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福娘童話集 > 百物語 > 五月

5月6日の百物語
(5月6日的日本鬼故事)
人食いばばあとおつなの頭

人食い婆と、おつなの頭
吃人老婆婆跟、小津的頭

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 ; 創作活動のサイト 『Web団 零点』

むかしむかし、あるところに、おつなという女と、その婿(むこ)が住んでいました。
到好久以前、一個地方、有個喊小津的女的、和她男人住一起。

ある日、婿は仕事で遠くへ行く事になりました。
有天、男的做事要出遠門。

「なるべく早く戻って来るから、しっかり留守を頼んだぞ」
也是港自己馬上回來、喊堂客守屋。

婿が出かけたあと、おつなは一人でなわを編んでいました。
男人走之後、小津就一個人到屋裡編繩子。

するとそこへ見知らぬおばあさんがやって来て、
おつなの編んでいるなわをいろりにくべたのです。
這就來了個覓(沒)見過的老婆婆
就幫津編的麻繩往火爐裡一甩、燒了。


「なっ、何をするんだよ!」
你癲了啊!

おつなが止めても、おばあさんは知らん顔です。
津馬上扯到老婆婆、老婆婆樣子、就好像不關自己事一樣的。

そのうちに燃えてしまったなわの灰を、おばあさんはムシャムシャと食べ始めたではありませんか。
看到火幫繩子燒完這就開始吃其灰蹟。

「・・・!」
!!!

おつなはびっくりして逃げ出そうとしましたが、体が震えて立ちあがる事も出来ません。
津好怕、想跑、但是怕得動不了。

「ヒッヒヒヒ。そんなら、明日の今頃、また来るでな」
我明天還是這個時候來。

おばあさんは灰だらけの口でニヤリと笑い、外へ出て行きました。
老婆婆嘴巴裡面全是灰、對到津笑、走了。

次の日、おつなは怖くて仕事も手につきません。
第二天、津怕的心神不寧、連事都做不了了。

おばあさんが来る頃になると、カヤの実を三粒持って、二階のつづら(→衣服などを入れるかご)の中へ隠れました。
等到快到昨天那個時候、老婆婆就要來了、取三顆榧果放到身上、躲到二樓的衣櫃裡面去了。

やがて、おばあさんがやってきました。
時間一到、老婆子就來了。

「おや、いないのか?」
唉、人啦?

しばらくいろりのまわりを歩いていたおばあさんは、階段を登り始めました。
老婆婆到火爐旁邊轉幾圈、這就上樓了。

おつなは、おばあさんを驚かそうとして、
津想骸跑老婆婆

カチン!
響聲

と、カヤの実を噛みました。
咬破了一個榧果。

おばあさんは、その音にハッとして足を止めます。
老婆子聽到聲音、人不動了

「はて、何の音かな?」
這甚麼聲音?

それでもおばあさんは、階段を登ってきます。
但是老婆婆還是繼續爬樓梯上二樓。

おつなはもう一度、カヤの実を口に入れて、
津幫第二個榧果往嘴巴裡面一塞

カチン!
響聲

と、噛みました。
又咬破了

「何だか、嫌な音だね」
這聲音好噁心啊

でも言うだけで、足を止めようともしません。
但是這麼港、腳步也是不停。

足音が、どんどん近づいてきます。
聽聲音、是越來越近了。

おつなは、怖くて怖くて息が詰まりそうです。
津是越來越緊張、都不敢吸氣吐氣了。

(お願い! あっちへ行って!)
拜託、你快點走!

おつなは思い切って最後のカヤの実を噛んで鳴らしましたが、もう、おばあさんはびくともしません。
津咬破了最後一個榧果、但是老婆子已經完全不怕了。

「ふふふ、におうぞ、におうぞ」
哈哈哈哈、味道、我聞到味道了。

おばあさんは二階に来て、そこら中をかぎまわりました。
老婆子上了二樓、到裡面聞來聞去。

(ああ、もう駄目!)
啊啊、爛啦!

おつながつづらの中で手を合わせた時、がばっと、ふたが開いたのです。
津就到衣櫃裡面幫二個手掌合起來求保佑、門一哈就著(被)拉開了。

「おおっ、いた、いた。今日は、お前を食いに来たよ」
被我邏到了吧、今天就吃你。

おばあさんはおつなを引きずり出すと、足からムシャムシャ食べ始めて、あっという間に体のほとんどを食べてしまいました。
老婆婆扯出津、這就從踋開始吃起啦、就一哈、這裡哪裡都著吃覓(沒)得了

でも不思議な事に、おつなは死なずに、まだ生きていました。
但是怪事、人還活到的。

「ああ、うまかった。残りは、明日にとっておこう」
唉、爽、剩落來的明天在吃。

おばあさんは頭だけになったおつなを戸棚の中へしまうと、ゆっくり家を出て行きました。
實際上也只有一個頭了、幫櫥櫃裡面一放、慢慢走出去了。

次の日の朝、そんな事とは夢にも知らない婿が、家に戻ってきました。
第二天、男人回來了、他肯定做夢也想不到屋裡發生這種事。

「おつな、今帰ったぞ。・・・おい、おつな!」
堂客我回來啦、堂客!

