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1月23日の日本民話
(1月23日的日本民間故事)
ほらふきの竹 (健全普通話版)
牛皮大竹
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある宿屋で、三人の商人がたまたま一緒になりました。
在很久很久以前、有一個客棧中、三名同為商人的旅客剛好的湊巧碰到了一起。
一人は奈良の商人で、一人は越後(えちご→新潟県)の商人で、もう一人は江戸の商人です。
其中一名商人來自奈良、另一名則為越後、而剩下的最後這一位是來自江戶。
三人は色々と話をしているうちに、それぞれの国自慢を始めました。
三人一起聚在小房間中閒聊了很多、話題現在來到了吹噓起了自己的故鄉。
まず、奈良の商人が言いました。
首先起這個頭的是來自奈良的商人。
「今度、奈良の大仏さまが風呂に入る事になってな。
大夥兒知道嗎?我們最近的奈良可是要準備了給那尊大佛去洗澡呢。
その風呂おけをどうやって作ろうかと、みんな大騒ぎだ。
但那麼大的洗澡桶到底是要如何準備才好、大家都說不出一個有用的辦法。
何しろ、あれだけ大きな大仏さまだからな。
畢竟那可是一尊十分十分巨型的大佛金身啊。
風呂おけを作るのに、どれだけの木材がいる事やら」
要是為他去量身定做一個專門的洗澡桶、哪得要耗費究竟多少的木材啊。
「へえ、さすがは奈良の都、大したもんだ」
哇、不愧是你的家鄉奈良、這可真是厲害啊。
江戸の商人が感心して言うと、越後の商人が負けじと言いました。
江戶的商人聽到後佩服的是不得了、這時越後的商人也開始不服輸的說起了自己的家鄉。
「なあーに。
不要那麼吃驚啦。
越後にだって、珍しい物があるぞ。
像這種特殊的名勝我們越後其實也是存在的呢。
わしの村の大竹なんざ、丈が十里(じゅうり→約四十キロメートル)で幅が一里もあってな、毎日見物人で押すな押すなの大賑わいだ」
光就說我們一個村口、這裡的大竹光高就已經十里的呢、而它的寬度竟也達到了一里有餘、每天就單單是看這大竹的人流量都已經是可以用人山人海來形容了。
「なるほど、十里の一里とは、大した大竹だ」
那這可真厲害啊、高長十里寬有一里、簡直就是無比巨大的一橷大竹呢。
江戸の商人は、すっかり感心してしまいました。
江戶的商人聽到後也對著越後商人的家鄉感到了佩服。
「ところで江戸には、何か変わった物はないのか?」
對了、說到你的故鄉江戶、那兒難道就沒有甚麼可圈可點之物嗎?
奈良の商人が、尋ねました。
奈良的商人如是詢問。
「そうだよ。なんと言っても、天下の江戸だ。ぜひ話してくれ」
對啊對啊、天下的江戶、肯定非同凡響、也請給我們說說吧。
越後の商人も、言いました。
越後的商人一下子也起了勁。
「そうさな・・・」
嗯、沒錯、但讓我想想。
しばらく考えていた江戸の商人は、ふと思い出したように言いました。
思索了有那麼一陣子的江戶商人像是突然想到了甚麼似的一下子說出了口。
「そう言えば蔵前(くらまえ)というところで売っている団子がえらい人気で、一串に三個刺した物が一日に何万本も売れているよ」
對了、要是說道藏前這個地方的話、在這裡賣的丸子可是很人氣的呢、那種一串三個穿起來的大丸子一天就能夠賣出不知道幾萬份了。
「ほう。何万本とは、すごい数だ」
哇、幾萬籤嗎、那可真是一個十分厲害的數字呢。
「その団子、よほどうまい団子にちがいない」
我想那一定是一種十分美味的丸子、絕對有著比其他地方丸子的過人之處。
奈良の商人も越後の商人も、思わずつばを飲み込みました。
說出了這話的奈良以及越後商人都情不自禁的嚥下了一口口水。
やがて、話だけではつまらないので、どれか一つだけでも三人一緒に見物しようという事になりました。
終於、光就是談論的話怎麼還是有點乏味了、無論是誰的家鄉、此時的三人之中誰都想一同前去一次親自體驗。
そこでくじ引きをしたら、越後の村の大竹見物に決まったのです。
就這些三人最終決定了抽籤、結果是定下了由著越後的商人帶領其他的兩人前往去看自己村口的大竹。
(うげぇ、おれか?!)
