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6月27日のｲｿｯﾌﾟ童話



父親と２人の娘

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投稿者 : 神栖星花研究所　「神栖星花研究所」

　２人の娘のいる父親が、１人を野菜作りの農家に、もう１人を陶芸家(とうげいか)にお嫁に行かせました。
　しばらくして、父親は農家のお嫁さんになった娘を訪ねて、
「どうだ、元気か？　仕事はうまくいっているか？」
と、聞きました。
「何もかも、うまくいっていますよ。ただひとつ、神さまにお願いしたいのは、雨をたくさん降らせていただきたい事ですわ。野菜にたっぷり水をやりたいから」

　その後まもなく、父親は陶芸家の所にお嫁に行った娘を訪ねて、
「どうだ、うまくいっているかい？」
　すると娘は、
「ええ、うまくいっていますよ。でも、たった１つ望ましいのは、お天気が続いて日がよく照る事です。陶器がよく乾く様にね」
「さて、さて。お前は晴れの日を望み、姉さんが雨を望むのでは、お父さんはいったい、どっちと一緒に神さまにお願いしたら良いのだろう」

　こんな風に、正反対の二つの事に悩まされるのは、よくある事です。

おしまい