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 2月10日の日本民話(2月10日的日本民間故事)
 
  
 田植え鬼 (健全普通話版)
 種田鬼
 
 ・日本語 ・日本語&中国語
 むかしむかし、ある節分の晩、庄屋(しょうや)の勘右衛門(かんえもん)が豆まきをしていました。在很久很久以前、有一個節分的夜晚、此時身為地主的里長勘右衛門正在家中進行著撒豆子祈福驅邪的祝儀。
 
 「福はー内! 鬼はー外!」
 福進來!鬼去外!
 
 すると、いきなり、
 但就是突然。
 
 「助けてくれー! 豆をぶつけないでくれー!」
 我可求求你們放過我吧!不要再用豆子砸我了啊!
 
 と、叫びながら、赤鬼が家の中へ飛び込んで来たのです。
 就這樣一隻哭喊著的紅鬼飛身闖入了右衛門的家中。
 
 「わわわわ、鬼だ、鬼だ!」
 天天天天、天啦、鬼啊、是鬼啊!
 
 勘右衛門はびっくりして鬼に豆をぶつけようとしましたが、ここに来るまでにもあちこちで豆をぶつけられたらしく、赤鬼はあちこちに青あざをつくって目に涙を浮かべています。
 右衛門可是被這隻突然闖入家中的大鬼嚇了一驚、都已經下意識的手裡抓起了一把豆子即將要向鬼扔過去時候、這時、右衛門看向遍體鱗傷的鬼對著自己竟已泛起了淚花、看來這傢伙沿途一路上是沒有少被豆子砸過呀。
 
 それを見ると、勘右衛門は赤鬼がかわいそうになりました。
 右衛門不忍心、覺得這隻紅鬼很可憐、同情起了他。
 
 「赤鬼どん。豆はぶつけんから、大丈夫じゃ。まあ、こっちに来て酒でもどうだね」
 鬼大爺、你放心好了、我不會用豆子砸你、而且你既然都來到了我家、我現在還要請你喝酒了。
 
 勘右衛門は酒と料理を用意すると、赤鬼をもてなしました。
 右衛門如自己所言的備好了宴席跟酒水、招待了這隻闖入了家中的鬼。
 
 「これは、すまんことです」
 那我可也就不客氣了呀、不好意思、跟你添麻煩了。
 
 赤鬼はすっかりごちそうになると、節分が終わった次の朝早く、とても良い気分で帰って行きました。
 鬼說完後便是對著餐桌上一頓風捲殘雲、等到酒足飯飽後又是在地主家中躲到了節分結束的第二天天亮、然後很高興的回家了。
 
 やがて、田植えの季節がやって来ました。
 事情過去了一段時間、是春天要播種的時間來了。
 
 勘右衛門の家でも家中の者が朝の暗いうちから起きて、苗を植え始めました。
 而身為地主家的右衛門此時也是吩咐起了家中的所有夥計開始了起早貪黑的在地裡幹活。
 
 ちょうど田んぼの半分を植え終えた頃、急に激しい雨が降ってきました。
 種田途中、可就當等所有的進度都已經過半以後、不湊巧的今天天上下起了大雨。
 
 「仕方がない。残りは明日にして、引き上げよう」
 唉、這下沒辦法了、今天先停手、大夥兒明天再繼續吧。
 
 次の日は、朝から良い天気でした。
 時間來到了第二天、今天的天氣是特別的好、一個大晴天。
 
 「さあ、昨日の続きをするぞ」
 好啦、趁著現在我們大家快開工吧、昨天的還沒幹完了。
 
 勘右衛門たちが田んぼへ行ってみると、不思議な事に田植えが終わっているのです。
 於是乎、地主一行抄好了傢伙來到田裡、但是不可思議的是地裡不知是甚麼時候、活兒竟是已經被人給全部幹完了。
 
 「おや? 田植えが終わっているぞ?! あのどしゃ降りの中、一体誰がしたのだろう?」
 天啦?田裡這不已經都弄好了嗎?!昨天那麼大的暴雨、這會得是誰的手筆呀?
 