糟、糟糕了、這這這。
越後の商人は、困ってしまいました。
越後的商人此時十分的懊悔。
(弱ったなあ。こんな事になるなら、あんなほらなんか、吹かなければよかった)
天啦、事情怎麼會變成這樣、我到底是撒了怎樣的一個彌天大謊啊、早知道就不說那些話了。
丈が十里、幅が一里の大竹なんて、実は全くうそです。
這也肯定、高度十里寬有一里的竹子想當然就是謊言。
でも、今さらうそだとは言えないので、越後の商人は仕方なく二人を自分の国へ連れて行くと、二人を村の入り口で待たせて大急ぎで家に戻りました。
但事到如今怎麼又能夠說出是自己在撒謊呢?越後的商人沒有了辦法、只能是硬著頭皮將兩人朝著自家的方向帶、而到達了村口之後越後的商人表明能否先讓自己回一趟家、稍等準備之後馬上就來。
越後の商人は家に飛び込むと、出迎えた奥さんに言いました。
快步衝到家中的越後商人很焦急的對著前來迎接自己的妻子述說了。
「と、言うわけで、えらい事になってしまった。・・・お前、どうしよう?」
所以說老婆我們到底是要怎麼辦呀、我在外頭幹了一件大蠢事、若是你的話會怎麼解決掉這個難題呢?
この奥さんは、村でも評判のとんち者です。
越後商人的妻子其實是一位在村子裡也頗有口風的聰明人。
奥さんは、ニッコリ笑って言いました。
只見妻子微微一笑說道了。
「大丈夫よ。全てはわたしに、まかせておきなさいな」
小事一樁、你可就放心的全交給我吧、都包在我的身上。
やがて越後の商人が待たせてある二人を連れて来ると、奥さんが愛想良く二人を出迎えました。
就這樣越後的商人離開了家前去村口迎接等候著的兩人了、而此時將兩人帶回家後屋內的妻子也是笑臉相迎。
「これはこれは、遠い所をよく来てくれました。まずは、お茶でも飲んでくださいな」
真的不好意思啊、我已經聽說了、讓你們從那麼大老遠的特意跑過來、對了、先去進到屋裡讓我為你們泡一杯茶吧。
ところが奈良の商人は、お茶を飲むのももどかしく言いました。
可奈良的商人早就是一副已經等不及的樣子、根本就等不及喝茶。
「茶はいいから、早くその大竹を見せてくれ」
不要茶了、我現在就想要快點兒去看大竹呢。
すると奥さんが、残念そうに首を振りました。
但卻只看妻子擺出了一副十分遺憾的表情、無奈地把頭搖了一搖。
「遠いところから来ていただいたのに、まことに残念です。
真的很抱歉、讓你們辛苦的從那麼大老遠趕來。
もう一日早ければ、見せられたのですが。
真的若就只是再早一天那還真能看見了、但是很不幸。
なんでも奈良で大仏さまの風呂おけを作るとかで、この村の大竹は、風呂おけのたが(→おけやたるのまわりにはめる輪)にする為、昨日のうちに切って奈良に持って行きました」
就是因為為了給奈良的大佛做洗澡的大桶箍子、我們村子的那根大竹就在昨天被砍下來後拖走送往奈良了。
「大仏の風呂おけに!? あれは、その・・・。いや、確かにそれでは、仕方ない」
大、大佛的洗澡桶、這、這、這、可是、嗯、如果真的是這樣的話那也是確實沒有辦法的呢。
奈良の商人は、思わず口を閉じてしまいました。
奈良的商人此時想說甚麼卻又說不出口、趕緊把嘴給閉上了。
すると今度は、江戸の商人が言いました。
而就在這時、江戶的商人提出了另一個觀點。
「ならせめて、その枝だけでも見せてもらえないかな? たがを作るのに枝は必要ないから、いくら何でも枝は残っているはず」
即便是如此、那我們現在前去竹枝總還是能看得見的吧、若單單只是為了打造一個大桶的箍子那枝葉難道不是應該去掉留在原地嗎。
するとおかみさんは、また残念そうに言いました。
可就好像還是不湊巧一般、商人妻子此時還是一副很遺憾的表情。
「それが江戸の蔵前ではお団子が毎日何万本も売れるそうで、その串にするとかで枝を全部持って行きました」
因為江戶蔵前的丸子銷量賣的是十分之好、那些竹枝為了給人加工成竹籤全部也都被人一同收拾帶走了去。
「団子の?! ・・・でもそれなら、残っている葉だけでも」
糰、糰子是嗎?!這、那可真是遺憾呀、但葉子終歸還是留著有一些的吧。
「はい。その葉は団子の包みにすると言って、葉も残らず持って行きました」
你說的沒錯、但葉子也可以是用來包裹住丸子讓人打包帶走的好東西、所以也是一同給人全部不留的呢。
「・・・それは、仕方ない」
這、這樣的話那可真是沒有辦法了。
江戸の商人も、思わず口を閉じてしまいました。
江戶的商人此時也不再說話心虛的閉上了嘴。
そんな二人の商人に、おかみさんは追い打ちをかける様に言いました。
但面對眼前的兩個已經啞口無言之人、商人妻子並沒有打算就此放過、而是還特意的這樣朝人說道。
「あっ! でも、大竹で作った大きなたがも、枝で作った串や包みにする葉も、奈良や江戸に行けばあるはずですよ。
不要沮喪、大家夥!我們不是還有大竹做成成箍子以及被加工成竹籤的竹枝與能打包的竹葉嗎?這些只要再次前往奈良還有江戶就都能夠看到才對。
なんなら、これから見に行きませんか?」
就是現在、不準備立即出發看上一眼嗎?
