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1月27日の日本民話
(1月27日的日本民間故事)
友助タヌキ

友助タヌキ (健全普通話版)
狸貓友助

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : 田布施座

むかしむかし、あるところに、息子に先立たれて一人ぼっちになったおばあさんがいました。
在很久以前、住在某一個地方的一位老奶奶因為自己的兒子先自己一腳離去變成了孤零零的一人。

おばあさんの家の裏には穴があって、一匹の古ダヌキが住みついています。
老奶奶家的背後有一個巢穴、這裡住著一隻已經活了很久的妖怪狸。

タヌキは人間にあこがれていて、拾った数珠を首にかけると、毎日かかさず神さまに祈っていました。
這隻狸貓很是憧憬著人類、將撿來的佛祖戴在脖子之上每日的對著天神發願。

(神さま。あっしを人間にしてください。この願いが叶うのなら、どんな事でもしますので)
啊啊、天上的天神大人們、請使用你們的神通將我變化為一個人類吧、只要這個願望能夠達成、要我犧牲甚麼我都願意。

ある日の事、おばあさんの家に首から数珠をさげた友助と名乗る若い庭師がやって来て、庭の手入れをしてやると言いました。
突然有一日、老奶奶的家中來了一位脖子上戴著佛珠名為友助的人、自稱是修理草坪的花匠、表示自己可以為老奶奶打理家中的庭院。

年を取って庭の手入れが出来ないおばあさんは、大喜びです。
上了年紀的老奶奶此時再要是自己去打理家中的院子已經很吃力了、所以很是高興。

「友助さん、ありがとう。これは、庭の手入れのお代金です」
友助呀、院子的事真是感謝你了、請收好、這是我的心意一點小錢、就當作是你修復院子的工錢吧。

おばあさんがお金を渡そうとすると、友助は言いました。
老奶奶試著想去給友助塞上一點小錢、而就聽友助說道。

「いえいえ、お代をいただこうとは思いません。お婆さんには、いつもよくしてもらっていますから」
不行、不行、這可不行、我可不是為了工錢才來給奶奶您修剪後院、這都是為了報答你對我往日的恩情。

友助は一生懸命に庭の草むしりや木の枝を刈って、庭をすっかりきれいにしてくれました。
友助在奶奶的院子裡工作時是十分的認真、不管是多餘的雜草還是樹木上多出的枝幹全部給老奶奶修理的乾乾淨淨。

「友助さん、おかげで庭がきれいになりましたよ。でも、どうしてこんなにも親切にしてくれるんだい?」
友助、我瞧你幹得真好、拜你所賜、現在我的院子是如此的整潔、但說出來不好意思、請問你專程跑來我家對我如此親切的原因究竟是甚麼呢?

おばあさんが不思議そうにたずねると、友助は言いました。
友助對老奶奶的莫名關心也讓老奶奶感到了不可思議、向友助拋出了自己的疑問、只見友助這樣說道。

「実は、あっしは裏庭の穴に住まわせてもらっているタヌキでございます」
其實我呀、就是住在老奶奶您家背後的那隻大狸貓呀。

「えっ、タヌキ? とてもタヌキには見えませんよ」
唉、這這這、大狸貓、但即便你都這樣說了、但我卻在你的臉上都看不到一點大狸貓的影子呢。

「では、証拠を見せましょう」
那這樣我就讓老奶奶您親眼看到一次證據吧。

友助は自分の手に墨をぬって、紙にぺたんと手形を取りました。
只見友助用了墨水在自己的手掌中塗抹了起來、然後又在一頁紙張上壓上了自己的手印。

すると不思議な事に、友助の手はちゃんとした人間の手なのに、紙についた手形はタヌキの足の形をしているのです。
突然不可思議的事情發生了、雖然手印按上去的是友助自己的手掌、但在紙張上顯示的確實一隻狸貓的掌印不是嗎?