 みんなは首を傾げながら、田植えの終わっている田んぼをながめていました。
 此時的所有人都在驚訝完過後歪起了脖子陷入了沈思、看向這已經被完成好的田地。
 
 さてこの不思議な出来事は、次の年も、そのまた次の年も、そのまたまた次の年も続いたのです。
 可不思議的事還有、那就是這事它每一年都會持續的發生、明年、來年、來來年、每次依舊。
 
 誰も田植えをしていないのに田植えが終わっていて、しかもその田んぼはいつも大豊作なのです。
 後來大家發現田地明明連一個幹活的人都找不到、可竟然土地它會自己幹活、而且每年的秋後還都是大豐收。
 
 そんなある年の田植え時、勘右衛門は不思議な田植えの正体を見届けてやろうと考えました。
 這件怪事一直持續了好多年、今年的右衛門打算搞清楚它要一探究竟了。
 
 勘右衛門は田んぼの近くの木に隠れると、一晩中田んぼの様子を見ていました。
 地主這回在自己土地旁邊的大樹背後一躲、準備去蹲點一整個晚上來觀察田地的動向。
 
 しばらくするとバチャバチャと、誰かが田んぼの中へ入って行く音がしました。
 而才沒有多久地主就聽到了周圍的風吹草動、是誰進入了土地裡面的腳步聲呀。
 
 暗くてよく見えませんが、どうも一人の様子です。
 可惜夜晚太黑並不是能看得很清、但可以清楚的知道這就是一個人的輪廓。
 
 そのうちに、田植え歌が聞こえてきました。
 地主又繼續觀察了一會兒、這傢伙此時還唱起了種田歌。
 
 それがまたいい声だったので、勘右衛門は思わず、
 先不說別的、就光聽這傢伙唱的右衛門覺得還真不錯、跟著他情不自禁的一起。
 
 ♪そうれ、そうれ、よいやあさ
 ♪咿呀咿呀喲。
 
 と、はやしたててしまったのです。
 還幫著他打起了節拍一起扯了兩嗓子。
 
 とたんに田植えをしていた者はびっくりして、勘右衛門の方を振り返りました。
 可就是這陣突來的聲音讓種田人給嚇壞了、馬上警戒的轉過頭看向右衛門的方向。
 
 見るとそれは、節分の時にやって来たあの赤鬼だったのです。
 兩人一同打了個對眼、這些誰都知道了、這人可不就是當初那隻躲進自己家喝酒吃肉的紅鬼嗎?
 
 田植えを見られた赤鬼は、あわてて森の奥へと走り去ってしまいました。
 可紅鬼遇見了老朋友卻是一句話也不談、撒腿就跑、朝著林深處的方向。
 
 そして以来、あの赤鬼がやって来る事はありませんでした。
 就是這件事發生以後、以後的每一年紅鬼都是再也不見來過了。
 おしまい结束
 ↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
 田植え鬼
 鬼種田
 むかしむかし、ある節分の晩、庄屋(しょうや)の勘右衛門(かんえもん)が豆まきをしていました。到好久以前、一條節分的晚上、地主勘右衛門這就開始到屋裡撒豆子了。
 
 「福はー内! 鬼はー外!」
 福進來、鬼莫來。
 福進來、鬼莫來。
 
 すると、いきなり、
 就突然。
 
 「助けてくれー! 豆をぶつけないでくれー!」
 救命啊、莫用豆子礃我啊。
 
 と、叫びながら、赤鬼が家の中へ飛び込んで来たのです。
 就條紅鬼這麼到一䛥、衝進屋了。
 
 「わわわわ、鬼だ、鬼だ!」
 我日、鬼、鬼啊!
 
