福娘童話集 > きょうの日本昔話 福娘童話集 きょうの日本昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 5月の日本昔話 > 米の飯

5月6日の日本の昔話

米のめし

米の飯
吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
大人も眠れる睡眠朗読】日本昔話集10 優しいとんち話 元NHKフリーアナの絵本読み聞かせ

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 癒しのココロちゃんねる 【睡眠用朗読】

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

制作 : 妖精が導くおやすみ朗読チャンネル

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「きべだよ。

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「眠りのねこカフェ

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

 むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。

 むかしは生活が貧しかったので、お米の飯などはあまり食べられません。
 お祭りとか、お祝い事でもなければ、お米を炊かなかったのです。
 それほどお米は大切な物で、そしておいしい物でした。

 さて、今の時期は畑仕事も中休みで、吉四六さんは暇でした。
 でも、何もしないでいても、お腹は空きます。
 そしてどういうわけか、その日はやたらとお米の飯が食べたくなりました。
 そこで吉四六さんは、考えました。
「何かがなければ、かみさんはお米を出してくれないだろう。何とかして米の飯を食う方法は、ねえかな? ・・・そうだ!」

 次の朝早く起き出した吉四六さんは、外へ出て空を見上げました。
 どんよりした天気で、今にも雨が降りそうです。
 吉四六さんは一人で頷くと、急に大きな声で言いました。
「おお! そうかあ! わかったぞお!」
 まるで、誰かに答える様な声です。
「それは、大変だなあ! 橋をかけるのか! よし、行くぞお!」
 それから、家の中のおかみさんにむかって言いました。
「おい、今日は代官さまの言いつけで、橋をかけに行かねばならぬ。きつい仕事で、腹が減っては働けんから、米の飯を炊いて弁当を作ってくれや」
 その頃は畑仕事がひまになると、よく村の仕事に駆り出されたのです。
 そしてそんな時に粗末な弁当では恥をかくので、みんなは見栄を張って大切なお米を炊いたのです。
 ようやく弁当が出来る頃になって、吉四六さんはふいに外へ出て行きました。
「何々? また、呼んでるな」
 実は誰も呼んでいないのですが、吉四六さんが外に出る見ると吉四六さんの予想通り、ポツポツと雨が降って来ました。
 吉四六さんはニンマリ笑うと、小さな声で人の声を真似て言いました。
「おーい、吉四六さんよーぉ。雨が降って来たから、橋かけは止めじゃあー」
 それから、わざと大声で、
「そうか、分かったぞぉー!」
と、答えると、家の中にいるおかみさんに言いました。
「聞いたか? 今日の仕事は止めじゃ。仕方ねえから、炊けた米の飯を食おうや」
 そして吉四六さんは、おいしそうにお米の飯をほおばりました。

おしまい

前のページへ戻る


     5月 6日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ゴムの日
きょうの誕生花
射干(しゃが)
きょうの誕生日・出来事
1952年 向井千秋 (宇宙飛行士)
恋の誕生日占い
おしゃれセンスが抜群で、可愛い小物が大好き
なぞなぞ小学校
どんなに濡らしても、怒られない服は?
あこがれの職業紹介
葬祭ディレクター
  5月 6日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
米の飯
きょうの世界昔話
コウノトリ
きょうの日本民話
一日遅れのショウブ売り
きょうの日本民話 2
奥方に化けたキツネ
きょうのイソップ童話
キツネとお面
きょうの江戸小話
いしゃちがい
きょうの百物語
人食い婆と、おつなの頭

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