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7月3日の日本の昔話
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杉の木、百本
杉仔、百支
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
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投稿者 「カボスひろし」 大分県産カボスひろしTV
むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもとんちの出来る人がいました。
頭擺頭擺,有一個安到吉四六先生个人,當伶俐。
ある日の事、吉四六さんの村でお寺を建て直す事になり、世話人が寄付を集めに来ました。
一日,吉四六先生村莊个廟愛整,總幹事來題錢。
どうだろう、吉四六さん。
「仰般形,吉四六先生。
吉四六さんがう~んと出してくれれば、他のみんなだって負けずに出してくれるはずだ。
假使吉四六先生出較多兜,其他所有个人也應該會毋認輸拿出錢來。
だから何とか、よろしく頼みますよ」
所以𠊎仰般都愛拜託你。」
「いいとも。任せてくれ」
「好。交分𠊎。」
吉四六さんは、世話人の持って来た帳面に、《杉の木、百本》と、書きました。
吉四六先生在總幹事帶來數簿頂寫,《杉仔 百支》
「へえっ~!杉の木を、百本も寄付してくれるのか」
「he24!你捐出一百支杉仔係無?」
世話人は大喜びで、今度は庄屋さんの家に行きました。
總幹事非常歡喜,這下去村長屋下。
「何!あのけちの吉四六さんが、杉の木を百本も寄付するだと!」
「麼个啊!你講該個齧察鬼吉四六先生會捐一百支杉仔!」
庄屋さんは、びっくりしながらも、
村長嚇著,想:
(庄屋のわしが、吉四六さんより少なくては恥ずかしいな)
と、思い、仕方なく、《米、百俵》と、書きました。
(若係𠊎這個村長捐比吉四六先生較少,感覺盡見笑。)
無法度,寫:《米,一百袋》
それからも吉四六さんのおかげで、村のみんなはいつもよりたくさんの寄付をする事になりました。
自該擺以後,打幫吉四六先生,村莊肚个逐儕人都捐比往擺較多。
さて、いよいよ寄付すると書いた物を、集める日がやって来ました。
慢慢,收錢个日仔到了。
吉四六が杉の木を百本も寄付すると言うので、大勢の人が車をひいて吉四六さんの家へやって来ました。
因為吉四六先生講過愛捐出一百支杉仔,當多人駛車來到吉四六屋下。
「吉四六さん、この度は杉の木、百本もの寄付をありがとうございます。
「吉四六先生這擺捐出一百支杉仔非常感謝,
それで杉の木を取りに来たんだが、ここには無いようだな。
所以𠊎兜這下來拿杉仔,毋過像形無在這位。
吉四六さん、どこへ取りに行ったらいいんだい?」
吉四六先生,去哪位拿正好? 」
すると、吉四六さんは、
過後,吉四六先生斯講:
「いやいや、どこへも行かんでいい。今ここで渡すから」
「毋使、毋使,哪位都毋使去,這下在這位交分你。」
と、言って、杉の木のおはしを百本渡したそうです。
講煞佢就交出一百支杉仔做个箸。
おしまい
煞咧
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