「まあ、本当に裏庭のタヌキかい。でも、タヌキでも話し相手が出来てうれしいよ」
啊啊、沒想到你還真的是住在我後院的那尾狸貓呢、但即便如此也沒有關係、只要能夠有人陪我說話就算是狸貓我也很開心。

おばあさんは喜んで、それから毎晩そばがきとお餅を用意して、友助タヌキが来るのを待つようになりました。
喜出望外的老奶奶這之後為了狸貓友助每天都能來自己家陪自己、幾乎是每個晚上都有準備好了麵糊還有糕點提前招待、等待著友助的前來。

友助タヌキもおばあさんが喜ぶのがうれしくて、毎晩やってくると動物たちから聞いたおもしろい話をおばあさん聞かせてあげました。
而友助則是看見了老奶奶被自己逗笑了便也會跟著開心、前來的每個夜晚都會給老奶奶講著最近發生在森林之間各種小動物之間的有趣趣聞。

さて、初午(はつうま→二月の初の午の日で、全国で稲荷社を祭る日)のお祭りの日、おばあさんは小豆のかゆをたくさん炊いて友助タヌキが来るのを待っていました。
時間一晃而過來到了初午的節慶日、這天的老奶奶還特別地給今天的友助準備了一大鍋的小豆粥、就等待著友助的前來了。

ところがいつまでたっても、友助タヌキは現れません。
但是今天友助遲到了、儘管老奶奶已經多等了很久、友助卻還是遲遲沒有現身。

真夜中になってやっと現れましたが、友助タヌキはひどく落ちつかない様子です。
時間一直推移到半夜、這個時候友助才終於得以前來、但從眼前的狸貓友助臉上能夠看得出它今天心情其實十分複雜。

「友助さん、どうかしたのかい? 何か心配事でも?」
友助、快告訴我發生了甚麼?是甚麼事讓你的臉色這麼難看呢。

おばあさんがわけをたずねると、友助タヌキは悲しそうな顔で言いました。
老奶奶急切的想問出一個明白、這邊的友助則是一臉苦澀的開始述說。

「実は、もうすぐわたしは鉄砲で撃たれます。
是這樣的奶奶、在不過多久我就會被獵槍給打中了。

玉は急所をそれて命は助かりますが、そのすぐあとに落とし穴へ落ちるでしょう。
雖說子彈閃過了重要部位沒有讓我一槍斃命、但那之後我又會馬上掉落進大坑之中去。

でも、それで死ぬわけではありません。
可就算是這樣我還是撿回了一條命。

穴からもすぐに出られますが、そのままオオカミのいる森に迷い込み、逃げ回っているうちに罠にかかます。
就這樣從落穴中逃出昇天的我、卻又誤打誤撞闖入了狼的森林迷了路、一番尋找出路之後終究還給不小心踩中了陷阱。

あっしの命は、それまででございます」
就這樣、我的生命也就到此為止了。

「友助さん。
狸貓先生。

そこまでわかっているのなら、ずっと家にいればいいじゃないの。
你如果連這些都知道的話、那便就一直躲在家中不去外出難不成不行嗎?

家にいれば猟師に見つからないし、鉄砲玉にも当たらないし、落とし穴にも落ちないし、オオカミの森にも迷わないし、罠にかかる事もないのだから」
只要躲在家中不動、那麼自一開始不就不會被獵人發現了嗎?這樣的話你也就不會被子彈打中、更不會掉入大坑、那便也就不存在又闖入了狼的森林而迷了路踩到陷阱了。

おばあさんはそう言って友助タヌキを引きとめましたが、友助は悲しげに笑いながら言いました。
說完了這一切後的老奶奶拉扯著友助想要試圖將它留下來、可是友助此時的表情卻是笑的很悲傷。

「いいえ。こいつは、あっしが人間に変わる事が出来た代償なのですよ。
謝謝你啦、可是不用、因為這就是我需要變成人類後所付出的代價。

神さまに、そう約束したのです。
我已經與天神大人是就這樣約定好了的。

だからどこへ隠れても、結局は死ぬことになるでしょう。
所以不管是躲在甚麼地方、最終我都還是無法逃離死亡的命運。

・・・それよりおばあさん、今夜はあっしが一世一代の大化けをやってお見せしましょう」
………與其想著這種悲傷的事、老奶奶、不如今夜我就向你展現出狸貓的所有絕活吧、讓您看個開心。

その夜、友助タヌキは持っている全ての力を使って、大むかしの合戦の様子をおばあさんに見せてくれました。
就在這個夜晚、狸子在搭建的舞台上使出了所有看家本領去逗老奶奶開心、表演了一齣古時候的戰場大亂鬥。

