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1月13日の日本民話
(1月13日的日本民間故事)
和尚さんの三つの忠告

和尚さんの三つの忠告 (健全普通話版)
救命良言

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

むかしむかし、あるお寺に、和尚さんと小僧が住んでいました。
在很久很久以前、有一座寺廟中、住到老和尚還有小和尚。

ある日の事、小僧が修行の旅に出る事になり、それを見送りに行った和尚さんが小僧に言いました。
有一天、小和尚決心要下山開始歷練、老和尚給小和尚送行的同時也不忘叮囑。

「小僧よ。途中でどんな事があっても、柱のない家に宿をとるでないぞ」
徒兒啊、記著路上不管發生了甚麼事、這沒有柱子的家裡是千萬不能寄宿啊。

(柱のない家? そんな家なんかあるものか)
沒有柱子的家?世間難道還存在有這樣的屋子嗎?

小僧はそう思いましたが、
「はい、分かりました」
小和尚雖說感覺納悶、但還是對著師傅應付了一句。
知道了師傅、我記下了。


と、返事をして旅立とうとすると、さらに和尚さんが言いました。
就是說完這句話之後小和尚打算踏上旅途、大和尚又交待了。

「旅に出て宿をとった時、亭主よりも女房の方が大事にしてくれる家には気をつけるんだぞ」
還要記得你出去後、要留宿人家時碰到家中這女主人比男主人更加親戚的要特別留心。

「? ・・・はい、分かりました」
恩?好的、師傅我記下了。

意味がよくわかりませんが、小僧が返事をして旅立とうとすると、また和尚さんが言いました。
師傅的話小和尚是完全意圖不明、但終歸是都應了、可就在準備再次踏出旅途的前一腳、師傅又交待了。

「ネズミと言うやつは年を取ると『こうすい』と言う化け物になって天井裏にひそみ、人を捕って喰うそうだ。
我還要你知道這老鼠一旦上了年紀成了精就會變成躲在天花板裡面吃人的妖怪狡祟。

天井裏がゴソゴソ言ったら、くれぐれも気をつけるんだぞ」
天花板子上若是有任何異動、務必千萬要注意啊。

「はい、分かりました」
恩、知道了師傅、我都記下了。

小僧はそう言って、やっとお寺を出て行きました。
小和尚向師傅都承諾完、才這終於開始走出了廟門的第一步。

小僧が峠道を歩いていると、突然の夕立が降ってきました。
但小和尚才山道上沒走兩步、突然這天象就變了。

「大変だ! どこかに雨宿りが出来るところは?」
糟糕了!哪裡有可以躲雨的地方啊?

小僧が周りを見渡すと崖の土をかき出して作ったほら穴があったので、小僧は雨が止むまでほら穴で雨宿りをする事にしました。
小和尚望向四周、發現了一個像是半途廢棄被挖到一半不挖的山洞、小和尚思索了一陣決心還是進到山洞中先躲雨為妙。

その時ふと、小僧は和尚さんの言われた事を思い出しました。
而就在此時、小和尚的腦海之中大和尚的交待一閃而過。

「和尚さんは『柱のない家に宿をとるな』と、言われていたな。このほら穴を家と考えると、ここは柱のない家じゃないか」
師傅跟我叮囑過說這無柱的房屋不可以停留、這麼一想來、這個山洞若是一個家、那它就是一個沒有柱子的家啊。

そこで小僧がほら穴から飛び出すと、そのとたんにほら穴の天井が『ズドーン!』 と崩れ落ちたのです。
就在想到後這麼個一瞬、小和尚是飛身從山洞中脫出、而就在下一秒、山洞轟隆的一聲塌陷了。

もしも飛び出すのがもう少し遅ければ、小僧は生き埋めになっていたでしょう。
若是剛剛稍微還再遲疑一瞬、現在小和尚就已經是要被山洞給活埋了。

「和尚さま、ありがとうございます」
感謝師傅、感謝師傅啊。

小僧はお寺の方角に手を合わせると、また旅を始めました。
小和尚回頭轉身對著自己小廟的方向做揖合了個十、又是繼續踏出旅途出發了。

その日の夕暮れ、小僧は一軒の家に泊めてもらう事になりました。
當天的黃昏、小和尚敲響了一間房屋的門要求留宿。

その家の女房は小僧の為にお風呂をわかしてくれたり、ごちそうを出してくれたりと、とても親切にしてくれます。
而這個家中的女主人對小和尚是十分的上心、不僅做飯招待而且順帶給人的洗澡水也一起燒了、十分的親切。