 勘右衛門はびっくりして鬼に豆をぶつけようとしましたが、ここに来るまでにもあちこちで豆をぶつけられたらしく、赤鬼はあちこちに青あざをつくって目に涙を浮かべています。
 右衛門駭了個卵脬翻天、馬上就是捏到把豆子想往鬼身上掗過去、但是看到鬼身上這裡那裡都是已經被礃(砸)了個卵脬翻天、眼睛水雙拋、一下就㫘忍心。
 
 それを見ると、勘右衛門は赤鬼がかわいそうになりました。
 右衛門就著孽這條紅鬼。
 
 「赤鬼どん。豆はぶつけんから、大丈夫じゃ。まあ、こっちに来て酒でもどうだね」
 講自己不得甩紅鬼豆子的、喊他放心、還要邀他一起吃酒。
 
 勘右衛門は酒と料理を用意すると、赤鬼をもてなしました。
 這就有酒有肉、請紅鬼上桌。
 
 「これは、すまんことです」
 客套話又講一些。
 
 赤鬼はすっかりごちそうになると、節分が終わった次の朝早く、とても良い気分で帰って行きました。
 鬼脹這一肚子酒菜是舒服了個卵脬翻天、第二天清早、回去了。
 
 やがて、田植えの季節がやって来ました。
 時間過得好快、這就一下到了犁田的季節啦。
 
 勘右衛門の家でも家中の者が朝の暗いうちから起きて、苗を植え始めました。
 右衛門一屋人也是好早就起來去田裡面撒种插秧。
 
 ちょうど田んぼの半分を植え終えた頃、急に激しい雨が降ってきました。
 搞完了差不多一半邊、這大雨就刷刷的下。
 
 「仕方がない。残りは明日にして、引き上げよう」
 下雨搞不成啦、明天繼續、先回去了。
 
 次の日は、朝から良い天気でした。
 第二天天氣就好了。
 
 「さあ、昨日の続きをするぞ」
 這就想幫昨天㫘搞完的搞完起來。
 
 勘右衛門たちが田んぼへ行ってみると、不思議な事に田植えが終わっているのです。
 右衛門去自己田裡面一看、奇了、哪個幫自己㫘插完的全部搞好了。
 
 「おや? 田植えが終わっているぞ?! あのどしゃ降りの中、一体誰がしたのだろう?」
 看來是有人到幫我啊、昨天那麼大的雨得是哪個哦。
 
 みんなは首を傾げながら、田植えの終わっている田んぼをながめていました。
 所有人就都一起看到已經完工的田埂、腦鬠裡面是㫘得一點脈絡。
 
 さてこの不思議な出来事は、次の年も、そのまた次の年も、そのまたまた次の年も続いたのです。
 而且怪的是、這事持續二三年。
 
 誰も田植えをしていないのに田植えが終わっていて、しかもその田んぼはいつも大豊作なのです。
 田裡都㫘人去、但秧卻幫你插好了、而且每年都是大豐收。
 
 そんなある年の田植え時、勘右衛門は不思議な田植えの正体を見届けてやろうと考えました。
 這就又是新的一年、右衛門這次就想曉得到底是哪個到幫自己。
 
 勘右衛門は田んぼの近くの木に隠れると、一晩中田んぼの様子を見ていました。
 到田埂的邊上邏顆大樹一躲、一晚上守到的。
 
 しばらくするとバチャバチャと、誰かが田んぼの中へ入って行く音がしました。
 這就風吹草動的聲音過來了。
 
 暗くてよく見えませんが、どうも一人の様子です。
 雖講是蛆卵黑、卵看不清楚的、但確實是有條人影到那裡的。
 
 そのうちに、田植え歌が聞こえてきました。
 這就又開始唱起來插秧歌了。
 
 それがまたいい声だったので、勘右衛門は思わず、
 右衛門聽到唱自己也跟到哼。
 
 ♪そうれ、そうれ、よいやあさ
 と、はやしたててしまったのです。
 王老先生有塊田、咿呀咿呀喲。
 過架勢了。
 
 とたんに田植えをしていた者はびっくりして、勘右衛門の方を振り返りました。
 扯這一口過幫種田的人一驚、趕快回頭看是哪個。
 
 見るとそれは、節分の時にやって来たあの赤鬼だったのです。
 這就對眼看對眼、這不就是當時節分的時候來自己屋裡的那條紅鬼啊。
 
 田植えを見られた赤鬼は、あわてて森の奥へと走り去ってしまいました。
 鬼著人看到自己到作好事、跟到跟到過跑不見了去。
 
 そして以来、あの赤鬼がやって来る事はありませんでした。
 後面這就都㫘看到鬼繼續來過啦。
 おしまい结束
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