「えっ? ・・・」
甚、甚麼?!……
「それは、・・・」
這、這、這……
奈良の商人も江戸の商人も、言い返す言葉がありませんでした。
奈良的商人還有江戶的商人就這樣被越後商人的妻子徹底堵上了嘴、不敢再多說一句話。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
ほらふきの竹
吹牛皮
むかしむかし、ある宿屋で、三人の商人がたまたま一緒になりました。
這就有天、一條旅館裡面、三條商人碰頭了。
一人は奈良の商人で、一人は越後(えちご→新潟県)の商人で、もう一人は江戸の商人です。
一條奈良過來的、一條越後、還有條江戶。
三人は色々と話をしているうちに、それぞれの国自慢を始めました。
這就扯卵談比那個所在的藩領狠、好像自己才是擁有該藩的大名一樣。
まず、奈良の商人が言いました。
奈良這邊的就先開始講了。
「今度、奈良の大仏さまが風呂に入る事になってな。
就講自己藩有條好大的佛像、現在要幫他洗澡。
その風呂おけをどうやって作ろうかと、みんな大騒ぎだ。
但是那麼大的桶子是怎麼造出來的哦、所有人就好驚訝。
何しろ、あれだけ大きな大仏さまだからな。
為甚麼、因為佛像大了個卵卯翻天。
風呂おけを作るのに、どれだけの木材がいる事やら」
怕不是一條桶子就要幫一山的樹砍完。
「へえ、さすがは奈良の都、大したもんだ」
唉、那你奈良國好厲害哦。
江戸の商人が感心して言うと、越後の商人が負けじと言いました。
江戶人這就捧奈良商人的卵泡(皇帝翻牌子的時候兩個卵泡這就吊到、太監看到了就專門跑過來幫皇帝兩個卵泡一捧、這麼個講法。)但是越後這邊心裡就不舒服了。
「なあーに。
越後にだって、珍しい物があるぞ。
我們越後好東西也多好嘛。
わしの村の大竹なんざ、丈が十里(じゅうり→約四十キロメートル)で幅が一里もあってな、毎日見物人で押すな押すなの大賑わいだ」
就我村裡面、十里曉得是好遠吧?就是我村口一根竹子那麼長、寬就又是一里寛、每天過來看竹子的人是潽滿了。
「なるほど、十里の一里とは、大した大竹だ」
那你屋這竹子確實是狠、連富士山都只能勉強巴到你屋竹子一根毛。
江戸の商人は、すっかり感心してしまいました。
江戶商人佩服個卵卯翻天、完全不覺得別個到講假話。
「ところで江戸には、何か変わった物はないのか?」
那你們江戶是有甚麼厲害的東西嘛、講出來讓大家笑哈子。
奈良の商人が、尋ねました。
奈良這邊就開始問江戶。
「そうだよ。なんと言っても、天下の江戸だ。ぜひ話してくれ」
是啊、國政樞要、講起來過我們聽哈子嘛。
越後の商人も、言いました。
越後這也開始一起問了。
「そうさな・・・」
這條、等我想哈子。
しばらく考えていた江戸の商人は、ふと思い出したように言いました。
江戶商人這就眼一眯、想一陣就開始講了。
「そう言えば蔵前(くらまえ)というところで売っている団子がえらい人気で、一串に三個刺した物が一日に何万本も売れているよ」
蔵前這地方的串串賣的好、就那條一串三個的丸子、一天都是幾萬起跳。
「ほう。何万本とは、すごい数だ」
賣這麼好啊。
「その団子、よほどうまい団子にちがいない」
估計肯定是好吃了個卵卯翻天。
奈良の商人も越後の商人も、思わずつばを飲み込みました。
聽到江戶商人講這丸子賣這麼好、幫其他二條也搞到想去買了。
やがて、話だけではつまらないので、どれか一つだけでも三人一緒に見物しようという事になりました。
但是這盡到扯飛天卵談、也㫘甚麼味、不管是那條都可以、三條人都決定一起過去看一眼、見識見識。
そこでくじ引きをしたら、越後の村の大竹見物に決まったのです。
這就抽籤、要去越後看大竹子了。
(うげぇ、おれか?!)
