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9月20日の日本民話
(9月20日的日本民間故事)
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イラスト たつよ 提供 らくがきの日常
アワの長者
一夜回到解放前
・日本語(Japanese) ・英語(English) ・日本語(Japanese)&英語(English)
・日本語&中国語
むかしむかし、ずーっとむかしのむかし話だよ。
到好久的好久又好久以前。
イラスト01 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
ある村に、働き者じゃが、貧しい暮らしをしている男がおりました。
一條村裡面、有條手腳雖然勤快卻還過到清苦日子的年輕人。
イラスト02 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「ああーっ、腹へったなー。腹いっぱい飯食ってみてえなあ~」
肚子餓吧、這就想吃飯、卻只能乾想。
いつも腹をすかせている男の見る夢は、食べる夢ばっかりだった。
晚上作的夢全都是吃東西的夢、活活被餓醒。
ある晩のこと、男は真に不思議な夢を見た。
這天晚上男的作了個不同以往的夢。
イラスト03 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
荒地の果てからやってきた、白い一頭の馬。
馬は光に包まれ、まぶしいほどの白さじゃった。
夢裡面荒野的盡頭、一匹白馬、馬身迸出金光、閃瞎人的狗眼。
イラスト04 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
馬は、ずっしりとよく実った金色のアワの穂を、美味しそうに食べている。
仔細看可以看到這匹白馬到吃地上小米的穂先、一副嚼的好舒服的樣子。
じっと見つめていると、白い馬は急に首を振った。
馬看到人對自己直視、突然調轉了頭、扭開。
イラスト05 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
口元からポーイと飛んだアワの穂は、空中でクルクルと舞ってキラキラ金色に輝きながら、男の前に落ちてきた。
同時、嘴角殘存到的一株還㫘吞下的穂先留到了空中、慢慢漂落到男的眼前。
イラスト06 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「あっ、夢か、夢! 何という夢じゃ。金のアワ。それに神々しい白い馬、神さまが現れたあの荒地は」
這時男的夢醒、回味這夢中的白馬荒野以及金穂。
イラスト07 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
夢から醒めた男は、あの白い馬が立っていた荒地は、自分が一度行ったことのある場所だと気付いた。
突然又似回想出夢中的場景是自己哪裡似曾相識。
朝が来るのを待ってさっそく出かけ、見覚えのある、その荒地にたどり着いた。
搜尋記憶的角落、來到現實中那片夢境中的境像。
イラスト08 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「ここだ、間違いない。夢の場所とおなじだ。・・・あっ!」
當下瞬間就瞭解了這裡正是夢裡面的荒野無疑。
驚いたことに、荒地の果てからアワの穂をくわえた夢で見た白い馬が、男に向かって歩いてきた。
再回神、出現了和夢中完全一樣的白馬、甚至還同樣口㘅穂先向男子走來。
そしてくわえていた、その金のアワの穂を男に渡した。
白馬將自己嘴中所叼交與男子。
イラスト09 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「ああ、ありがたい。きっとこれは、この荒地を耕して、アワをうえなさいという、神さまのお告げにちがいない」
男的瞬感這就是神的旨意、是喊自己用金穂到這片荒地開墾。
男はそう信じて、そこの荒地を耕しはじめた。
如此篤定、完成心中所業。
イラスト10 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
春を待って、種をまき。
待春天來、翻土播種。
イラスト11 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
夏、照りつけるお日様。
畑に這いつくばって、せっせと草を取った。
夏天來、除草貢肥。
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秋になると、男の植えたアワの穂は重く実り、あたり一面金色に輝いて波打った。
大豊作だ。
秋天到了、男的眼前所見為一片金色的稻海、風過處皆是濤浪。
イラスト13 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
それを売りさばいた男は、たちまち大金持ちとなって「アワの長者」と呼ばれた。
男的收割完畢、賣了稻穀、變成了大有錢人、別個稱之為金米地主。
それから何年か経ったある年。
這就又過了好多年。
イラスト14 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
村はまた、ひどい飢饅にみまわれた。
出了天災、全村就鬧饑荒。