そうして朝になると友助タヌキはどこへともなく姿を消して、二度と帰って来ませんでした。
就這樣到了第二天清晨狸貓友助離去了、不知道去了甚麼地方、奶奶從此之後再也沒有看到過它回來的身影。

それからしばらくして、猟師がタヌキの毛皮を売りに来ました。
不多時過了一會兒、一位獵人敲響了奶奶家的門、前來兜售狸貓的毛皮。

そのタヌキの首には、あの数珠がさがっています。
而就是獵人手上的那隻狸貓、它的脖子上還戴著佛珠不是嗎?

「ああ、これは友助さんだよ」
天啦、友助、這就是你現在的模樣嗎?

おばあさんは猟師からタヌキの毛皮を買い取って、茂森山の観音さまでお経を読んでもらいました。
老奶奶從獵人哪購買下來了這張狸皮、將它送至到了茂森山的觀音廟這裡替它誦經超度安息。

そして友助タヌキが再び人間として生まれ変われる様に、心から祈りました。
唸經時老奶奶一直在祈禱、祈禱希望友助再次投胎之時、這回一定要重生成為一個真真正正的人類。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

友助タヌキ
狸子友助

むかしむかし、あるところに、息子に先立たれて一人ぼっちになったおばあさんがいました。
到好久以前、這就子母兩條一起住到了、哪曉得兒先走了、留老婆子一個到人世。

おばあさんの家の裏には穴があって、一匹の古ダヌキが住みついています。
婆子屋後院、好大一條老狸子住到的。

タヌキは人間にあこがれていて、拾った数珠を首にかけると、毎日かかさず神さまに祈っていました。
這狸子向人、地上撿得個和尚手環、這過掛頭上、天天跟佛祖唸經。

(神さま。あっしを人間にしてください。この願いが叶うのなら、どんな事でもしますので)
講自己想變成人、不論代價。

ある日の事、おばあさんの家に首から数珠をさげた友助と名乗る若い庭師がやって来て、庭の手入れをしてやると言いました。
有天婆子院裡就來條修剪花草的、腦鬠上也掛一串佛珠、一條喊友助的年輕人。

年を取って庭の手入れが出来ないおばあさんは、大喜びです。
這就要幫婆子護理庭院、婆子上了年紀已經搞不得這些了、看到有人願意幫忙好高興。

「友助さん、ありがとう。これは、庭の手入れのお代金です」
這就跟友助過一小袋子務工費。

おばあさんがお金を渡そうとすると、友助は言いました。
友助看婆子過錢就講。

「いえいえ、お代をいただこうとは思いません。お婆さんには、いつもよくしてもらっていますから」
幫他婉拒了、講自己不要這錢、就圖幫個忙、之前就有受到婆子幫助。

友助は一生懸命に庭の草むしりや木の枝を刈って、庭をすっかりきれいにしてくれました。
這就除草剪枝、幫院裡面搞得乾乾淨淨的。

「友助さん、おかげで庭がきれいになりましたよ。でも、どうしてこんなにも親切にしてくれるんだい?」
但是這婆子也不曉得這條年輕人怎麼對自己這麼好。

おばあさんが不思議そうにたずねると、友助は言いました。
友助就講啦。

「実は、あっしは裏庭の穴に住まわせてもらっているタヌキでございます」
我就是住到你屋後院的狸子啦。

「えっ、タヌキ? とてもタヌキには見えませんよ」
唉、我看一點都不像啊。

「では、証拠を見せましょう」
那我現在就讓你看。

友助は自分の手に墨をぬって、紙にぺたんと手形を取りました。
友助幫自己手上上點墨、邏張紙往手板印子幫上面一巴。

すると不思議な事に、友助の手はちゃんとした人間の手なのに、紙についた手形はタヌキの足の形をしているのです。
這就怪事、手看起來是人手、但是紙上的墨印子卻是條狸子足印。

「まあ、本当に裏庭のタヌキかい。でも、タヌキでも話し相手が出来てうれしいよ」
你真是狸子啊、不過也好、這都好久㫘人幫我做事了。

おばあさんは喜んで、それから毎晩そばがきとお餅を用意して、友助タヌキが来るのを待つようになりました。
婆子有條狸子伴也高興、就每天晚上等狸子過來、還跟他準備好蕎麥糊糊、粑粑。