噶卵了、稀爛!
越後の商人は、困ってしまいました。
越後商人這一哈癲人了。
(弱ったなあ。こんな事になるなら、あんなほらなんか、吹かなければよかった)
這要著笑成哈卵啦、早曉得就不搞這蠢事了。
丈が十里、幅が一里の大竹なんて、実は全くうそです。
不要想、這竹子肯定是騙人的、不可能一條竹子比山還要大。
でも、今さらうそだとは言えないので、越後の商人は仕方なく二人を自分の国へ連れて行くと、二人を村の入り口で待たせて大急ぎで家に戻りました。
但是越後這商人又拉不下臉、幫二條往越後一帶、到村口的時候先推諉讓別個稍微等哈子、這過一哈往屋裡飛奔。
越後の商人は家に飛び込むと、出迎えた奥さんに言いました。
就看到過來接自己的堂客了、幫話都跟堂客交待了。
「と、言うわけで、えらい事になってしまった。・・・お前、どうしよう?」
這樣怎麼搞嘛、你要幫我想個辦法。
この奥さんは、村でも評判のとんち者です。
他堂客其實也聰明。
奥さんは、ニッコリ笑って言いました。
這就笑到講。
「大丈夫よ。全てはわたしに、まかせておきなさいな」
小事、我出去幫你擺平了。
やがて越後の商人が待たせてある二人を連れて来ると、奥さんが愛想良く二人を出迎えました。
商人這就回去幫其餘等到的二個往屋裡帶、堂客也是笑臉相迎。
「これはこれは、遠い所をよく来てくれました。まずは、お茶でも飲んでくださいな」
就要別個先吃茶。
ところが奈良の商人は、お茶を飲むのももどかしく言いました。
但是奈良的商人現在就只想要看竹子。
「茶はいいから、早くその大竹を見せてくれ」
我們先去看竹子咯、茶先算了。
すると奥さんが、残念そうに首を振りました。
這時堂客就幫腦鬠好遺憾的一擺。
「遠いところから来ていただいたのに、まことに残念です。
你們還那麼遠跑過來、這哈看不成啦。
もう一日早ければ、見せられたのですが。
要是再早一天莫興還有可能。
なんでも奈良で大仏さまの風呂おけを作るとかで、この村の大竹は、風呂おけのたが(→おけやたるのまわりにはめる輪)にする為、昨日のうちに切って奈良に持って行きました」
昨天從奈良那邊來人、幫這巨竹一砍、一車拖到奈良跟大佛作洗澡桶的箍子去了。
「大仏の風呂おけに!? あれは、その・・・。いや、確かにそれでは、仕方ない」
跟大佛!?啊、變成木桶的箍子啦、不對啊、㫘㫘、那這樣子是確實㫘辦法啦。
奈良の商人は、思わず口を閉じてしまいました。
奈良的商人一哈不做聲了。
すると今度は、江戸の商人が言いました。
這是江戶商人又講了。
「ならせめて、その枝だけでも見せてもらえないかな? たがを作るのに枝は必要ないから、いくら何でも枝は残っているはず」
那違全部砍完一點不剩啦、他枝丫總㫘全部撿去啦、地上總是有痕蹟啦。
するとおかみさんは、また残念そうに言いました。
枝丫也㫘得了。
「それが江戸の蔵前ではお団子が毎日何万本も売れるそうで、その串にするとかで枝を全部持って行きました」
那些個枝丫可以作簽子、全部著削落來一車拖到蔵前簽串串去了。
「団子の?! ・・・でもそれなら、残っている葉だけでも」
簽串串!?那葉子總要留到吧。
「はい。その葉は団子の包みにすると言って、葉も残らず持って行きました」
竹葉可以用來包丸子啊、所以葉子也㫘剩。
「・・・それは、仕方ない」
啊、那就稀爛。
江戸の商人も、思わず口を閉じてしまいました。
江戶商人這哈也不作聲了。
そんな二人の商人に、おかみさんは追い打ちをかける様に言いました。
堂客這看形式逆轉了、就又對到其他兩條講。
「あっ! でも、大竹で作った大きなたがも、枝で作った串や包みにする葉も、奈良や江戸に行けばあるはずですよ。
但是這不要緊的、你們這就往江戶還有奈良一去、奈良那大佛木桶上面那條箍桶子的箍就是大竹、江戶就是竹葉還有竹枝。
なんなら、これから見に行きませんか?」
這一去就可以看到啦。
「えっ? ・・・」
「それは、・・・」
兩條這一哈㫘話講了。
奈良の商人も江戸の商人も、言い返す言葉がありませんでした。
全獃到原地的。
おしまい
结束
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