これまでにない厳しい寒波が襲って、子供たちは腹を空かして寒さにおびえ、泣きわめいた。
又到了寒冬、這村裡小兒又冷又餓、只能哭到叫。
村の者は集まって、相談した。
全村一起商量想辦法啊。
イラスト15 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「アワの長者さまに、おねがいしてみるか」
「そうだそうだ、あそこの蔵には、山ほどアワでもなんでも仕舞い込んである。むかしはわしらと同じ貧乏だった長者さまだ。助けてくれるに違いない。」
這就辦法想到想到想金米地主他屋去了、認為別個屋裡米多、想讓別個救助了這次全村的難關、心想別個以前也是窮人、應該也就能理解這窮人的痛處。
そう話がまとまると、皆して長者さまのお屋敷に詰め掛けた。
這就一撲人衝到金米地主屋去。
散々頭下げてお願いすると、それまで黙って聞いていた長者さまは一言大声を出した。
腦鬠佝到求、想讓別個開倉放糧、但是也不見地主點頭啊、等好大陣這就講了。
イラスト16 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「うるさい! 聞きとうない! アワは一粒もない! 無断で蔵を開けたら、アワが無くて泡食うぞ! わかったか! さっさと出て行け!」
原來是一顆米都不打算過、講這村民只要敢私自強行開倉、那就魚死網破、大家都不得好、要人快點走、莫幫主意打到自己頭上來。
皆が帰った、その夜のこと。
趕走就一村人、這就正晩。
「こら、人の屋敷の土壁に何ということをする!」
地主發現了、自己屋裡已經是人頭涌動。
イラスト17 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
村の衆は、壁から、床下から、所かまわず、隠し込んだアワをガリガリこさぎだした。
全村人這就一個個變成老鼠子樣的等到謀算到自己的谷藏。
イラスト18 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
長者は、村の衆がやることは高がしれてるとたかくくって眠り込んだ。
地主事不關己、只是高高掛起、繼續睡自己的覺。
カリカリカリ、カリカリカリ
音は、蔵から聞こえてきた。
直到從自己的谷藏傳來了音。
「なんじゃ、なんじゃ、村の盗人だな!」
「あわわわわああ!」
地主認為是村人撬開了倉庫、連忙去救、到邊是人獃了。
長者は気を失って、へたり込んでしまった。
瞬間失了魂。
イラスト19 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
カリカリカリ、カリカリカリ
忙しくアワを食べていた何万匹ものネズミたちが、急に静かになったと思うと、いきなり、どっーと音を立てて、
原來自己的谷藏早就已經佈滿大量的老鼠、一眼望不到頭、全都到啃食自己的存貨、聲音不是村民而是這些個老鼠發出、人鼠對眼、再一陣、突來的巨響。
イラスト20 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
蔵も御殿のようなお屋敷も、もろとも崩れ落ちた。
是迎來一切的崩塌、龐大的老鼠早就已經幫一切蛀空、而地主則只是剛好目睹這一瞬間而已。
イラスト21 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
立ち上る土煙が収まると、廃墟となった広場に何万というネズミたちが、ひとかたまりに集まった。
煙塵過、這就只有廢墟、還有一麻板的老鼠、這些個老鼠又同向一點聚集。
そうして光に包まれ、金色のアワの穂をくわえた白い馬が姿を現した。
這時當初㘅到金穗的那匹白馬又現身了、自鼠群中。
イラスト22 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
やがて白い馬は、前足をそろえ、蹴るように高く上げると、ゆっくりと空へ駆けのぼっていった。
鼠變成白馬奔自天際、遠去了。
イラスト23 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
「ああっ、あの白い馬、夢の中の神さまの馬だ。」
地主憶起過往、又喚回了夢中的記憶。
人の苦しみをかえりみなかった長者は、全てをなくして、やっと自分の愚かさに気付いた。
屋子崩塌了去、錢財也全部埋入了廢墟、地主瞬間一無所有、看到馬、了悟了自己的癡愚。
「泡食った長者」は改心して、皆と残ったアワを分けあった。
這還真應了自己的話、魚死網破、這魚還㫘死、網過先破完了、這不是自己的也留不到了、老鼠喍完還有點剩、分了算了、那麼多都完了也不留這一點了。
イラスト24 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
それからというもの男は、村の皆とせっせと荒地を耕し、助け合って仲良く暮らしたんだと。
這後面地主變農民、又繼續和窮人打成一片、天天下地舞鋤頭啦、還你幫我我幫你的。
めでたし、めでたし。
可喜可賀、可喜可賀。
おしまい
结束
※ このお話は福娘童話集の「アワの長者」を元に、ラジオNIKKEI様主催の「全国10都市横断 親と子のトークライブショー 第10回 常田富士男 民話の世界」で配布用CDに収録された朗読です。
朗読者は「まんが日本むかしばなし」のナレーターで有名な常田富士男さんです。
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