いくら呼んでも、返事がありません。
但是怎麼喊都覓人做聲

「おかしいな」
唉、巧卵(怪事)

家中を探しても、やっぱりいません。
子裡面也邏過了、覓看到人。

「それにしても、腹が減った」
搞半人幫自己人整餓了。

そう思って、なにげなく戸棚を開けて見ると、何とおつなの頭が棚に乗っていて、うらめしそうにジッとにらんでいるのです。
這就打開櫥櫃隨便翻點東西出來吃、那曉得自己堂客腦殼擺到裡面的、火氣好大的樣子盯到自己。

「うえっ!」
啊啊啊!

びっくりした婿が転がる様に逃げ出すと、おつなの頭がコロコロと転がって来て、婿の胸にかぶりつきました。
男的是連滾帶爬快點跑、津也就滾起腦殼追啊、這就滾到男的心口前、一口咬到的。

婿は仕方なく、おつなの頭をかかえたまま外へ飛び出しました。
男的也先不管了、就抱到頭往外面奔。

すると、おつなの頭が言ったのです。
這時候頭就港話了

「お前さん、わたしをおいて逃げるつもりかい?」
你是要幫我一個人放到自己跑吧?

「と、とんでもない! お前は、おらのかわいい女房だ!」
我覓這個意思!你是我的堂客啊!

「そんなら、わたしにご飯を食べさせておくれよ」
那就喂我吃飯

婿は仕方なく、人に見えないようにおつなの頭を抱いて宿屋へ行き、二階に部屋を取って料理を運んでもらいました。
男的覓辦法、幫頭偷偷收到、抱到客棧的二樓、送飯菜過來。

おぜんの前に座ったとたん、おつなの頭がおぜんの上に飛び降りて、
從飯桌上一坐落去、津的腦殼就也跳上桌了。

「さあ、食べさせておくれ」
我看你喂我。

と、口を開いたのです。
這就幫嘴巴張開了。

いくらかわいい女房でも、気味が悪くてがまん出来ません。
就算以前是自己最喜歡的堂客、但看現在是這條樣子、男的再也忍不了了。

「かんべんしてくれ!」
我只求你放過我好吧!

婿はいきなりおつなの頭におはちをかぶせて上から帯をまきつけると、そのまま階段をかけ降りて、いっきに外へ飛び出しました。
就取條大碗幫堂客腦殼一蓋、在取條帶子幫上面纏兩圈、這就飛快下樓、奔出客棧。

「お客さん、何事ですか?」
人客官、是出甚麼事了啊?

驚いた宿屋の人が追いかけようとしたら、二階からおはちをかぶせられた女の頭が転がってきます。
客棧夥計這剛好要準備去追、二樓被碗蓋到的腦殼這就滾下樓了。

「お、お化け!」
鬼啊!

そう言ったきり、宿屋の人は気を失いました。
店小二骸暈啦。

おつなの頭は宿屋から転がり出て、婿を追いかけました。
津滾出客棧、追他男人去了。

「た、た、助けてくれー!」
殺人啦、殺人啦。

婿は叫びながら、必死に走り続けます。
男的一邊跑一邊叫。

どこをどう走っているのか、まったくわかりません。
要怎麼跑、往哪裡跑、完全不曉得。

「お前さーん! お前さーん!」
等我!等我啊!!

おつなの声が、すぐ後ろから追ってきます。
津的聲音一直到後面跟到的。

「もう、だめだ!」
爛了、爛啦!

はっと気がつくと、目の前に菖蒲(しょうぶ)とヨモギの生えた草むらがありました。
眼前已經是一片草叢了、裡面是菖蒲還有蓬草。

婿は夢中で、その草の中へ倒れ込みました。
男的用完就最後的力氣、往草叢一倒。

すると、どうでしょう。
後來

草むらの前まで追ってきたおつなの頭が、くやしそうに、
追趕到草叢前面的津就好慪。

「くそっ! 菖蒲やヨモギさえなかったら」
為甚麼有菖蒲還有蓬草啊!!!

と、言って、もと来た方へ転がっていったのです。
港完也就放棄滾回去了。

「やれやれ、助かった。それにしても、菖蒲やヨモギが魔除けになるのは本当だったんだな」
原來是真的、菖蒲跟蓬草真可以辟邪、我還活的、覓死。

婿は、ほっとして立ちあがりました。
男的起身了。

そして菖蒲とヨモギをたくさん取って帰り、家の窓や戸口にさしておく事にしたのです。
幫菖蒲還有蓬草摘滿了、插到自己屋的窗戶和門上。

おかげで人食い婆も、おつなの頭も、二度と家へはやって来ませんでした。
這麼到、吃人婆婆還是津、這就都覓來過了。

今でも五月五日に菖蒲やヨモギを軒下にさすのは、人食い鬼や魔物を追い払う為だそうです。
現在的端午幫菖蒲還有蓬草插到屋簷、也是為了趕走不幹淨的東西。

おしまい
结束

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