友助タヌキもおばあさんが喜ぶのがうれしくて、毎晩やってくると動物たちから聞いたおもしろい話をおばあさん聞かせてあげました。
狸子也想讓婆子每天開心、就每天晚上去婆子那裡跟她講動物之間發生的有味的事。

さて、初午(はつうま→二月の初の午の日で、全国で稲荷社を祭る日)のお祭りの日、おばあさんは小豆のかゆをたくさん炊いて友助タヌキが来るのを待っていました。
這就初午、今天過節、婆子就幫豆子打成粥煮一大鍋等到友助來。

ところがいつまでたっても、友助タヌキは現れません。
但是等了好久都㫘看到人。

真夜中になってやっと現れましたが、友助タヌキはひどく落ちつかない様子です。
到了半夜過回來了、但是看樣子好不穩當。

「友助さん、どうかしたのかい? 何か心配事でも?」
婆子就問友助是甚麼案。

おばあさんがわけをたずねると、友助タヌキは悲しそうな顔で言いました。
聽到婆子問狸子又像是講不出口樣的。

「実は、もうすぐわたしは鉄砲で撃たれます。
我有神通、曉得馬上就要有人來獵我了、而且是子彈。

玉は急所をそれて命は助かりますが、そのすぐあとに落とし穴へ落ちるでしょう。
到時候火槍一發過來、運氣好雖不得死、但是又要⻊反到陷阱裡面去。

でも、それで死ぬわけではありません。
這時候還㫘完。

穴からもすぐに出られますが、そのままオオカミのいる森に迷い込み、逃げ回っているうちに罠にかかます。
人從裡面爬出來、又誤入狼林裡面走迷了、被追到跑的時候幫夾子一踩。

あっしの命は、それまででございます」
這就是我等哈的命啦。

「友助さん。
そこまでわかっているのなら、ずっと家にいればいいじゃないの。
唉、你連這些都曉得那就只要一直躲到屋裡就好了嘛。

家にいれば猟師に見つからないし、鉄砲玉にも当たらないし、落とし穴にも落ちないし、オオカミの森にも迷わないし、罠にかかる事もないのだから」
你就到屋裡怎麼有可能獵人得跑過來嗎、只要一開始不著子彈打到後面的一系列事都不得發生吧。

おばあさんはそう言って友助タヌキを引きとめましたが、友助は悲しげに笑いながら言いました。
婆子講這話是想幫狸子收到、但是狸子曉得婆子根本就不懂這些。

「いいえ。こいつは、あっしが人間に変わる事が出来た代償なのですよ。
不是的、我不是變人了啊、這就是結果。

神さまに、そう約束したのです。
一開始就答應好了的。

だからどこへ隠れても、結局は死ぬことになるでしょう。
要我死的不是獵人、是命。

・・・それよりおばあさん、今夜はあっしが一世一代の大化けをやってお見せしましょう」
別管這些了、這就最後一夜了、讓你曉得我所有的神通。

その夜、友助タヌキは持っている全ての力を使って、大むかしの合戦の様子をおばあさんに見せてくれました。
這天晚上狸子就用法力變成好多稀奇古怪的東西演戲過婆子看。

そうして朝になると友助タヌキはどこへともなく姿を消して、二度と帰って来ませんでした。
第二天一早、狸子走出去後就再也㫘看到回來過了。

それからしばらくして、猟師がタヌキの毛皮を売りに来ました。
這就㫘好久、來條獵人䯨婆子屋裡門、問她要不要狸子皮。

そのタヌキの首には、あの数珠がさがっています。
狸子的顜頸上面還幫那條念珠掛到的。

「ああ、これは友助さんだよ」
婆子一哈就曉得這是友助了。

おばあさんは猟師からタヌキの毛皮を買い取って、茂森山の観音さまでお経を読んでもらいました。
婆子幫狸子屍身買來、帶到茂森山観音廟裡面讓和尚跟狸子唸經求超度。

そして友助タヌキが再び人間として生まれ変われる様に、心から祈りました。
又用心祈禱狸子下輩子能夠變成人。

おしまい
结束

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