11日的日本民間故事)
クジラとモグラ (健全普通話版)
鯨魚與地鼠
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、文覚(もんがく)という偉いお坊さんが、日本一の那智(なち)の滝で修行しようと熊野(くまの)へやって来ました。
在很久很久以前、一個叫做文覺的厲害和尚、因慕名日本第一的那智瀑布想去此地修行、隻身來到了熊野。
熊野浦(くまのうら)に来ると大シャチが子クジラを追いまわしていたたので、お坊さんは大シャチに自分の弁当をやって代わりに子クジラを逃がしてもらいました。
和尚這就還才剛到了熊野浦呢、立馬就看見了一隻大鯱鯨在追殺著一隻小鯨魚了、和尚心善、將自己的便當交給了大鯱鯨、求著人家是放了小鯨魚一條生路、讓人家跑了。
すると子クジラは、何度も頭を下げて、
就這樣呀、畢竟是救命之恩、小鯨魚這下子就瘋狂對著和尚表示著感激呢。
「このご恩は、決して忘れません。きっと、ご恩返しをいたします」
此番恩情、我絕對不會給它忘記的、等著、有一天我定來會償換這個恩情的。
と、言って、海の中へ沈んでいきました。
說完、小鯨魚它也就沈入了大海。
また少し行くとモグラが子どもたちにいじめられていたので、お坊さんは子どもたちにお菓子をやって代りにモグラを逃がしてもらいました。
和尚這就又繼續趕路呀、沒兩步這次就又是看見了一群熊孩子在那給欺負起一隻地鼠了、幸好和尚隨身還帶著幾個糖果、以此作為交涉、這就又是把一隻地鼠的命也給救了。
モグラは、何度も何度も頭を下げて、
就這隻地鼠呀、也是三番五次的瘋狂感謝著和尚呢。
「このご恩は、決して忘れません。きっと、ご恩返しをいたします」
大恩不敢忘、等著、時間一到我定會前來償還此恩的。
と、言って、畑の穴の中に入っていきました。
說完、地鼠就鑽入菜園子裡面的地洞。
さて、お坊さんが那智の近くまでくると、どこからかかわいらしい男の子がやってきて、
弄完這事和尚就又是繼續走呀、差不多這就等離那智都近了吧、不知道打哪來的、又是一位可愛的小童子走到了和尚的面前。
「那智の滝に行くなら、恐ろしい赤鬼に注意しないといけないよ。もし赤鬼が出てきたら、このアメをなめさせなさい」
你是要去那智的瀑布吧、可那裡有一隻會吃人的大紅鬼、你還要務必小心呢、這裡呢、有一小籃子的糖果、若是大紅鬼真的出現了、你就用這個來保命吧。
と、アメの入ったきれいなつぼをくれました。
就這樣、人家小童子是塞給了和尚一個糖果籃。
お坊さんが那智の大滝に着くと、男の子の言っていた赤鬼がドスンドスンとやって来て、問答(もんどう)の勝負をしようと言うのです。
和尚這就繼續走呀、終於這就是已經到達了那智的大瀑布、可突然、之前如童子所說的那隻大紅鬼它就是真一步一步走來啦、來到和尚面前還要跟人家是論法呢。
「もしお前が問答勝負に負けたら、食ってやるからな」
我現在就要和你論法爭高下、你若是輸了、那就等著被我吃掉吧。
するとお坊さんは、アメの入ったつぼを差し出して、
碰到了這個情況、和尚想了想直接是把自己手上的糖果小籃子遞給大紅鬼了。
「その前に、このアメをなめてみろ」
就別論甚麼法了、先來嘗一嘗我的這些糖吧。
と、言いました。
和尚這樣說道。
「うん? なんだ、こんな物。腹の足しにも・・・」
糖?甚麼呀、這麼小小的一顆顆的、根本就不夠我塞牙縫呢………
鬼がアメを一つ口に入れてみると、これがなかなかにおいしいのです。
可鬼還是就當做是嘗試性的嚼上了一顆、吃到了嘴巴裡面之後發現了、就這玩意兒可真甜呀。
