福娘童話集 きょうのイソップ童話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     12月 4日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
破傷風血清療法の日
きょうの誕生花
さざんか
きょうの誕生日・出来事
1973年 田村淳 (芸人)
  12月 4日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
山を持ってくる
きょうの世界昔話
魔法使いと若者
きょうの日本民話
真冬のイチゴ
きょうのイソップ童話
美しい鳥コンテスト
きょうの江戸小話
おいしい目ぐすり
広告
 

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 12月のイソップ童話 > 美しい鳥コンテスト

12月4日のイソップ童話

美しい鳥コンテスト

美しい鳥コンテスト

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
カラスの折り紙カラス   サソリの折り紙とり

♪音声配信
download
亜姫のイソップ童話より

 むかしむかしのお話しです。
 ある日、神さまは一番美しい鳥を決める『美しい鳥コンテスト』をしようと思いつきました。
 そして、一番美しい鳥には、鳥の王さまの位を与えようと言いました。
 それを聞いた鳥たちは大騒ぎ。
「やっぱり、クジャクさんが一番綺麗だよ」
「あら、スタイルが良いのは白鳥さんよ」
「いや、鳥はやっぱり歌声が綺麗でなくちゃね。ウグイスさんが選ばれるかもしれないね」
 みんな、わいわい言いながら、美しくなろうと一所懸命に川で羽を洗いました。
 でもカラスだけが、その仲間に入りませんでした。
 カラスは、全然面白くありませんでした。
 自分があまり格好良くなくて、羽の色も歌声も綺麗じゃない事を知っていたからです。
 しょんぼり川べりを飛んでいると、みんなの抜け落ちた羽がいっぱい散らばっているのを見つけました。
「・・・そうだ、こいつでみんなを騙してやれ」
 カラスは色とりどりの羽を拾い集め、全部自分の体にくっつけて飾り立てました。

 いよいよ、コンテストが始まりました。
 神さまは、あのカラスに目を止めました。
「おや、あんなに美しくて珍しい鳥がいたのか。よし、あの鳥を一番にしよう」
 カラスは大喜びで、神さまの前に進み出ました。
 すると、一羽の鳥が怒り出しました。
「ずるいぞ、カラスめ! わたしの羽を返せ!」
 そう言ってカラスに飛びつき、くちばしで自分の羽を引き抜きました。
 他の鳥たちもいっせいに腹を立て、カラスから自分の羽をむしり取りました。
 するとカラスは、前よりもみすぼらしい汚い姿になりました。

 人の物を借りていくらうわべを飾っても、すぐにばれてしまいます。
 そして、それがばれるとよけいみじめになってしまう。
と、いうお話しでした。

おしまい

 このお話しは、兵庫県三木市の作文教室の授業で使われました。

 生徒の作品@ 小学1年生 あおいさん
 生徒の作品A 小学1年生 こういちさん

作文教室 里山作文学校三木教室
「参加したその日に たっぷり作文を書ける」指導法が好評!

場所    兵庫県三木市 <奇数月の第二土曜日 朝9:30〜昼12:30>
会費    1回券1000円 6回券5000円
通信講座 1教材2600円(5回程度の往復指導込) FAXとEmailにて
メルマガ  小学校 国語から すぐに書ける「作文の公式」
代表    田中福雄 (元中学校教諭など)

前のページへ戻る


きょうのイソップ童話
ミニカレンダー
<<  12月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識