でも亭主は囲炉裏(いろり)にあたっているばかりで、小僧の方を見ようともしません。
但是男主人卻是看也不看小和尚一眼、就只是窩在爐邊烤著自己的火。

小僧はふと、和尚さんに言われた事を思い出しました。
就是這個反差讓小和尚的腦海中又是大和尚的叮囑閃現。

「和尚さんは『亭主より女房の方が大事にしてくれる家には気をつけろ』と言っていたが、この家の事かな?」
師傅跟我說過、若是遇見了家中女主人比男主人更加上心的住處、務必小心、難道說的就是這裡?

そこで小僧は布団に入ると、用心深く辺りを見回しました。
小和尚晚上入了棉被、但卻遲遲沒有入眠、而是很小心的開始打量周圍。

すると天井の板に丸い穴が開いていて、それが寝ている自分の心臓の真上だと気づいたのです。
突然、小和尚發現了、天花板上開了一個小孔、而小孔的位置正對準著自己臥榻處的心口處、正是心臟。

「どうも、不自然な穴だ」
怎麼想、這個小洞也太不自然了。

小僧はふとんの中に枕を入れると人が寝ている様なふくらみを作って、自分は用心の為に部屋のすみで寝ました。
小和尚開始揉起了棉被、讓棉被中看起來就像是自己已經熟睡一般、而自己小心提防去到了另外一個房間就寢。

その真夜中の事、その天井の穴から槍が飛び出してきて布団を突き刺したのです。
然後半夜來臨、小和尚本來的房間天花板上的小孔之中是一柄尖槍來襲、將棉被刺穿。

この家は旅人を殺して金品を奪う、盗賊の家だったのです。
這其實是一家殺人奪物的盜匪賊窩。

命拾いをした小僧はあわてて逃げ出すと、お寺の方角に手を合わせました。
撿回了一條命的小和尚發瘋似的逃離了、安全後又對著自家寺廟的方向雙手合十作了個揖。

「和尚さま、ありがとうございます」
感謝師傅、感謝師傅啊。

次の日、小僧は一軒の古寺を見つけて、そこで一晩を過ごす事にしました。
第二天、小和尚這次發現了一處古廟、這次打算就到這裡過夜了。

「ここなら柱もあるし、亭主も女房もいないから大丈夫だろう」
這裡既有大柱、而且也無男女主人、應該能可安住。

小僧が安心して寝ていると、天井裏で何かがゴソゴソとはいずり回り、今にも襲いかかってきそうな気配です。
小和尚安心的睡去、可此時天花板裡開始躁動了、就好像是有甚麼東西要從裡面突然襲擊過來一般。

小僧はふと、和尚さんに言われた事を思い出しました。
此時小和尚的腦海中又是老和尚的叮囑閃過。

「和尚さんは『ネズミは年を取ると『こうすい』と言う化け物になって天井裏にひそみ、人を捕って喰う』と言っていたな。
師傅有交待過我、老鼠活過了多個年頭會成精變成吃人的狡祟藏身與這天花板之中。

もしかすると、これが『こうすい』という化け物か?
難道這次就是狡祟?

もしそうなら、こうすいはネズミが化けた物だから、ネコを怖がるに違いない」
若這真成老鼠成精後的狡崇、那它就一定怕貓。

そこで小僧は、
♪ニャーオ
♪ニャーオ
と、ネコの鳴き真似をしました。
於是小和尚這就喵喵喵的學起了貓咪叫。

すると天井裏にひそんでいた物は、『チュー!』と悲鳴を上げてどこかへ逃げて行きました。
這時就突然聽到了天花板子裡面一聲悲慘的吱鳴、而後天花板上面也安靜了來了、不知道那傢伙跑哪去了。

