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9月6日の日本の昔話

わた買い

わた買い
买棉花的故事

翻訳者  河南省許昌学院   呉盼

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

 むかしむかし、吉四六さんと言う、ゆかいな人がいました。
 很久很久以前,有一个风趣开朗的人,名叫吉四六。


 さて、町には、とても欲張りなわた屋がいました。
 从前,镇上还住着一个特别贪婪的卖棉花的人。

 客が田舎者だと思うと、とても高い値段でわたを売りつけては喜んでいるのです。
 他他以认为客人都是乡下人,就以很高的价格把棉花卖给他们,并以此沾沾自喜。

 吉四六さんの村でも、このわた屋にだまされた人が何人もいるので、吉四六さんは一度このわた屋をこらしめてやろうと考えていました。
 吉四六所在的村庄也有很多人被这个卖棉花的骗了,因此吉四六就想教训一下这个卖棉花的人。


 そんなある日の事、おかみさんに『わたを買って来て欲しい』と言われたので、吉四六さんは喜んで、そのわた屋に出かけました。
 有一天,因为和老婆说“你去买点棉花吧”吉四六就高高兴兴的出了门往棉花店里去了。


「これは、いらっしゃいまし」
“欢迎光临”

「すまんが、わたの実を売ってもらえるか?」
“不好意思,请问这里卖棉花壳吗?”

「わたの実? わたではなく、実の方ですか?」
“棉花壳?不是棉花,而是棉花壳吗?”

「そうだが、都合が悪いのかい?」
“对的,难道不卖吗?”

「いえいえ、いくらでもお売りいたしますよ」
“不不不,不管多少都卖。”

 この頃のわた屋は、どこでも実の付いたままのわたを農家から買い集めて、店先で実を落としていたのです。
 这时候的棉花店,到处都是从农家那里买来的带壳棉花,在店门前放置着。

 だから、わたの実はいくらでもありました。
 所以,棉花壳要多少有多少。

「ところで、わた屋さん。わしは、わたから落としたての実でなければ、都合が悪いのですよ」
“但是,老板,我只要从棉花上面现脱下来的壳。”

「そうですか。では、今すぐ落としてさしあげましょう」
“是这样啊,那么我现在立刻把壳脱下来给您。”

「すまんね。では、五升(→九リットル)ほど頼みます」
“不好意思,那么我要九升的棉花壳了。”

 そこでわた屋は店の小僧と一緒に十貫目(→三七・五キロ)もあるようなわたを棚から降ろして、その実を落としにかかりました。
 于是,老板就同店里的小伙计一起从棉花棚里取出十贯(37.5公斤)的棉花脱壳。

 わたの実なんか誰も買わないので今までは捨てていましたが、そのわたの実が売れるとあって、わた屋はニコニコ顔です。
 之前根本没有人来买过棉花壳,因此至今为止店里的棉花壳都是扔掉的,现在竟然有人来买棉花壳,老板娘一副笑咪咪的表情。

「さあ、出来ました。ちょうど五升あります」
“啊终于完成了,正好九升的量。”

 わた屋は実を、吉四六さんの前に置きました。
 老板将弄好的棉花壳放到吉四六的面前。

「ありがとう。それで、値段はいくらだい?」
“谢谢。多少钱呢”

「はい、十五・・・」
“十五…”

 わた屋は、どうせ捨てる物だから十五文ももらえば十分と思って、十五文と言いかけたのですが、吉四六さんをわたの実を買いに来る変な田舎者だと思い、高く売りつけてやろうと言い直しました。
 老板想反正都是要丢弃的东西要十五文钱就够了,本想说十五文钱的,但是转念一想吉四六是买棉花壳的奇怪乡下人,就又想改口高价卖给他。

「はい、百五十文でございます」
“是150文钱”

「ええっ! それは高い!」
“哎!这价钱也太贵了。”

「いえいえ、これでも大勉強でございますよ」
“不不。这已经很便宜了”

「そうか。・・・ところで、実が付いたままのわたは、わたの実が五升分で、いくらするんだい?」
“是吗?…那么五升的带壳棉花要多少钱呢?”

「はい、それは二百文でございますが、じつは近頃、落としたてのわたの実が大人気で、ほうぼうから注文がまいりますので、わたよりも実の方が高くなったのですよ」
“那样的话是二百文钱,其实最近来买脱下的棉花壳的人很多,因为到处都是棉花壳的订单,所以比起棉花,棉花壳反而更贵。”

 欲張りのわた屋は吉四六さんに高い値段で実を売りつけようと、こんなうそをつきました。
 贪婪的老板想把棉花壳高价卖给吉四六,所以撒了这样一个谎。

「そうか、困ったなあ」
“是这样啊。好为难呀”

 吉四六さんは、本当に困った様な顔をしましたが、いきなり、
 吉四六装作一副真的很为难的样子,突然,

「では仕方がない。
“没办法了。

 残念だが、今日はわたの方だけ買っていこう!
 虽然很遗憾,但是今天还是买棉花吧!

 二百文から実の代価の百五十文をひくと、五十文を払えばいいんだな」
 从二百文中扣除棉花壳的一百五十文钱,付五十文钱就够了。”

と、言って、わた屋の主人に五十文を投げ出し、実を落とした後のわたを自分で大ぶろしきに包んで、目を白黒させているわた屋を尻目に、さっさと帰ってしまいました。
 他这样说着扔下五十文钱给老板娘并把脱壳的棉花包进自己的大包袱,然后在老板惊呆的目光下迅速的回家了。

おしまい
結束

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