そこで二つ三つと口に放り込み、うまいうまいと言いながら問答勝負を忘れてどこかへ行ってしまいました。
就這樣呀、鬼吃完後、又是繼續抓上了一把糖往嘴裡一扔、結果人家鬼就是越嚼越上癮、一邊說著好吃好吃、一邊提著籃子跑路了。
さて、お坊さんがさっそく滝にあたって修行をしようとしたものの、滝つぼの水が多くて滝の下まで行くことが出来ません。
於是乎、終於、現在是沒有人再來打攪和尚去到瀑布底下修行咯、可剛就想走到這瀑布底下、和尚發現了呀、這下面的水位實在是太深、根本就下都下不去呀。
それを見たモグラは恩返しをするのは今だと思って、日本中のモグラを呼び集めて、滝つぼの底から海までの長い長いトンネルを掘りました。
而此時的地鼠它是瞧見了這一幕、現在就是我給和尚報恩的機會來了呀、立馬的、一個電話是搖來了日本裡所有的地鼠大軍、幹啥呢、所有人一起挖地道、要把瀑布底下挖出一個大隧道直通大海呢。
これを見たクジラは恩返しをするのは今だと思って、日本中のクジラを呼び集めて、トンネルから流れ出てくる水を吸い込んでは海の上にはき出しました。
看到了正在修建龐大工程的地鼠大軍們、鯨魚想到了這就是自己報恩的機會他也來了呀、立馬也是給搖來了日本裡所有的鯨魚大軍們、幹啥呢、給隧道裡面進去的水全給它抽出來、然後噴到這海面上去呀。
すると滝つぼの水はみるみるへって、お坊さんはらくらくと滝の下に行くことが出来たのです。
就這樣呀、和尚眼看著瀑布的水位這就越來越低、越來越低、最後終於就是自己也可以走到瀑布的下方去了。
この時にモグラの掘ったトンネルは、那智の滝から勝浦の海に続いており、その穴からは今でも真水が噴き出ているのです。
現在說說地鼠挖通的那條大隧道、它是把那智瀑布的水流給引到了勝浦的大海、就那個隧道的盡頭處、現在還都涌出的是能喝的淡水呢。
また、お坊さんにアメをくれた男の子は那智の観音さまで、そのアメは『那智黒』と呼ばれ、今では那智の名物になっているのです。
還有呀、就是當初給和尚指明了方向的那位童子、人家其實還就是那智的觀音菩薩、而那一籃子糖果呢、現在則也是那智當地的有名特產“那智黑”。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
クジラとモグラ
鯨魚跟地鼠
むかしむかし、文覚(もんがく)という偉いお坊さんが、日本一の那智(なち)の滝で修行しようと熊野(くまの)へやって来ました。
到好久以前、法師文覺上人、準備到有名的那智瀑布滝行、這就人走到熊野。
熊野浦(くまのうら)に来ると大シャチが子クジラを追いまわしていたたので、お坊さんは大シャチに自分の弁当をやって代わりに子クジラを逃がしてもらいました。
到了熊野浦、看到條鯱(虎鯨)對到小鯨撲、看勢頭是要取別個狗命了、上人看這情況就充當和解人、幫自己的中飯過了虎鯨、讓別個莫幫鯨魚當中飯了。
すると子クジラは、何度も頭を下げて、
「このご恩は、決して忘れません。きっと、ご恩返しをいたします」
と、言って、海の中へ沈んでいきました。
鯨魚因和尚撿回一條狗命、三番五次到那裡感謝、講這大恩必報、也就沈到海裡頭去了。
また少し行くとモグラが子どもたちにいじめられていたので、お坊さんは子どもたちにお菓子をやって代りにモグラを逃がしてもらいました。
上人再走兩踋、又是看到一群小卵日幫條地鼠捉到了、到那裡整地鼠開心、甩了別個小屁股兩個錢讓別個去買糖、順便幫這地鼠也是過救了。
モグラは、何度も何度も頭を下げて、