「やっぱり、こうすいだった」
果然是鼠精。

小僧はお寺の方角に手を合わせると、
小和尚立馬又是轉頭對到自己小廟的方向雙手合十做了個揖。

「和尚さま、ありがとうございます」
と、言って、旅を続けました。
師傅師傅、謝謝你啦。
說完隨後又繼續趕路了。


こうして和尚さんの言われた言葉で三度も命を救われた小僧は、無事に旅を終えて再びお寺に帰る事が出来たのです。
就這樣、小和尚謹記了師傅的三個忠告、也是讓自己成功了保全了三次性命、平安無事的又回到廟中與師傅相見了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

和尚さんの三つの忠告
囑咐再三

むかしむかし、あるお寺に、和尚さんと小僧が住んでいました。
到好久以前、這廟裡面就有老和尚和小和尚。

ある日の事、小僧が修行の旅に出る事になり、それを見送りに行った和尚さんが小僧に言いました。
有天這小和尚也有本事可以下山弘法啦、老和尚就送小和尚下山、交待了。

「小僧よ。途中でどんな事があっても、柱のない家に宿をとるでないぞ」
記到啊、下山的時候邏住處、屋裡㫘得柱子的屋千萬不要住。

(柱のない家? そんな家なんかあるものか)
㫘得柱子這屋子怎麼搭得起來啦、小和尚就覺得這事真怪。

小僧はそう思いましたが、
但嘴巴裡面也㫘反駁。

「はい、分かりました」
就只講了句好。

と、返事をして旅立とうとすると、さらに和尚さんが言いました。
這就準備下山了、老和尚又交待。

「旅に出て宿をとった時、亭主よりも女房の方が大事にしてくれる家には気をつけるんだぞ」
下山去邏住處的時候、這要是堂客比主人還要親切的屋千萬要小心啦。

「? ・・・はい、分かりました」
小和尚又想、這又是甚麼名堂、但也只是應了聲好。

意味がよくわかりませんが、小僧が返事をして旅立とうとすると、また和尚さんが言いました。
這就準備幫山下了、老和尚又講話了。

「ネズミと言うやつは年を取ると『こうすい』と言う化け物になって天井裏にひそみ、人を捕って喰うそうだ。
這老鼠成精變成鼠王就喜歡躲到天花板上面的、千萬要小心、鼠精是吃人的啦。

天井裏がゴソゴソ言ったら、くれぐれも気をつけるんだぞ」
天花板裡面一有動靜千萬莫大意啦。

「はい、分かりました」
好、我曉得了。

小僧はそう言って、やっとお寺を出て行きました。
老和尚囑咐再三、小和尚終於是脫身了。

小僧が峠道を歩いていると、突然の夕立が降ってきました。
小和尚這到坡上走啊走、這天上就突然開始下顆顆雨了。

「大変だ! どこかに雨宿りが出来るところは?」
小和尚一看下雨、馬上過急了、這就想邏地方躲雨。

小僧が周りを見渡すと崖の土をかき出して作ったほら穴があったので、小僧は雨が止むまでほら穴で雨宿りをする事にしました。
邊上看了一圈、這就有哪個幫山壁上挖了個窯洞、小和尚跟到就躲進去了。

その時ふと、小僧は和尚さんの言われた事を思い出しました。
這人一進洞、一哈想起老和尚的交待。

「和尚さんは『柱のない家に宿をとるな』と、言われていたな。このほら穴を家と考えると、ここは柱のない家じゃないか」
千萬不要住㫘得柱子的屋、這山洞不就是講的這條啊。

