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12月4日のイソップ童話

美しい鳥コンテスト

美しい鳥コンテスト

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亜姫のイソップ童話より

 むかしむかしのお話しです。
 ある日、神さまは一番美しい鳥を決める『美しい鳥コンテスト』をしようと思いつきました。
 そして、一番美しい鳥には、鳥の王さまの位をあたえようといいました。
 それを聞いた鳥たちは大さわぎ。
「やっぱり、クジャクさんが一番きれいだよ」
「あら、スタイルがいいのは白鳥さんよ」
「いや、鳥はやっぱり歌声がきれいでなくちゃね。ウグイスさんがえらばれるかもしれないね」
 みんな、わいわいいいながら、美しくなろうといっしょうけんめいに川で羽を洗いました。
 でもカラスだけが、そのなかまに入りませんでした。
 カラスは、ぜんぜんおもしろくありませんでした。
 自分があまりかっこよくなくて、羽の色も歌声もきれいじゃないことを知っていたからです。
 しょんぼり川べりを飛んでいると、みんなの抜け落ちた羽がいっぱい散らばっているのを見つけました。
「そうだ、こいつでみんなをだましてやれ」
 カラスは色とりどりの羽をひろい集め、ぜんぶ自分のからだにくっつけて、かざり立てました。
 いよいよ、コンテストが始まりました。
 神さまは、あのカラスに目をとめました。
「おや、あんなに美しくて珍しい鳥がいたのか。よし、あの鳥を一番にしよう」
 カラスは大よろこびで、神さまの前に進み出ました。
 すると、一羽の鳥がおこり出しました。
「ずるいぞ、カラスめ! わたしの羽をかえせ!」
 そういって、カラスに飛びつき、くちばしで自分の羽を引き抜きました。
 他の鳥たちもいっせいに腹を立て、カラスから自分の羽をむしり取りました。
 するとカラスは、前よりもみすぼらしい、きたない姿になりました。

 人の物を借りていくらうわべをかざっても、すぐにばれてしまいます。
 そして、それがばれるとよけいみじめになってしまう。
と、いうお話しでした。

おしまい

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