「このご恩は、決して忘れません。きっと、ご恩返しをいたします」
と、言って、畑の穴の中に入っていきました。
這地主也是三番五次到那裡感謝上人、最後一句大恩必報、鑽到水田洞裡面去了。
さて、お坊さんが那智の近くまでくると、どこからかかわいらしい男の子がやってきて、
上人這就又繼續趕路、人到了那智、對面突來一個小男兒提點了。
「那智の滝に行くなら、恐ろしい赤鬼に注意しないといけないよ。もし赤鬼が出てきたら、このアメをなめさせなさい」
講這上人要去滝行必須注意到那裡的紅鬼、提醒之後又交起了上人一塊糖、講鬼若是出來的話幫這塊糖交出去就對了。
と、アメの入ったきれいなつぼをくれました。
這就幫個裝滿糖的籃籃幫上人一過。
お坊さんが那智の大滝に着くと、男の子の言っていた赤鬼がドスンドスンとやって来て、問答(もんどう)の勝負をしようと言うのです。
上人來到瀑布邊、還真跟別個講的一樣、地面晃到晃到一條紅鬼晃過來了、過來先不吃人、要跟上人論法。
「もしお前が問答勝負に負けたら、食ってやるからな」
講若是別個鬥法輸了那就開吃
するとお坊さんは、アメの入ったつぼを差し出して、
「その前に、このアメをなめてみろ」
と、言いました。
上人首先是幫籃籃跟鬼一遞、讓別個先幫糖吃了。
「うん? なんだ、こんな物。腹の足しにも・・・」
鬼がアメを一つ口に入れてみると、これがなかなかにおいしいのです。
鬼看到上人跟自己遞來的幾個糖、這東西夠自己塞得了牙縫啊、但是剝開吃一個、甜甜的、鬼好喜歡這傢伙。
そこで二つ三つと口に放り込み、うまいうまいと言いながら問答勝負を忘れてどこかへ行ってしまいました。
抓一把往嘴巴裡面一甩、這麼嚼上幾個來回、幫籃子是捏到人都不見了去、這鬼得了糖是忘記自己來搞甚麼的了。
さて、お坊さんがさっそく滝にあたって修行をしようとしたものの、滝つぼの水が多くて滝の下まで行くことが出来ません。
上人看走了鬼、心想這自己可以辦事啦、準備去瀑布底下淋水去、但是發現這瀑布下盤太深、根本就站不了人。
それを見たモグラは恩返しをするのは今だと思って、日本中のモグラを呼び集めて、滝つぼの底から海までの長い長いトンネルを掘りました。
地鼠看到這樣子、直接幫全國的兄弟全部喊到邊、跟這地方開始挖條隧道、直通海底、想讓瀑布底下的水全部都漏不見了去。
これを見たクジラは恩返しをするのは今だと思って、日本中のクジラを呼び集めて、トンネルから流れ出てくる水を吸い込んでは海の上にはき出しました。
而鯨魚看到這幕也是覺得自己報恩的機會來了、直接喊上全國的鯨魚一起、全部開始吸地鼠隧道裡面的水、再一個個幫水噴出海面。
すると滝つぼの水はみるみるへって、お坊さんはらくらくと滝の下に行くことが出来たのです。
被這地鼠鯨魚兩兄弟配合、瀑布的水位也是越來越低、上人也是能過去到瀑布底下了。
この時にモグラの掘ったトンネルは、那智の滝から勝浦の海に続いており、その穴からは今でも真水が噴き出ているのです。
傳聞這那智的瀑布其實是真有一條地脈、直通勝浦海、而現今這條出口、裡面的淡水還是淵源不斷的涌出。
また、お坊さんにアメをくれた男の子は那智の観音さまで、そのアメは『那智黒』と呼ばれ、今では那智の名物になっているのです。
這就講除開地鼠鯨魚兩兄弟、路上提醒上人的小男兒、實際上是尊那智的菩薩、至於那條連鬼都喜歡吃的糖則是名字喊那智黒的、那智本地的特產。
おしまい
结束
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