そこで小僧がほら穴から飛び出すと、そのとたんにほら穴の天井が『ズドーン!』 と崩れ落ちたのです。
小和尚就馬上飛奔、剛出洞一踋這過塌方了。

もしも飛び出すのがもう少し遅ければ、小僧は生き埋めになっていたでしょう。
要是稍微慢了個一步、這人就已經著埋進去了。

「和尚さま、ありがとうございます」
小和尚這就感謝師傅啦。

小僧はお寺の方角に手を合わせると、また旅を始めました。
對到廟的方向跟老和尚做了個揖、這就又開始下山了。

その日の夕暮れ、小僧は一軒の家に泊めてもらう事になりました。
天快黑落去了、小和尚也是邏到了一間願意留自己的屋。

その家の女房は小僧の為にお風呂をわかしてくれたり、ごちそうを出してくれたりと、とても親切にしてくれます。
女主人又是幫小和尚燒水又是𤏪(音ナゥ)飯、對他好服侍。

でも亭主は囲炉裏(いろり)にあたっているばかりで、小僧の方を見ようともしません。
但是主人就一直窩到火塘幫火烤到的、對小和尚是瞭都不瞭。

小僧はふと、和尚さんに言われた事を思い出しました。
小和尚這一哈就想起老和尚的話了。

「和尚さんは『亭主より女房の方が大事にしてくれる家には気をつけろ』と言っていたが、この家の事かな?」
比起主人、堂客更是在意、不就講的是這條屋啊。

そこで小僧は布団に入ると、用心深く辺りを見回しました。
小和尚進了鋪蓋、幫邊上都好生謹慎到的。

すると天井の板に丸い穴が開いていて、それが寝ている自分の心臓の真上だと気づいたのです。
這就一看天花板子上面怎麼一條洞開到得啦、剛好還就對到自己心口的位置。

「どうも、不自然な穴だ」
這洞好鬼哦。

小僧はふとんの中に枕を入れると人が寝ている様なふくらみを作って、自分は用心の為に部屋のすみで寝ました。
小和尚為了小心起見、幫枕頭往鋪開裡面一塞、裝成是自己睡覺的樣子、自己偷偷跑到房間角角睡去了。

その真夜中の事、その天井の穴から槍が飛び出してきて布団を突き刺したのです。
這就半夜、天花板子上面那條洞就一把槍飛過來、對到鋪蓋就是一據。

この家は旅人を殺して金品を奪う、盗賊の家だったのです。
這是條殺人越貨的賊頭屋。

命拾いをした小僧はあわてて逃げ出すと、お寺の方角に手を合わせました。
這一槍落來小和尚是跟到跑、撿回一條狗命、又是對到廟方向做了個揖。

「和尚さま、ありがとうございます」
感謝師傅。

次の日、小僧は一軒の古寺を見つけて、そこで一晩を過ごす事にしました。
這就第二天、小和尚訪得一件老廟、今天就準備留這裡面了。

「ここなら柱もあるし、亭主も女房もいないから大丈夫だろう」
這廟裡面有柱子、也㫘看到有人、應該可以放心。

小僧が安心して寝ていると、天井裏で何かがゴソゴソとはいずり回り、今にも襲いかかってきそうな気配です。
小和尚這就安心一躺、天花板裡面這就達達開始響了、像是馬上就要出來條甚麼東西樣的。

小僧はふと、和尚さんに言われた事を思い出しました。
小和尚一哈又想起老和尚交待的最後件事了。

「和尚さんは『ネズミは年を取ると『こうすい』と言う化け物になって天井裏にひそみ、人を捕って喰う』と言っていたな。
老鼠成精幫人吃。

もしかすると、これが『こうすい』という化け物か?
這上面莫興就是一條老鼠精啦。

もしそうなら、こうすいはネズミが化けた物だから、ネコを怖がるに違いない」
要是老鼠那就肯定怕貓。

そこで小僧は、
小和尚

♪ニャーオ
♪ニャーオ
喵喵喵喵喵喵喵

と、ネコの鳴き真似をしました。
這就學貓叫。

すると天井裏にひそんでいた物は、『チュー!』と悲鳴を上げてどこかへ逃げて行きました。
這上面的老鼠精一聽貓到、吱一聲過跑了。

「やっぱり、こうすいだった」
果然是老鼠精

小僧はお寺の方角に手を合わせると、
小和尚這就又對到廟方向作了個揖

「和尚さま、ありがとうございます」
感謝師傅。

と、言って、旅を続けました。
這就繼續上路了。

こうして和尚さんの言われた言葉で三度も命を救われた小僧は、無事に旅を終えて再びお寺に帰る事が出来たのです。
這就幸虧老和尚、小和尚撿回來三條狗命山底下到處轉一圈、這過平安回來了。

おしまい
结束

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